塗装して、ベアリング化したCB125Tのプロリンクサスペンション。
ただニードルベアリングに交換するのではなく、ガレージ湘南 日向社長の手によって、750cc並みの強度で設計されています。
検証した結果、小アームのこの箇所は大きな負荷がかからず、固着もなかったのであえてベアリング化せず。
その他の箇所をニードルベアリング化しました。
F.B.S.S(フルベアリング・サスペンション・システム)と命名。
ベアリングも、数ある中から吟味して選びました。
取り付け
2018年1月19日
当時、開発中だったCB125T用 YSSリアサスペンション2号(試作品)も同時に組み付けました。
脱着、調整がしやすいようにバッテリー置き場(エアクリーナーボックス)を撤去して、ワンオフ製作。
パワーフィルターを装着しています。
インプレッション
2年間、15,194km走行した感想。
テスト条件
オールシーズン、大雨も含めた全天候
市街地、峠、高速道路、箱根ターンパイク
荷物を積んでの走行
フロントフォーク:中華製
リアサス:YSS試作品2号
フロントタイヤ:パイロットアクティブ
リアタイヤ:BT45
フロントブレーキ:ブレンボ4ポットキャリパー
劇的な路面追従性の向上
装着後、走り出してすぐ感じたのは、まるでオフロードマシンのようにしなやかに動く足回り。
筆者のCB150Tは一度、ほぼレストアしていて、プロリンクをオーバーホールした事があります。
固着していた状態からプロリンクが動くようになり、同時に純正新品のリアサスに交換。その時も感動したものですが、それを遥かに上回る衝撃でした。
バタバタと無駄にリア周りが動くのではなく、小さなギャップはプロリンクがしっかり動いて吸収。大きなギャップをYSSのリアサスが吸収してくれる。
プロリンク本来のフィーリングが感じられるようになりました。
実際に走っていると、とにかく路面追従性が秀逸で、めまぐるしく変化する路面のギャップを、どこまでもリニアに反応してくれるようになりました。
かんたんにいうと、リアタイヤのグリップ感がしっかり感じられるようになりました。
こうしたフィーリングが、低速でも高速でも感じられます。
ブレーキ同様、かなりお金がかかりましたが、とても満足いく仕上がりでした。