強度計算して製作されたプロリンクのベアリング化(CB125T)
15,194km走行したのち、分解して検証をおこないました。図らずも1年半以上、雨ざらしになっていて、潮風にさらされるというハードな環境。
果たして、固着しているのでしょうか?
YSSリアサスペンションを装着した状態
リアサス・小アームを取り外した状態
ベアリング化する前におこなった検証どおり、小アームは固着していませんでした。
「5」はベアリング化しても、あまり意味の無い部分だと言っていいでしょう。
負荷の大きい部分は、狙いどおり固着せず。動きはスムーズそのものでした。
4はリアサスが付く箇所、3は小アームを取り付ける箇所です。いずれも動きはスムーズなままでした。
それにしてもウレタン塗装は塗膜が強烈ですね。クリアーなしでしたが、パーツクリーナーを使おうが、しんちゅうブラシを使おうが、びくともしませんでした。
大アームとスイングアームを止める箇所も、ニードルベアリング化しています。
純正(ノーマル)の場合、設計上、ボルトを締めるほど動きが悪くなります。
ニードルベアリング化することで、ずいぶんと改善されました。
写真ではかなり錆びていますが、大アームの動きもスムーズなままでした。
証拠の動画をご覧ください。
ベアリング化の検証結果まとめ
3年にわたるテスト結果を踏まえると、固着しがちなスイングアーム(リンク式サスペンション)のニードルベアリグ化は、大きな恩恵があると実感しています。
複数のGPz750Fを見ていると、よくリンクが固着しているので、同じ手法が使えると思います。
ただ一つ、忘れてならないのはシール材の存在です。
いくらニードルベアリングに交換しても、雨水などがすき間から侵入すれば、ベアリングが錆びてしまいます。
水などが浸入しないための工夫も大事ということです。