CIVはイタリア国内で開催されるロードレース選手権です。
Campionato Italiano Velocità

世界各国で国内選手権が開催されていて、上位クラスに国際レースがあります。2輪ロードレースの最高峰がMotoGPです。
スペインのESBK同様、CIVに出場しながら、上位クラスのWSBKにスポット参戦するライダーもいます。
そのほか、併催されるアプリリア RS660カップ、WEC(女子ヨーロッパ選手権 スーパースポーツ300)についても掲載しています。
R2ムジェロ:ウエットコンディション
Super Bike(スーパーバイク)
CIVのトップカテゴリー。6ラウンド、12レース開催される。
ロレンツォ・ザネッティ選手 2023チャンピオン
LORENZO ZANETTI
#87
ドゥカティ Panigale V4R(ブロンコス・レーシングチーム)
リアショック YSS RRS:MG456-310H2RWL-76R
フロントショック YSS Z5R:CC308-710TRC-02-R
ステアリングダンパー YSSレーシング:EG188-150C-01-R
1987年8月10日うまれ、イタリア出身。2012-2020までスーパーバイク世界選手権(WSBK)などに参戦。現在、WSBK ドカティのテストライダーを務めている。


Round1 Misanoサーキット 4/29-4/30
レース1:1位
レース2:3位
Round2 ムジェロ サーキット 5/13-5/14
レース1:3位
レース2:2位
Round3 ヴァレルンガ サーキット 6/17-6/18
レース1:2位
レース2:2位
Round4 Misanoサーキット 7/29-7/30
レース1:3位
レース2:3位
Round5 ムジェロ サーキット 9/2-9/3
レース1:3位
レース2:3位
最終Round6 イモラ サーキット 10/7-10/8
レース1:1位
レース2:リタイヤ(ピッロ選手と接触して転倒)

波乱の最終戦
レース1終了時点で、ポイントリーダーは優勝したザネッティ選手。
9ポイント差で、ランキング2位のピッロ選手が追う形となった。
レース2で、2位3位争いをしていたザネッティ選手が、トップを走るピッロ選手に追突し、ともに転倒。ザネッティ選手はそのままリタイヤ。
ピッロ選手は再スタートしてチェッカーを受け、5ポイントを獲得。しかし4ポイント差でチャンピオンに届かず、ザネッティ選手がタイトルを獲得した。
アクシデントに対し、ザネッティ選手はレーシングアクシデントと主張したが、来シーズンにペナルティが科せられるという処分がなされた。
ピッロ選手はレース終了後、メディカルセンターに搬送されて、左脛骨果骨折と診断された。(その後、入院して手術は成功)
予定していたMotoGP Ducatiテストライダーとしての仕事をキャンセルせざるを得なくなった。
「タイトルに興味はないが、無謀な行為によって怪我をさせられたこと、テストをキャンセルしなければならない事に怒っている」とピッロ選手はSNSでコメント。
CIVレースファンの間では、賛否両論さまざまなコメントが寄せられている。
のちに、ザネッティ選手のチームメイト、ルカ・サルバドーリ選手は以下のコメントをSNSに投稿した。
(筆者訳)
私は関わらないようにしたかった。
しかし、『ピッロを落としたライダーのチーム』に所属するライダーであることを理由に、私を侮辱するクレイジーな人たちが少なからずいることを考えると、ちょっとの間でも、私はiに点を、iに線を引かなければならない。
ミケーレ(ピッロ選手)は私がドゥカティに移籍した最初の年、バルニに在籍していたときに私を歓迎し、たくさん助けてくれた。
ロレンソはブロンコスに在籍していたが、私の目から見ても人間的で、率直で誠実な人だった。
誰が見ても明らかな重大なミスがあったにもかかわらず、ライダーがあのスピードでわざと相手にぶつかろうと考え、お互いに大怪我をする危険があるとは思いたくない。
もし私がミケーレの立場だったら、彼よりもひどく腹を立てていただろう。
他のドライバーのせいで自分が怪我をするのは悔しいことだが、繰り返すが、チャンピオンシップを獲得するためにあそこまでやったとは思いたくない。
最後に、(筆者注:ザネッティ選手がピットに戻った後)チームが優勝を恥ずかしげもなく祝ったという話とは裏腹に(私も実際に経験したことだが)、彼らチームクルーが一番、残念に思っているのは、長い間追い求め、細部に至るまで準備してきた目標が、不運にも最悪の形で終わってしまったことだ。
願わくば、2人の主人公の「熱い魂」が冷めたときに、誤解を解く機会を持てることを願っている。
もし、あなたがCIVと世界選手権の区別がつかなかったり、その逆であったり、あなたの想像からレギュレーションの一部を作り出したりするのであれば、コメントする必要はない。
Peace & love
故意か?過失か?
アクシデントの真実は、おそらく当事者同士にしか、わからない事だと思う。
ザネッティ選手や、ピッロ選手へのコメントの中には「1998年 WGP250 Round14 アルゼンチンGP」で、ロリス・カピロッシが、前をゆく原田哲也選手に追突した事件と重なることを指摘する意見もあった。
もちろん、今回の問題となったシーンを見た筆者も一瞬、状況的に似ていると感じた。
当時、テレビで観戦していた筆者はブチ切れたし、翌日、話した友人も怒り狂っていた。
もっと怒っていたのは当事者の原田選手で、「そんなに汚い手を使ってまでチャンピオンが欲しければ、くれてやる」とコメントしていた。
カピロッシの行動は、同じイタリア人であるアプリリアのチームからも非難され、チームはカピロッシを解雇し、原田選手を残留させた。
(筆者の記憶では、一時、カピロッシはノーポイントの裁定が下されたが、スポーツ裁判所か何かで処分が取り消されて、チャンピオンになった)
しかし、今やカピロッシと原田哲也氏は親しい友人であり、子どもたちは同じ学校に通っている。
いまだに面と向かって謝罪されたことはないそうだが、「ロリスは僕に対して、すごく気を使ってくれる」とYouTubeで原田氏が話していた。
「いま思い返すと、(チャンピオンを獲ることに対して)あれぐらいの貪欲さが必要かもしれないですね」
とも言っていた。
もともと、ピッロ選手とザネッティ選手がどのような関係性か、筆者にはわからないが、ルカ選手の言うように、2人が冷静に話し合う機会が持てればいいと思う。
非難の声について
炎上している要因として、
1,素人には理解しがたいアクシデントであること
2,アクシデントに至った経緯(一応、説明はされた)が理解できない
3,ザネッティ選手がピッロ選手に対して謝罪していないこと
これらが大きいと思う。
実際、CIVの運営側に対する疑問の声もあったし、ブロンコスチームが喜んでいる姿を見て、「信じられない」という人もいた。
「どうして、あのような重大事故が起きたのか、原因はなんなのか?」
「事故に対する処分が、軽すぎるのではないか?」
「処分を軽くするなら、その理由は?」
納得できる説明がないまま、ザネッティ選手のタイトルが決まってしまった。
そう捉えている人が多いのではないだろうか。
実際のところ、筆者はCIVのレギュレーションを知らないし、レースを運営した経験もない。だから今回のアクシデントが、「よくあること」なのかどうか、わからない。
CIVの運営側の判定が、妥当だったかどうかも、わからない。
レーサーとして、アクシデントを起こす側になった場合、どのように振る舞わなければならないのか、それも分かっていない。
その上で言わせてもらうと、やはり運営側の説明がきちんとなされていないように思う。
仮にどんなに選手や、チームに対して不満があったとしても、それはレースの運営サイドに言うべきであって、直接、当事者や、その周囲の人を非難するのは、SNSの使い方を誤っているとしか思えない。
CIV スーパーバイククラスと同等か、よりハイレベルなカテゴリーでレース経験があって、レギュレーションも理解している人なら話は別だが、よく知りもしない人間が、自分の思い込みで、自己流の正義を振りかざすのはちがうと思う。
(持論を展開したければ、相手にぶつけるのではなく、筆者のように自分のグラウンド内に留めておけばいい)
シモーネ・サルタレリ選手
イタリア出身、1985年8月23日うまれ。2006-2009年までスーパーバイク世界選手権(WSBK)に参戦。
2023年にはFIM 世界耐久ロードレース選手権(EWC) ルマン24時間レースにTeam Louit April Moto(カワサキ)から参戦した。なお、CIVには同姓同名の選手が存在する。



写真左はYSS レーシング スペシャリスト アンドレア・ファブレッティ氏。
Round1 Misanoサーキット 4/29-4/30
レース1:3位
レース2:6位
Round2 ムジェロ サーキット 5/13-5/14
レース1:リタイヤ
レース2:11位
Round3 ヴァレルンガ サーキット 6/17-6/18
レース1:6位
レース2:3位
Round4 Misanoサーキット 7/29-7/30
レース1:7位
レース2:9位
Round5 ムジェロ サーキット 9/2-9/3
レース1:7位
レース2:9位
最終Round6 イモラ サーキット 10/7-10/8
レース1:9位
レース2:5位
シリーズランキング6位
ミケーレ・ピッロ選手
Michele Pirro
#1
ドゥカティ パニガーレV4 R(Barni Racing Team)
リアショック YSS RRS:MG456-310H2RWL-76R
フロントショック YSS Z5R:CC308-710TRC-02-R
ステアリングダンパー YSSレーシング:EG188-150C-01-R

イタリア出身、1986年7月5日うまれ。同クラスの2022年チャンピオン。
2012-2022年 MotoGPに参戦し、現在はMotoGP ドゥカティのテストライダー。過去には125cc、スーパーバイク世界選手権、Moto2などに参戦。Moto2で優勝、MotoGPで4位に入っている。

Round1 Misanoサーキット 4/29-4/30
レース1:7位
レース2:1位
Round2 ムジェロ サーキット 5/13-5/14
レース1:1位
レース2:1位
Round3 ヴァレルンガ サーキット 6/17-6/18
レース1:1位
レース2:リタイヤ

Round4 Misanoサーキット 7/29-7/30
レース1:1位
レース2:10位
Round5 ムジェロ サーキット 9/2-9/3
レース1:1位
レース2:1位
最終Round6 イモラ サーキット 10/7-10/8
レース1:8位(2位走行中にスリップダウン、再スタート)
レース2:11位(後方からザネッティ選手が接触)
シリーズランキング 2位(202ポイント)
アルベルト・ブッティ選手
Alberto Butti
#30
ドゥカティ パニガーレV4 R(Barni Racing Team)
イタリア出身、1993年1月1日生まれ。

Round1 Misanoサーキット 4/29-4/30
レース1:9位
レース2:10位
Round2 ムジェロ サーキット 5/13-5/14
レース1:10位
レース2:6位
Round3 ヴァレルンガ サーキット 6/17-6/18
レース1:リタイヤ
レース2:5位
Round4 Misanoサーキット 7/29-7/30
レース1:11位
レース2:13位
Round5 ムジェロ サーキット 9/2-9/3
レース1:11位
レース2:10位
最終Round6 イモラ サーキット 10/7-10/8
レース1:10位
レース2:9位
Super Sport 600NG
スーパースポーツ600 ニュージェネレーション
スーパーバイク世界選手権 スーパースポーツ(WSSP)や、スペイン スーパーバイク選手権(ESBK)同様、
- 4気筒600cc
- MVアグスタ F3 800RR、TRIUMPH スピードトリプル765RS(ともに3気筒)
- Ducati パニガーレV2(2気筒955cc)
などがエントリー可能。
マッテオ・フェラーリ選手
Matteo Ferrari
#11
ドゥカティ Panigale(GARAGE 51 RACING TEAM BY BARNI)
イタリア出身、1997年2月12日生まれ。2013-2015年までMoto3に参戦、2019からMotoEに参戦している。2019年 MotoEシリーズチャンピオン。

Round1 Misanoサーキット 4/29-4/30
レース1:リタイヤ
レース2:3位
ニコラス・フルシオーネ選手
Nicolas Fruscione
#48
ドゥカティ Panigale(GARAGE 51 RACING TEAM BY BARNI)
Round1 Misanoサーキット 4/29-4/30
レース1:25位
レース2:28位
Round2 ムジェロ サーキット 5/13-5/14
レース1:22位
レース2:23位
Round3 ヴァレルンガ サーキット 6/17-6/18
レース1:22位
レース2:25位
Round4 Misanoサーキット 7/29-7/30
レース1:25位
レース2:23位
Round5 ムジェロ サーキット 9/2-9/3
レース1:15位
レース2:23位
最終Round6 イモラ サーキット 10/7-10/8
レース1:18位
レース2:リタイヤ
パラディーノ・ディエゴ選手
Diego Palladino
#18
ドゥカティ Panigale(GARAGE 51 RACING TEAM BY BARNI)
Round1 Misanoサーキット 4/29-4/30
レース1:22位
レース2:22位
Round2 ムジェロ サーキット 5/13-5/14
レース1:13位
レース2:リタイヤ
Round3 ヴァレルンガ サーキット 6/17-6/18
レース1:21位
レース2:23位
Round4 Misanoサーキット 7/29-7/30
レース1:23位
レース2:リタイヤ
Round5 ムジェロ サーキット 9/2-9/3
レース1:—
レース2:26位
最終Round6 イモラ サーキット 10/7-10/8
レース1:23位
レース2:24位
シモーネ・サルタレリ選手
Simone Saltarelli
#121
ドゥカティ Panigale(ブロンコス・レーシングチーム)
同姓同名だが、TCF Racing Teamのサルタレリ選手とは別人。


Round1 Misanoサーキット 4/29-4/30
レース1:10位
レース2:リタイヤ
Round2 ムジェロ サーキット 5/13-5/14
レース1:リタイヤ
レース2:12位
Round3 ヴァレルンガ サーキット 6/17-6/18
レース1:10位
レース2:9位
Round4 Misanoサーキット 7/29-7/30
レース1:3位
レース2:リタイヤ
Round5 ムジェロ サーキット 9/2-9/3
レース1:6位
レース2:9位
最終Round6 イモラ サーキット 10/7-10/8
レース1:11位
レース2:11位
シリーズランキング9位
SuperSport 300
スペイン選手権の「ジュニア」クラスと同じく、300〜400ccの市販車で争われるクラス。
https://inuiyasutaka.net/bikeblog/230219italy2022/#index_id2
ブルーノ・イエラチ選手 2023年チャンピオン
BRUNO IERACI
#8
Kawasaki Ninja400(Prodina Racing)
イタリア出身、2000年8月14日生まれ。2019-2022までスーパーバイク世界選手権 スーパースポーツ300(WSSP300)に参戦していた。
2023年WSSP300 イタリア ミサノでスポット参戦。レース1/レース2ともに優勝。WSSP300で初の優勝を成し遂げた。


Round1 Misanoサーキット 4/29-4/30
レース1:1位
レース2:1位
Round2 ムジェロ サーキット 5/13-5/14
レース1:3位
レース2:2位
Round3 ヴァレルンガ サーキット 6/17-6/18
レース1:1位
レース2:1位
Round4 Misanoサーキット 7/29-7/30
レース1:1位
レース2:4位
Round5 ムジェロ サーキット 9/2-9/3
レース1:2位
レース2:4位
レース2終了後、残り1戦を残して、イエラチ選手のシリーズチャンピオンが決定した。


最終Round6 イモラ サーキット 10/7-10/8
レース1:1位
レース2:4位

YSSサスペンションのサポートライダーが表彰台を独占した。
マルテラ・マティア選手
Martella Mattia
#25
KAWASAKI Ninja400(E&E SQUADRA CORSE)
Round1 Misanoサーキット 4/29-4/30
レース1:10位
レース2:6位
Round2 ムジェロ サーキット 5/13-5/14
レース1:4位
レース2:3位
Round3 ヴァレルンガ サーキット 6/17-6/18
レース1:リタイヤ
レース2:4位
Round4 Misanoサーキット 7/29-7/30
欠場
Round5 ムジェロ サーキット 9/2-9/3
レース1:3位
レース2:6位
最終Round6 イモラ サーキット 10/7-10/8
レース1:3位
レース2:2位
マッテオ・ヴァヌッチ選手
MATTEO VANNUCCI
#91
Yamaha YZF-R3(AG MOTORSPORT ITALIA YAMAHA)
イタリア出身、2003年5月19日生まれ。2023年からスーパーバイク世界選手権 スーパースポーツ300(WSSP300)を主戦場としている。
Round1 Misanoサーキット 4/29-4/30
レース1:3位
レース2:3位
Round2 ムジェロ サーキット 5/13-5/14
レース1:1位
レース2:8位(ピットスタート)
Round3 ヴァレルンガ サーキット 6/17-6/18
レース1:16位
レース2:2位
Round4 Misanoサーキット 7/29-7/30
欠場
Round5 ムジェロ サーキット 9/2-9/3
レース1:1位
レース2:1位
最終Round6 イモラ サーキット 10/7-10/8
レース1:2位
レース2:3位
サラ・サンチェス
SARA SANCHEZ TAMAYO
#64
KAWASAKI Ninja400(511RacingTeam)


CIV SS300唯一の女性ライダー。スペイン バルセロナ出身、1997年11月19日生まれ。
かつてWSSP300(スーパースポーツ300世界選手権)や、WEC(女子ヨーロッパ選手権)などに参戦。WEC2020-2023チャンピオン ネイラ選手はWEC時代のライバルであり、現在はチームメイト。
※YSSがサポートを始めたRound5ムジェロ戦以降のみ掲載
Round5 ムジェロ サーキット 9/2-9/3
レース1:13位
レース2:13位
最終Round6 イモラ サーキット 10/7-10/8
レース1:13位
レース2:14位
ラファエル・トラグニ
RAFFAELE TRAGNI
#41
Yamaha YZF-R3(AG MOTORSPORT ITALIA YAMAHA)
マッテオ選手のチームメイト。イタリア出身、2002年9月30日うまれ。2023年スーパーバイク世界選手権 スーパースポーツ300(WSSP300)に参戦中。
Round1 Misanoサーキット 4/29-4/30
レース1:21位
レース2:16位
エミリアーノ・エルコラーニ選手
EMILIANO ERCOLANI
#9
2005年2月16日うまれ。2023年 R3 bLU cRU Cupに参戦中。
Round1 Misanoサーキット 4/29-4/30
レース1:2位
レース2:2位
NATIONAL TROPHY1000(ナショナル トロフィー1000)
ナショナルトロフィーは、ストリート系レーシングバイクと、プロトタイプに限定したスピード選手権。
https://inuiyasutaka.net/bikeblog/230219italy2022
ルカ・サルバドーリ選手
イタリアミラノ出身、1992年3月2日生まれ。おそらく、バイク業界で世界トップクラスのデジタルクリエイター、インフルエンサー。
2023年はMoto-Eをメインに参戦。
YouTube チャンネル登録者数41.8万人
Instagram フォロワー29.6万人
Facebook フォロワー9.3万人
2023.4.30日時点
若くして「バイクで生計を立てるためには、メディアに精通する必要がある」と気づいたルカ選手は、10代に独学で映像を学び、配信を始めた。
MotoGPなど、世界的に注目度の高いレースに参戦していれば比較的、フォロワーも増えやすい。
しかし、ルカ選手は無名の頃からバイクや、レースコンテンツを配信していた。(出典)
(映像で見たが、とくに地元ミラノでの人気は凄まじいものがある)
現代の日本は1980年後半、90年代初頭のバイクブームの頃(バブルの時代)とはちがい、モーターサイクルスポーツでスポンサーを得ることはむずかしい。
プライベーターとしてレースを長く続ける場合、おそらく日本でも、ルカ選手のように映像・SNSを駆使して、発信力のあるライダーが企業の目にとまり、支援を得やすくなるだろう。

2023年3月、フランスのスーパーバイク選手権(FSBK)第1戦ル・マンにワイルドカードで参戦した。

レース1:6位
レース2:4位

4月に開催されたピレリカップ1000では、レース1・2ともに優勝を果たした。

Luca Salvadori
#23
ドゥカティ Panigale V4S(ブロンコス・レーシングチーム)

Round1 Misanoサーキット 4/29-4/30
レース1:リタイヤ
レース2:リタイヤ(マシントラブル)
Round2〜5は欠場
最終Round6 イモラ サーキット 10/7-10/8
レース1:3位
レース2:4位
マティア・スカリアリーニ選手
Mattia Scagliarini
#77
ドゥカティ Panigale V4S(ブロンコス・レーシングチーム)
2018年、日本のST600(Team KAGAYAMA)に参戦していた。

Round1 Misanoサーキット 4/29-4/30
レース1:14位
レース2:15位
Round4 Misanoサーキット 7/29-7/30
11位
Round5 ムジェロ サーキット 9/2-9/3
9位
Aprilia RS660 Cup(アプリリア RS660カップ)
アプリリア RS660のみで競うワンメイクレース。
Round1 ムジェロ
Round2 ミサノ
Round3ヴァレルンガ
Round4 ミサノ
Round5 ムジェロ
最終Round6 イモラ
Nuova M2 Racing Team
フィリッポ・ビアンキ選手
Round1 ムジェロ サーキット 5/13-5/14
5位
Round2 ミサノ 6/3-6/4
3位
Round3 ヴァレルンガ サーキット 6/17-6/18
レース1:優勝
レース2:2位

Round4 ミサノ 7/29-7/30
レース1:2位
レース2:優勝

Round5 ムジェロ サーキット 9/2-9/3
レース1:4位
レース2:5位
最終Round6 イモラ サーキット 10/7-10/8
優勝

最終戦では足を負傷した状態で優勝し、チームや周囲をおどろかせた。
シリーズランキング2位
ロレンツォ・ソンマリーヴァ選手
Round1 ムジェロ サーキット 5/13-5/14
優勝

Round2 ミサノ 6/3-6/4
8位
Round3 ヴァレルンガ サーキット 6/17-6/18
レース1:6位
レース2:優勝

Round4 ミサノ 7/29-7/30
レース1:3位
レース2:5位
Round5 ムジェロ サーキット 9/2-9/3
レース1:3位
レース2:6位
最終Round6 イモラ サーキット 10/7-10/8
4位
シリーズランキング3位
WEC SS300(女子ヨーロッパ選手権 スーパースポーツ300)
2020年にWomen’s European Championship(女子ヨーロッパ選手権 略称WEC)が誕生。
名称のとおり、エントリーできるライダーは女性のみのロードレース選手権。
2023年には、FIM(国際モーターサイクリズム連盟)初となる女性専用 公式ヨーロッパ選手権(EUROPE Women’s 300s) として公認されました。
ベアトリス・ネイラ・サントス選手
ネイラ選手はスペイン マドリード出身、2002年4月15日生まれの法学生。
かつてはCIV スーパースポーツ300、2018-2021年にはスーパースポーツ世界選手権300(WSSP300)に出場。
WECでは2020-2023 4年連続でシリーズタイトルを獲得している。


Round5イタリア ムジェロ
予選:2位/決勝:優勝

最終Round6 イモラ サーキット 10/7-10/8
予選:1位/決勝:優勝

ネイラ選手のコメント(筆者訳)
「レースはとてもうまくいきました。とても満足しています。最終コーナーまで自分が1位なのか、2位なのかわかりませんでした。でも最終的には勝てたので、とても満足しています。
今週末のチームのみんなに感謝しています。
チャンピオンシップは特に序盤は厳しかったが、私たちは良い仕事をしたので勝利しました。」
すでにタイトルは決定しているが、最終ポイントランキングでは、2位に71ポイント差をつけて238ポイントでシーズンを終えた。