自分でもブログを始めたいと思っている方、どのブログサービスを使えばいいのか、ブログを運営する上での注意点などを知りたい方向けの記事です。
「なぜ、SNS時代にブログなのか?」
集客ツールとして考えた場合、SNSやは有効なツールです。
ブログのメリットを話す前に、SNSのデメリットを先にお伝えします。
SNS3つの弱点
1,埋もれてしまう
インスタグラム、Facebook、TwitterなどのSNSは、投稿した情報が流れていきます。

SNSはフォローした人(アカウント)の投稿が次々に表示されるため、せっかく投稿しても、他のアカウントの投稿に、自分の投稿が埋もれてしまいがちです。つまり、投稿を見てもらえない事が多々、あるわけです。
2,情報が断片的
SNSは性質上、一度に発信できる情報量が、限られています。
なので、すべてを伝える事はできないし、もし、情報をたくさん詰め込むことができたとしても、読んでもらうことがむずかしいです。(よっぽどコアなファンじゃない限り)
また、投稿内容を整理整頓して、見てもらうという事にも不向きです。
どちらかというと、単発的な情報を発信したり、がっつりした情報へ誘導するための導入ツールという位置づけになります。
その点、ブログはこうしたSNSのデメリットをカバーしてくれます。
3,リーチできる数が少ない
自分自身がSNSをやっていると、意外と盲点になりがちです。
まず、Twitter、インスタグラム、FacebookなどのSNSをやっていない人は、これらの投稿を見ることが困難です。
「アカウントを登録してください」
閲覧していると表示が出てくるため、複数の投稿を見ることができない仕様になっています。(見ている側としてはイラッとします)
さらに言うと、LINEはともかく、Twitter、インスタグラム、FacebookなどのSNSをやっている人って、人口的に見ると、ごく一部です。
みんながみんな、SNSをやってるわけじゃないんですね。
もし、自分の見込み客(お客さんになり得る人)が、こうしたSNSに集まっているなら、SNSは有効な集客ツールになります。ところが、必ずしもSNSに限らない場合、リーチできる数が激減します。
リーチ数
・1000人
・5万人
母数が多ければいい、という単純な話ではないのですが、場合によっては少なすぎる事もあるわけです。
ブログ3つのメリット
基本的に、SNSのデメリットがブログのメリットになります。
1,情報が整理整頓しやすい
発信者が整理しやすいだけでなく、読む側も「瞬時に知りたい情報にたどり着ける」という大きなメリットがあります。ユーザビリティという点で、とても重要です。
2,圧倒的に読みやすい
ブログには書体、フォントサイズ、文字色、キャプション、改行など、読みやすくする機能があります。
コピーライティングを学んだ事がある人は知ってると思いますが、最初のステップとして「目に留めて、読んでもらう」ことが大事です。
SNSでも動画でも、まずは目を留めてもらい、見てもらうための仕掛けが必要。そのために必須なのがコピーライティングのスキル。
二番目に大事なのは「続きを読んでもらうこと」、三番目に大事なのは「さらに続きを読んでもらうこと」(最終的に最後まで読んでもらう)です。
「いいことを書けば読んでもらえる、価値の高い話をすれば読んでもらえる」
初心者にありがちなミステークです。記事の内容が良質なのは基本ですが、目に留めてもらうこと、読み続けてもらうための工夫も、記事の内容以上にこだわる必要があります。
デザイナーじゃなくても、デザインに携わるなら必読。某大手デザイン学校の教科書として採用されている。
著者は未経験から独学でデザインを学び、プロダクトデザインなどのオフラインと、ウェブの両方を経験しているプロ中のプロ。(ちなみに筆者も出版に関わりました)
3,濃いお客さんが集まる
ブログは基本、悩みや問題を抱えている人が、解決策を探しにおとずれます。
基本がしっかりできたブログであれば、その悩みを解決するため、商品やサービスを購入する準備のできた人が数多く集まります。
その上で、自分(会社・店を含む)が、「どのようにお客さんの悩み解決に貢献できるのか」、「同業他社とどのようにちがうのか」など、より踏み込んだ情報を提供することができます。
読み手(お客さん)から見て、濃い情報ですね。
やりかた次第では、読者に自分のファンになってもらう事ができます。すると、セールスで最もむずかしい信頼関係が構築されます。
自分は読者(お客さん)を知らなくても、向こうは自分の事をよく知ってくれているので、格段に商談がスムーズにいきます。その差は、天と地ほどの差があります。
結果的にブログは、集客はもちろん、成約(商品購入、来店、予約など)に直結するツールになるわけです。
対してSNSは、商品を買う目的で使うものではないので、基本的に購買意欲は低いです。よほど著名人じゃない限り、SNSの中だけで商品を購入してもらうのは初心者向けとは言いがたいです。
ブログのデメリット
アクセスを集める→読んでもらう→行動してもらう(成約)
一連の流れをつくることが基本です。逆に言うと、1つでも欠けていると、いくら記事を更新しても成約に至りません。
ひとつひとつを、基本をおさえて取り組む必要があります。けっこう地道な作業です。
文章を書くのはスキルなので、才能は必要ありませんが、新しい事を学び、トライ&エラーを繰り返す根気が必要です。(正確に表現するなら覚悟)
文章を書くのに才能は必要?
私自身、コピーライティング(現代風に言うとセールスコピーライティング)の黎明期に、カリスマコピーライターからライティングを学びました。私だけではなく、数千人以上の学び仲間がいました。
当時も現在も、多くの人が同じ疑問を持ちます。「自分には文章を書く才能はないんじゃないか?」
かつて私はマンツーマンでコピーライティングの添削、コンサルセッションをしていました。多くの人とセッションを繰り返してわかりましたが、97%の人は「自分は文章を書くのが苦手」と思い込んでいるだけで、実際は正しいライディングの技法が身についていないだけでした。
(最年長だと75歳の女性がいましたが、書けるようになりました)
ベストセラー作家になるためには文章の才能は必要かもしれませんが、ビジネスツールとして書く場合、才能は関係ないと実感しています。
もう一つのブログのデメリットとして、時間がかかる、ということです。
検索結果の上位に自分のブログが表示されるようになるには、だいたい3ヶ月以上はかかります。
(これでもけっこう早くなった方で、むかしは6ヶ月以上かかりました)
できるだけ短期間で成果を出すなら、ブログとSNSの両方を活用するのがお勧めです。
例:
インスタグラムからブログに引き込む
Facebookからブログに引き込む
Twitterからブログに引き込む
最初から全部、同時にやる必要はないですが、SNSから引き込むことで、ブログ読者が増え、より早く検索で上位表示されるようになります。
はっきり言って、ブログ集客に取り組む人の多くが、途中で脱落していきます。理由はさまざまですが、80%以上が「文章を思うように書けない」「書いても反応がない」といった理由からです。
逆にいうと、続ければ勝ちみたいなところがあります。
地道に積み上げていけば、自分のライティングスキルは向上していきますし、周囲のライバルはどんどん減っていきます。同時に、数人、数十人、数百人・・・と、ブログ読者がどんどん増えていきます。
瞬間風速とちがって、コンスタントに集客できるし、コンスタントに売上が上がるようになります。
続ければ、価値が蓄積される、価値が上がり続けるのがブログだと実感しています。
最良のブログとは?
結論からいうと、万人向けに良いブログ、というのものは存在しません。
ブログを使って、どんなことを達成したいのか、どのように活用したいか
1,だれに
2,どんな情報を
3,どのように伝えるか
目的によって変わってきます。
たとえば、大きく分けた場合、趣味として楽しむ(誰かと交流する)ことがブログの目的なのか、集客や、最終的に収益を上げるビジネス目的なのか・・ですね。
趣味としてスタートしたブログが、あとからビジネス(事業)になる
ということはよくある話なので、あとで路線変更するのもありですが、最初から目的が決まっているなら、それに見合ったものを最初から選んだほうが賢明です。
あとからブログを移行するのは、なにかと面倒ですからね。
現時点でのブログの目的を明確にする
・趣味、ひとりごと(日記)
・人との交流
・告知
・ビジネス、集客(お客さんや、仲間を増やしたい)
・アフィリエイト
・自己表現の場
そのほか
複数あってもいいですが、「1番の目的はなんなのか?」を考えてみましょう。
ブログサービスの選びかた
まずブログには、有料と無料があります。それぞれの目的、メリットとデメリットについて解説します。
無料ブログ
有名どころとして、「アメブロ」、「FC2」、「JUGEM」、Googleが運営する「Blogger」などがあります。
筆者はココログ(ニフティ)→アメブロ→Bloggerをメインに使ってきました。FC2やJUGEMもテストしています。
当ブログはWordPressですが、複数のブログ(ウェブサイト)を運営しているので、現在もアメブロやBloggerを使用しています。
無料ブログのメリット
なんといっても手軽に始められること、比較的、操作がわかりやすいという点が挙げられます。
有料ブログのようにドメイン取得、サーバーを用意するなどのステップが必要ないため、ブログを利用するまでの敷居が低いです。
ブログ初心者の場合、「自分にブログが続けられるのか?」自信がない方がほとんどです。
ですので、商用目的ではなく、趣味で楽しむ程度なら、無料ブログからスタートするのも手です。慣れてきたら、あとで有料ブログに移行するという感じです。
無料ブログのデメリット
気軽に始められる反面、デメリットも多いです。
- 1,広告が表示される
- 2,デザインの自由度がない
- 3,突然、ブログが消滅する
- 4,サポートがない
- 5,資産にならない
それぞれ、解説します。
1,広告が表示される
ブログサービスを提供している会社が収益を上げるため、ブログに強制的に広告が表示される場合がほとんどです。
しかし、ブログやウェブサイトの読者からすると、広告が多いほど、記事が読みづらくなります。
(実際、離脱率が高くなります)
とくに商用目的でブログを運用する場合、意図しない余計な広告が表示されてしまうと、けっこうマイナスです。
広告を非表示にするためには有料プランへの移行を求められる。GoogleのBloggerなど、無料でも広告が表示されないブログサービスもあります。
2,デザインの自由度がない
無料ブログでは、デザインのテンプレートが用意されています。
テンプレートの中から自分でブログデザインを選ぶわけですが、あまり大きく、デザインをカスタマイズできないようになっています。
あくまで限られた範囲内で、表示やレイアウトを変えられる程度です。そのため、読者目線で「見やすさ、読みやすさ」を突き詰めると、イマイチなことが多いです。
一部、カスタマイズ可能なテンプレートも存在しますが、CSSなどの知識が必要だったりするので、得意じゃない方は、外注に依頼することになります。
3,突然、ブログが消滅する
無料のブログサービスは、あくまで「無料で使わせていただく」というスタンスです。
わかりやすくいうと、賃貸マンションを借りるのと同じ。ルールを守って住むぶんには問題ありませんが、勝手に家をリフォームしたり、ほかの住民に迷惑をかけていると、部屋を追い出されてしまいます。
ブログも同じです。
ブログサービスの運営規約に違反すると、容赦なく記事を削除されたり突然、ブログが消されることがあります。
TwitterやFacebook、InstagramなどSNSでも、投稿内容によってアカウントが凍結されます。
ペナルティを課されるケース
・アダルトサイトやアフィリエイトなど、利用規約に反する使い方をした。
・医療(とくに薬事法に抵触する内容)、恋愛や性的な悩みに関する投稿をしてブログが削除された。
・特定の単語を使うと、投稿した記事が非表示になる。
とくにアメブロは、むかしから商用目的で利用する人が多く、私の知人にもある日突然、ブログが削除されたり、投稿記事が非表示なる・・といった事がありました。事前の警告もなしです。
2006年ぐらいと比較して、かなり規制は厳しくなっていると実感しています。
「タダで使わせてもらっている以上、文句は言えない」という事ですね。また運営会社側の都合で、ブログサービスが突然、終了する場合もあります。
ブログのジャンルや、投稿内容によっては記事やブログが削除されることがある。事前によく利用規約を読んでおくこと。商用目的で無料ブログを使用する場合、記事のバックアップは必須です。
4,サポートがない
無料なので、手厚いカスタマーサポートは受けられません。とおり一遍のことは教えてくれますが、基本的に自分で調べて対処するスタイルです。
5,資産にならない
ここでいう資産は、「価値が上がり続けるもの」と捉えてください。
優良な記事を書くと、ブログの価値が高くなります。結果、GoogleやYAHOO!で検索した場合、あなたのブログが検索結果の上位に表示されやすくなります。
検索エンジンは、キーワードで検索した場合に、それに見合った内容のウェブサイト(記事)が表示されるようにつくられています。検索する人が知りたいことと、検索結果のマッチングですね。
マッチング度合いが悪いと、「この検索エンジン使えないな。ほかのにしよう」ということになり、ユーザーが離れてしまいます。
検索エンジンサービスを提供している会社にとって、大きな痛手です。
下記の画像は、ためしに当ブログの記事が、どんなキーワードで、検索順位はどのくらいか?を調べた結果です。
筆者のブログ記事の一例


ごらんのとおり、大手の企業が運営するサイトをおさえて、検索結果のトップになっています。※執筆時点
このブログは「inuiyasutaka.net」という独自ドメインで運用しています。シンプルにいうと、記事やウェブサイトが、優良だと検索エンジンに認められれば、「inuiyasutaka.net」というドメインの価値も高くなります。
ようするに、ウェブサイトやブログの価値は、ドメインに対して与えられるわけです。
ドメインとは?
ドメインはインターネット上の住所みたいなものだとイメージしてください。まったく同じドメインは存在しません。
独自ドメインとは、自分が独自に入手したドメインで、先に登録している人が存在しない限り、自由な文字でドメインが取得できます。
いっぽう無料ブログなどは、運営会社の取得したドメインを借りる形になります。
https://ameblo.jp/○○-○○○
https://○○○.blogspot.com
ここからが重要なのですが、無料ブログの場合、せっかく検索ランキング1位になっても自分の資産にはなりません。
何度もいうように、ブログはあくまで、ブログ運営会社のものだからです。賃貸マンションに住み続けても、自分のものにならないのと同じですね。
「検索ランキングで1位になったし、そろそろ有料ブログにしよう」
独自ドメインを取得して、ブログのURLが変わると、ゼロからスタートになります。
なぜなら「ドメインが変わる=別人」とみなされるからです。
例
東京都千代田区永田町1丁目7−1
東京都千代田区永田町1丁目6−1
リアルな住所を私たち人間が見た場合、「近隣だな」とか「お隣さん同士だな」と判断することができますが、検索エンジンは一つでも違えば、まったくの赤の他人と判断します。
融通がきかないというか、すごくシビアなんですね。
だからURLが変わってしまうと、せっかく積み上げた価値がリセットされ、ゼロからスタートになるわけです。
もちろん、無料ブログを使い続けるという選択肢もありますが、いつ運営会社が「ブログサービスやめます」というかわかりませんし、記事の数が増えれば増えるほど、ブログサービスの移行は手間がかかります。
そういった意味で、商用目的でブログを使うとか、当ブログのように商用とはいかないまでも、本格的にブログを使う場合、最初から有料ブログにしたほうがいいケースもあります。
まとめると
無料ブログサービスが向いている人
・ブログを書くことに慣れていない初心者がお試しとして使用する
・自分用の備忘録や趣味として書く場合
・とにかく早くブログを使ってみたい、試してみたい人
に向いていると思います。
逆に、商用目的でブログを利用したり、読者のユーザビリティー(使い勝手)を突き詰めたい場合や、自分でデザインなどを自由にカスタマイズしたい場合は、不向き(物足りなくなる)といえます。
ちなみに独自ドメインや、独自ドメインで運用するブログ(サイト)は売買できますが、無料ブログサービスの場合、自分のものではありませんので売却できません。
有料ブログ
ここでいう有料ブログは、独自ドメインを取得して、WordPressでブログやウェブサイトを運用することを言います。
わかりやすくいうと、WordPress(ワードプレス)は、専門知識がなくても簡単にウェブサイトやブログを始められる、テンプレートみたいなものです。
有料ブログのデメリット
有料ブログのデメリットは、初期費用や初期設定、ドメイン更新料やレンタルサーバー代など、ランニングコストがかかることでしょうか。
筆者自身、有料ブログと無料ブログの両方を運用していますが、「有料ブログだから」というデメリットは感じません。
ただ、星の数ほどあるテーマの中で、自分の目的に合ったものを探すのは、かなり苦労しました(数年間、かなりのコストをかけました)。WordPressにも数多くのテーマ(テンプレート)があって、有料のテーマ、無料のテーマが存在するからです。
あとは、WordPressを利用するために必要なレンタルサーバー会社を選ばないといけません。
有料ブログの場合、自分でいろいろと調べたり、手配するのに膨大な時間がかかることがデメリットといえます。
が、この記事を読んでいるあなたは、私と同じ手間をかける必要はありません。
私が自分で試して、失敗も経験した上で、最適な方法をお伝えするからです。
有料ブログのメリット
無料ブログサービスのデメリットがそのまま、有料ブログのメリットになります。
まず、自分のブログなので基本的にどんな記事を投稿しても、勝手に消されたり、ブログが削除されることはありません。SNSのようにアカウントが凍結される心配もないです。
デザイン面についても、無料ブログとは比較にならないぐらい、カスタマイズできるようになっています。
また無料ブログとちがって、ベタベタと広告が表示されることがないため、読者の使い勝手も良い点が挙げられます。
それにちゃんと運用し続けていれば、ドメイン(○○○.comとか○○.ne.jpのこと)の価値が上がり続けて、多くの読者さんがあなたのブログに訪れるようになります。
さきほど触れたように、優良なサイトやドメインは、資産になります。
とくに商用目的でブログを利用する場合、集客につながらなければブログを運用する意味がなくなってしまいます。
初心者にありがちな失敗
ブログ、ウェブサイト運営で重要なのは、おとずれた読者が、知りたい情報にすぐアクセスできること。迷わずに知りたい情報にたどり着けて、書かれている内容が整理整頓されていて、理解しやすいことです。
それらを手助けする、サポートするのがデザイン。デザイン優先だと、動作が重かったり、わかりづらくて訪問者には使いづらいサイトになります。(使っている人の隣でモニタリングしているとよく分かります)
なぜ、WordPressを選んだのか
少しだけ筆者自身の体験談をシェアします。
当バイクブログも、最初はアメブロでスタートして、Bloggerに移行。そのあと独自ドメインを取得して、WordPressに移行しました。
最大の理由は「ユーザビリティー」(使いやすさ)です。
当時、ウェブ製作会社でも「ユーザビリティー」や、「ペルソナ」といった概念を知る人はほぼ、皆無でした。
無料ブログだと、どうしても意図しない場所に広告が表示されたり、「こうじゃないんだよなー」というレイアウトで我慢せざるを得なくなってしまいます。
筆者は職業柄、そういった細部が気になってしまうため、いろいろとテストを繰り返した結果、WordPressにしました。
(WordPressのテーマ選びについてはのちほど)
ひと昔も二昔もまえだと、自分でゼロからウェブサイトを作るという考え方もありましたが、その時間や労力に対する投資費用効果を考えた場合、「すでにあるものを有効活用する方が早い」という結論に達しました。
ウェブサイトを作るのが好きな人とか、職業にしたい人は自分でやってもいいと思いますけどね。
時間だけは取り戻せないので、ショートカットできる部分は省略して、先に進む
というのが筆者の考え方です。
そこまで突き詰める必要性のないものは無料のまま、という感じです。
本格的にブログを始めるまでの3ステップ
おおまかな準備までの流れです。
1,独自ドメインを取得する
2,レンタルサーバーを借りる
3,目的に合ったテーマを使用する
ブログでもウェブサイトでも、自分で運営するためにはこの3つが必要です。
ドメインは世界で同じものは存在しません。ほかの誰かが登録したドメインを、新規に登録(購入)することはできなくなっています。
(中古のドメインが販売されていますが、高額だったりします)
どうしても自分が取得したいドメインが購入できない場合、
× △△△.com(登録済み)
○ △△△.net(登録可能)
ドメインの種類を変えて、探してみるといいでしょう。
ドメイン購入については、レンタルサーバーを借りる際、同時に取得するのが割安でいいと思います。
(のちほど、くわしく説明します)
レンタルサーバー比較
結論からいうと、価格やスペックなど、数字で目に見える部分は各社、拮抗しつつあります。
ただ、その中でもサーバーの安定性や、カスタマーサポートの手厚さは違いが大きいと実感しています。
筆者はXサーバー、ロリポップの両方を比較テストのため運用していますが、有料ブログを始めるのであれば、最初からXサーバーを選んだほうがいいと思います。
筆者の例
ブログA Xサーバー:X10プラン
ブログB ロリポップ:スタンダードプラン
私は経験した事はないですが、知人の経験談として、ロリポップはある程度、アクセス数が集中するとサーバーがダウンしたり、不安定になる事があったそうです。
具体的にどのくらいのアクセス数まで耐えられるのか?
といった情報は、どのサーバー会社も公開していないので何ともいえないのですが、ブログやウェブサイトが表示されなくなるのは、かなり致命的です。
業種、業態によっては死活問題になりかねません。
そういった意味で、商用目的であれば迷わずXサーバーがお勧めです。
あと、カスタマーサポートの面でも両者に違いがあります。
メール問合せ(早朝に問い合わせた場合)
Xサーバー:当日の12時から13時ぐらいに回答
ロリポップ:翌日以降に回答
複数回、問い合わせましたが、回答までのスピードには大きな差があります。
もちろん混雑状況によって変わると思いますが、Xサーバーの場合、多い時は1日に3回、回答して頂いたことがあります。待っている間、作業が中断することを考えると、とても助かります。
ロリポップは、たまたまかもしれませんが、同じ条件で問い合わせた場合、回答は翌日以降になりましたし、回答内容があまり親身ではないというか、参考にならないことが多かったです。
(ということで現在はXサーバーのみ利用しています)
ふだん、何事もなければ問い合わせることもありませんし、Googleなどで検索すれば、何らかの対処法が見つかる事が多いです。(Xサーバーの利用者が多いため)
ただ、イレギュラーな事が起きた場合、いくら検索しても具体的な対処方法が見つからないことが多々、あります。
そういった時、頼りになるのがカスタマーサポートです。
私はレンタルサーバー以外にも、長年、さまざまな業界・分野のカスタマーサポートの方々とやり取りしていますが、担当者によってかなり知識面や、コミュニケーション力にバラツキがあると実感しています。
そのなかでXサーバーのカスタマーサポートについては比較的、対応がしっかりしていると感じています。
なんでも自分でテストをするのが私の信条ですが、サーバーに関してはテストする必要がないというか、はっきりいって無駄だったと思います。
時間をかけるべきところではなかったですね。素直に定評のあるサーバーを選べばよかったです。
「石橋なら、叩かず渡れ」 本田宗一郎(本田技研創業者)
わかりきったことをやるのは時間の無駄。やってみないとわからないことに時間を費やしたほうがいい。
WordPress 無料テーマ VS 有料テーマ
まずWordPressを利用する方法ですが、レンタルサーバーを契約して、「WordPressかんたんインストール」(エックスサーバーの場合)で利用できる状態になります。
具体的には、ログインURLやパスワードがありますので、そこからログインして、ブログをカスタマイズしたり、設定したり、記事を投稿することになります。
インストール作業を除けば、ほぼ、無料ブログサービスと同じような感覚で使う事ができます。

次にWordPressのテーマ(デザインテンプレート)には無料と有料があります。
WordPressをインストールした場合、初期設定では「Twenty Twenty-One」というテーマに設定されています。
もちろんそのまま使用してもいいのですが、デザインや使い勝手のいいテーマに変更することも可能です。
筆者の場合、最初は無料テーマで定評のある「Cocoon」(コクーン)を使用していました。無料配布されているテーマでありながら、有料級の機能が備わっているテーマです。
しかし、無料の宿命というか、手厚いカスタマーサポートを受ける事はできないので、CSSなどの知識がない筆者には、だんだんと使いづらくなってきました。
誤解のないようにいっておきますが、Cocoonは開発者のわいひら氏や、有志の方がフォーラムで質問に答えてくれます。テーマを無料配布して、あとはほったらかし、というわけではないです。
ただ、回答内容がちょっと専門的というか、初心者には(筆者にとっては)むずかしかったという話です。
プログラミング的な事は、調べてもさっぱりでした。
・無料ブログみたいに超わかりやすくて、なおかつ細やかな機能がほしい
・不明な点をカスタマーサポートで解消できる(お金を払って時間を節約できる)
こうしたニーズを満たすために、有料テーマに移行しました。
テーマ選びの基準
WordPressは世界中で使用されているため、有料・無料を問わず、世界中でさまざまなテーマが配布されています。
いざWordPressのテーマを選ぶにあたっては、さまざまな説があります。
「英語圏のテーマで日本語を使うとエラーが起きることがある」とか、「SEOに強いテーマを選びましょう」とかですね。
いろんな意見があることを踏まえた上でいうと、ちゃんとしたテーマであれば、そもそもSEO対策がされているので、「このテーマはSEOに強い!」というのは、たんなる宣伝文句というか、当然の話です。
「この新車は、最初からタイヤが4本付いてます!」というぐらい、当たり前のことですね。
「英語圏のテーマで日本語を使うとエラーが起きることがある」
これはまだ経験した事はないですが、日本製のテーマだけでも豊富にありますので、あえて海外製のテーマを選ぶ必要性がないと思います。素直に日本製のテーマを選べばいいです。
デザインや色について
WordPressは、かなりカスタマイズの自由度があります。見た目のデザイン(初期設定の状態)だけで選ぶと、あとで後悔するかもしれません。
カスタマーサポートのタイプ
フォーラムにログインして、その中で質問して、誰かから回答をもらうスタイル。ダイレクトに、カスタマーサポートとやり取りするスタイルがあります。
少人数で運営しているところは、前者のスタイルです。カスタマーサポートのコストが抑えられます。
利用者の立場からすると、質問内容がフォーラムの参加者全員に公開されたり、カスタマーサポートに慣れていない人(専門知識があることと、コミュニケーション能力は別)とやりとりする、というデメリットがあります。
サイト表示速度
SEO対策(検索ランキングで上位表示してもらうための施策)では、盛んにブログや、ウェブサイトの表示速度の重要性が説かれています。
モバイル/PCそれぞれ、スコアで表示速度が計測されるのですが、「スコアが高い(表示速度が速い)とSEO対策で有利になる」といわれています。
ただ、どれだけスコアの数値が検索結果に影響するかは、明らかにされていません。
また「WordPressのテーマによって、表示速度が変わる」という意見もありますが、筆者がテストした限りでは、テーマ以上に、WordPressの使用環境や使っているサーバーのほうが大きく、表示速度に影響すると実感しています。
よく「サイト表示速度が優れているテーマ」みたいな表記がありますが、あまりそこだけを重要視しすぎないほうがいいかなと思います。
SEO対策同様、ちゃんとしたテーマを選べば、サイト表示速度にも配慮してつくられていますので。
試しに、当ブログの表示速度を計測してみてください。
モバイル93/PC100(執筆時) ※計測に誤差があります
特別なことはしていませんが、そう悪くない数字だと思います。しかし何より重要なのは、肝心のコンテンツの中身です。
コンテンツの内容が薄いと、表示速度がいくら速くても意味がないですからね。
筆者独自のえらび方
有料テーマも本当にたくさんの数があって、各社、いろんなセールスポイントを打ち出しています。
「アフィリエイトに強い」とかですね。
Googleなど検索エンジンで口コミを調べると結局、マーケティングが上手なテーマがヒットします。
ただ、マーケティングが上手なテーマが、自分に合っているとは限りません。筆者が最初に購入した有料テーマAは、はっきり言って失敗でした。
たしかに超有名で、売れ筋ではありましたが、多機能すぎて複雑で、筆者にとっては使いづらかったからです。
つまり、最初にお伝えしたとおり、自分自身の目的にマッチしたテーマを選ぶことが大事です。
・どういうサイト(ブログ)をつくりたいのか?
・必要な機能はどんなものか?
・それらを満たすテーマはどれか?
数あるサイトを参考に、超具体的にして、絞り込んでいきました。逆算ですね。
最終的に候補に残ったのはSWELLでした。
SWELL
ほかの有名どころのテーマからSWELLに移行する際に便利な、移行サポート機能もあるようです。
移行サポート対応WordPressテーマ
AFFINGER5用
Cocoon用
JIN用
SANGO用
STORK用
THE THOR用
わたしは複数のサイトでSWELLを使っていますが、有料テーマの中ではお勧めです。
比較的、多機能ながらシンプルで使いやすいですし、表示速度も悪くないですからね。
一時期、ほとんど更新していなかった当ブログでテストしたところ、「見やすさ」(デザイン)と、若干の表示速度が変わっただけにもかかわらず、ブログ訪問者数が上昇していきました。
新しい記事を投稿して、訪問者が増えるのは当然ですが、新規の記事ゼロ。
既存の記事の中身さえ変えていないにも関わらずです。もちろん、レンタルサーバーの変更なども一切なしです。
SWELLへのテーマ変更と、ブログデザインの見直しだけおこなった結果です。
プログラミングなどの専門的な知識がなくても、こうしたデザインの変更が容易におこなえることがSWELLのメリットの一つです。使用しているユーザーも増えているので、検索すれば知りたいこと、設定方法などが見つかりやすいのもいいですね。(基本的な設定や使い方は、公式サイトに用意されています)
まとめ
あくまで私自身が試した結果ですが、有料ブログを使う場合
1,Xサーバーを借りる
2,サーバー契約と同時に独自ドメインを取得する
3,かんたんWordPressインストールをおこなう
4,必要に応じてSWELLを購入して、インストール
がおすすめです。
レンタルサーバーや、WordPressのテーマによっては、NG業種(アダルトサイトなど)があります。いくら独自ドメインで自由にできるといっても、使用するサーバーや、テーマの利用規約を守らなければ、ペナルティを受ける事がありますので注意しましょう。