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VT250スパーダ YSSリアサス交換

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vt250スパーダ 社外サス

YSSリアサスペンションME302の取り付け解説です。

5台のスパーダのリアサス交換をおこなった上で、もっとも作業難易度が低い方法を、注意点を踏まえた上で、お伝えします。

サービスマニュアルがある場合、そちらを参考にしていただいてかまいません。

準備するもの

・ジャッキや、メンテナンススタンドなど、車体を安定させるもの

・トルクレンチ、メガネレンチ(インパクトドライバーがあればなお良い)

・マルチグリス

目次

注意事項

本製品はメーカー出荷時の車両への取り付けが前提となっています。

カスタム・改造によりディメンション(バイクの操作性に関するパーツ)が変更されている場合、正常に取り付けられなかったり、取り付けられても走行中の破損等により、重大事故につながる恐れがあります。

不適切な取り付けをおこなった場合も同様です。ご注意ください。

中古車の場合、歴代オーナーによって改造されている可能性があります。

オーバーホールや、整備に持ち込まれる車両を見ていても、現在の所有者が「改造されていることを知らなかった」というケースは五万とあります。

とくに大きな問題になるのは

本来、あるはずの部品が付いていない

でたらめな部品が使用されている

取り付け箇所が破損されている

・・・というケースです。

修理の現場ではごく日常的にあることです。

できるかぎりパーツリスト等を用意して、必要な部品が適切に取り付けられているかどうかをチェックしながら、交換作業をおこなうことを強くおすすめします。

1,本記事で紹介するリアサス交換の手順は、あくまで一例です。参考情報として利用してください。バイクの状態次第では、紹介した以外の方法での交換が望ましい場合があります。

2,リアサス交換作業にあたっては、30年以上前のバイクということもあり、ボルトが固着しているケースが多いです。(インパクトドライバーを使用しても動かない場合も)

3,転倒や怪我のないよう、安全に配慮して作業をおこなってください。

リアサス取り外し方法

まず、リアサスを取り外すために、干渉するパーツを外す作業からスタートします。

vt250spada シート取り外し
シートを外した状態

シートカウルを外します。

続いて、車体の左側、サブフレーム付近。リアサスペンションをとめている上部と下部のボルト、リンクを取り外せる状態にします。

vt250spada リアサス取り外し
車体右側から撮影

写真はサブフレームのボルトを外して、リアサス上部にアクセス。(ナット「18」を外した状態)

vt250spada サブフレーム
サブフレームの裏側

パーツリストでいうと「16」と「18」になります。一度も緩めたことがない場合、固着している事が多い箇所です。

VT250スパーダ リアサスペンション パーツリスト

ナット(18)をメガネレンチなどで固定した状態で、ボルト(16)を緩めてください。

ナットが外れたら、ボルトが抜けます。

もし、ナットが外れたのにボルトが抜けない時は、ナット側(18番側)に、ドライバーのような細い棒を通して、ハンマーなどで叩くと、ボルトが抜けやすいです。

ボルトを緩めて、取り外す

ごらんのとおり、リアサスを取り外す作業自体はシンプルです。ただ、ボルトを取り外すための工具を入れるスペースを確保すること、ボルトを抜くスペースを確保するのが、けっこう大変です。

車体の左側、サブフレームのすき間からうまく工具を入れて、ボルトが外せたらいいのですが、ガソリンタンクのホースや、配線コネクター、サブタンクなど、干渉する部品があります。

干渉する部品は、車体によって個体差があるため、必要なものだけ外したり、移動させてください。

手間を惜しんで強引にやろうとすると、破損につながるため、注意が必要です。

リンクの脱着

次にリアサス下部のリンクプレートですが、前出パーツリストの赤い矢印の箇所に刻印が入っています。

vt250spada リンク
車体右側から見たリンク
vt250spada 純正リアサス
車体右側から見た写真(→フロント)
vt250spada リンクサスペンション
リアサス交換後 車体左側から見た写真(←フロント)

写真のように、リンクプレートの刻印を上向きにして組んでください。

リンクには向きがあります

スパーダのリンクは、車高を変更するため、意図的に純正とは違う組み方をされているケースがあります。

中古車を購入された場合、前オーナーによってリンクの組み方が変更されている場合があります。

分解前に確認の上、作業を行ってください。

vt250spada リアサスペンション取り外し
車体右側からリンクプレートの取り外し

リンクを取り外します。

vt250spada リンク分解

スパーダのリンクは設計が良いのか、CB125Tと違って固着しないようです。(過去5台のスパーダを見る限り)

vt250スパーダ リアサス取り付け yss

向きを確認して、リアサスを取り付けます。

vt250スパーダ 社外サス
車体左後方から撮影
VT250スパーダ 社外リアサスペンション
ビフォー・アフター

純正リアサス:2.7kg

YSS ME302:1.6kg

0.9kgの軽量化です。

リアサスペンション上下マウント部分のボルトには、モリブデングリスの塗布をお奨めします。ボルトの固着を防ぐためです。

リンクのボルトも、必要に応じてグリスアップするといいでしょう。

外したパーツを元どおり組み付けたら作業完了です。

スムーズに進めば60分ほどで終わりますが、あちこちボルトが固着している場合は、それ以上かかる事もあります。

(やむなくリアホイルを外したこともあります)

ボルトが固着した場合の対処法

わたしたちが完全に固着したボルトを取り外す場合、ワコーズの業務用ラスペネを使っています。

古いバイクを扱っていると、リアサスペンションにかぎらず、固着したボルトだらけです。

固着したボルトやナットに吹き付けて数分、放置。再度トライすると、ほとんどのケースで固着したボルトが緩みます。

ガレージ湘南でYSS ME302をご購入のお客さまへ

どうしても取り付けられない場合は、ガレージ湘南までお問い合わせください。その際、状況が確認できるような写真をメールに添付してもらえると、回答しやすいです。

※上記以外の製品の取り付け、ガレージ湘南で購入いただいたお客さま以外からのご質問は、回答致しかねます。ご了承ください。(リアサスペンション取り付けのご依頼はメーカー不問です)

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