【10年検証】Verityオイルの評判|三和化成の格安OEM品との決定的な違い

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Verityオイルと製造元・三和化成工業の格安OEM品の違いを2年実走・10年モニタリングで検証したアイキャッチ画像

Verityオイルを調べている人の多くは、

「Verityオイルの評判はどうなのか」
「ホームセンターのPBオイルも作っているなら、Verityも同じ中身なのでは?」

という不安や疑問があるはずです。

というのも、Verityはモチュールや、ワコーズのように、バイク用品店や広告で広く認知されているブランドではないからです。

しかし、Verityは製造元不明の格安オイルではありません。

三和化成工業という潤滑油メーカーの自社ブランド(国産)です。

三和化成工業は、たんなるオイル販売ブランドではなく、潤滑油の開発・調合・製造に関わる老舗のメーカーです。

自動車用、バイク用、工業用など幅広い潤滑油を扱い、OEMやPB製品の製造にも対応しています。

つまり、三和化成工業は「自社ブランドだけを売る会社」というより、他社ブランドや、PB(プライベートブランド)製品も含め、用途や要求仕様に合わせて潤滑油を作るブレンダーです。

三和化成工業がPBや、OEM製品を手がけているからといって、VerityとPBオイルを同じものとして扱うのは間違いです。

同じ製造元で作られたオイルでも、ベースオイル、添加剤、粘度設計、想定用途、価格帯によって中身が変わるからです。

この記事では、Verityオイルの評判を、単なる口コミではなく、

  • 三和化成工業という製造元の立ち位置
  • PB・OEM製品とVerity自社ブランドの違い
  • エンジンオーバーホール専門店での使用実績
  • 筆者の油温・実走テスト
  • 旧車・空冷・水冷・スクーター別の選び方

に分けて検証した結果をレポートします。

目次

結論:Verityオイルは用途が合えば選ぶ価値あり

Verityオイルは、

「これさえ入れておけばいい」

と言った、すべてのバイクに無条件でおすすめできる万能オイルではありません。

しかし、製造元の背景や、考え方、エンジンオーバーホール専門店での使用実績、筆者の実走テストを踏まえると、用途が合う車両では十分に検討する価値があると思います。

とくに、次のような人は候補に入れてよいオイルブランドです。

  • 有名ブランドだけでなく、製造元の実体を見てオイルを選びたい人
  • 旧車・空冷車・水冷スポーツで、用途に合う粘度を選びたい人
  • 10W-40と15W-50の違いを理解して選びたい人
  • 価格だけでなく、熱ダレ・シフトフィール・油膜保持も考えたい人
  • エンジン専門店のようなプロショップでの使用実績も参考にしたい人

一方で、次のような考え方には不向きかもしれません。

  • オイルなんてどれも同じ
  • オイル漏れや異音をオイルだけで直そうとする
  • 交換頻度を守らず、長く使えば得だと考える
  • 特定のブランド信奉者

エンジンオイルは、エンジンを守るための重要な部品です。

ただし、劣化したシール、摩耗した部品、エンジンオイル以外に起因する冷却不良や、整備不良を根本的に修理するものではありません。

この点、過度な期待は持ちすぎなよう、注意してください。

オイル粘度、JASO規格(MA / MB)、オイル容量はバイクメーカー指定を守るのが基本です。

用途別に選ぶならこの候補

簡易版

用途候補にするVerityオイル理由
Verityを初めて使う方PROTECH SYN+ESTER
10W-40 または 10W-50
価格と性能のバランスがよく、幅広い車種で試しやすい
高回転・高速道路・スポーツ走行FS HR Ver3 10W-40高回転・高負荷時のせん断安定性を重視する人向け
真夏の渋滞・空冷大型FS HR Ver3 15W-50
PROTECH SYN+ESTER 10W-50
高温時の油膜保持を重視する人向け
旧車でオイル漏れが心配PROTECH SYN+ESTER 10W-50
BIKE 15W-50
※真夏以外はいずれも40推奨
鉱物油・高粘度を選びたい人向け
毎日通勤で短距離BIKE 10W-40コスト重視・交換頻度を守れる人向け。エンジン保護重視ならPROTECH SYN+ESTER
10W-40推奨
週に1回 or 月1回しか乗らないPROTECH SYN+ESTER 10W-40
FS HR Ver3 10W-40
エステル配合によりドライスタート時のエンジン保護
MA指定のスクーター4T SCOOTER SYN 5W-40MA指定スクーター向け

プレーンベアリング(メタルクランク)車には、#50など高粘度オイルは使用しないこと。

どうしても使用する場合、十分な暖気が必要です。

迷ったらこの3つから確認する

Verity BIKE FS HR Ver3 10W-40
100%化学合成油

10W-40指定の水冷スポーツ、高回転エンジン、ツーリングや高速道路走行が多い車両で、レスポンスと油膜保持を重視したい人向けです。

10W-40指定車で、熱ダレやシフトフィールの悪化が気になる人はこちら。

Verity BIKE PROTECH SYN+ESTER 10W-40
エステル配合 高度水素化分解基油(鉱物油)

FS HRほどの上位グレードは不要だが、鉱物油より安心感が欲しい人向け。初めてVerityを試す場合の入口として選びやすいグレードです。

Verityを初めて試す人、価格と性能のバランスを重視する人はこちら。

Verity BIKE PROTECH SYN+ESTER 10W-50
エステル配合 高度水素化分解基油(鉱物油)

FS HRほどの上位グレードは不要だが、鉱物油より安心感が欲しい人向け。夏用に初めてVerityを試す場合の入口として選びやすいグレードです。

空冷大型で、真夏の高温時の油膜保持と価格バランス・オイル漏れが気になる人はこちら。

VerityオイルはPBオイルと同じ?三和化成工業の立ち位置を整理

三和化成工業は1947年10月設立、神奈川県 横浜市を本拠とする潤滑油会社。

日本国内のバイクや、国内自動車メーカーの純正オイル生産に深く、深く関わっている老舗。

自動車・バイク用 自社ブランド:Verity(ベリティ)

工業用潤滑油ブランド:SAMIC(サミック)

ほとんどのオイルブランドは、自社に工場を持たない「ファブレス・ブランド」ですが、三和化成はエンジンオイルを調合する工場(横浜・静岡)や、分析試験センターを持ち、開発・生産までを一貫して、自社でおこなうブレンダーです。

2025年7月13日時点で、社員数は約100名とのこと。

社員さんの中には現役ライダーや、元レーサー、レース参戦している方がいます。

関東学院大学理工学部と三和化成工業による共同研究事例
関東学院大学 2025.7.13

関東大学院 理工学部 先端機械コース 機素材料力学(堀田)研究室との共同研究

オープンキャンパスにて

関東学院大学理工学部のオープンキャンパスに展示されたガレージ湘南 GSX-R1000
三和化成工業 × ガレージ湘南
東京モーターサイクルショーに展示されたVerity関連ブース
2025年 東京モーターサイクルショー

エンジンオイル以外にも、ガソリン添加剤やチェーンオイルなど、さまざまなケミカル製品があります。

鈴鹿8時間耐久ロードレースでは、長年にわたってロードレーサー加賀山 就臣(かがやま ゆきお)選手率いる「Team KAGAYAMA」のスポンサーを務め、入賞実績があります。

写真の黒いマシンは、加賀山さんが2015-2018年まで、ARRC(アジアロードレース選手権)「スズキ アジアンチャレンジ」で若手育成をしていた頃に使っていたマシン。

(2025年現在もARRC UB150クラスで、同型のマシンが走っています)

レンタルバイクレース RB150シリーズ

三和化成工業が協賛しているミニバイク耐久レース「RB150」シリーズ。

レンタルバイクレース
画像出典 https://archive.team-kagayama.com/

スズキ FU150

エンジン:油冷4ストローク単気筒 DOHC4バルブ

排気量:147.3cc

ミッション:6速

クラッチ:湿式多板

製造国:マレーシア

オートバイレーサー 武田 雄一氏が主催、 サーキット秋ヶ瀬(埼玉県さいたま市)で開催されています。

じつは、三和化成工業の社員さんも密かに参戦されています。

筆者の知る範囲では、ほかに奈良県でミニバイクレースを主催している「はっぴいえんどプロジェクト」さんのいくつかのレースや、オフロードレースにも協賛しているそうです。

もちろん4輪レースも。

verityオイル eneos スーパー耐久シリーズ2025 エントリーマシン
公式Facebookより引用
verity 自動車用オイル シリーズラインナップ写真
公式Facebookより引用

「製造元が同じなら中身も同じ」の真実

オイル解説の前に、「エンジンオイル業界の仕組み」を理解しておくと、Verityオイルと、その他オイルメーカーの立ち位置がよく分かります。

初心者向けに、順番に解説します。

ベースオイル

日本国内で原油を精製し、「ベースオイル(基油)」そのものを製造・販売している石油元売り会社は、業界再編が進んだ結果、現在は実質的に「3大グループ」に集約されています。

1,エネオス(旧 日本石油)

2,出光興産(旧 昭和シェル)

3,コスモ石油

あなたが普段目にする「ホンダ純正」や「ヤマハ純正」、そして「ワコーズ」や「ベリティ」などのオイルも、元をたどれば、中身のベースオイル(鉱物油や、VHVI(Very High Viscosity Index))は、ほぼこの3社のいずれかから供給されています。

オイル性能を左右するベースオイルを販売しているのが、石油元売り会社です。

では、実際にエンジンオイルを製造しているのは誰なのでしょうか?

エンジンオイルの中身

「エンジンオイル(製品)」=ベースオイルに様々な添加剤を加えたもの。

比率は、一般的にエンジンオイルの約75%がベースオイル、約25%が添加剤。

オイル缶に書かれている「鉱物油」「半化学合成油」「100%化学合成油」などの表記は、ベースオイルのことを指します。

OEM・ODM・PB製品のちがい

ここから重要なポイントです。

このカラクリを知っていると今後、オイルを見る目が変わってきます。

OEM (Original Equipment Manufacturing)

=「製造」だけを委託する

ブランド側(依頼主)が、配合レシピや、仕様書を完全に決めて、工場(ブレンダー)は言われた通りに作るスタイルです。

デメリット:ブランド側に高度な知識と開発力が必要です。

主導権ブランド側(依頼主) にあります。

オイル業界での例:NUTEC(ニューテック)や、A.S.H.(アッシュ)のようなこだわり系

「ベースオイルはエステル100%で、粘度はこうして、添加剤はこの成分を使ってくれ」と指定して、たとえば三和化成などの工場(ブレンダー)で作ってもらうケース。

チューニングショップの特注オイル:
「油温が130度になってもタレないオイルを作りたい」とレシピを持ち込むケース。

メリット:ブランド独自の「尖った性能」や「他社にはない味付け」が出せます。

ブランド側(依頼主)は、オイルはもちろんのこと、エンジンに関しても熟知している必要があります。ホンダや、ヤマハなど純正オイルは、ここで言う「ブランド側」の立場です。

ODM (Original Design Manufacturing)

=「開発(設計)」と「製造」を委託する

ブランド側(依頼主)は、「こういう商品を作りたい(安くしたい、燃費を良くしたい等)」という要望だけを伝えます。

工場(ブレンダー)側が、自社の持っている技術や既存のレシピを使って、「では、こんなオイルはどうですか?」と提案し、製造まで行います。

デメリット:「どこにでもある普通のオイル」になりやすく、他社との差別化が難しくなります。

主導権工場側(ブレンダー) の技術力に依存します。

オイル業界での例

・量販店のプライベートブランド(PB)
「1缶1,280円で売れる、そこそこ性能の良い5W-30を作って」と依頼し、ブレンダーが手持ちのレシピ(カタログ品)から最適なものを提案して製造し、PBのラベルを貼るケース。

・純正オイルの一部
自動車メーカーが「当社の新しいエンジンの燃費基準をクリアするオイルを提案してくれ」とブレンダーに依頼し、開発してもらうケース(共同開発に近いですが、設計はオイル屋が行うためODMの性質が強いです)。

メリット:ブランド側に知識がなくても、ブレンダーの技術力ですぐに製品化できます。開発コストも安いです。

ここがポイント

A. 石油の元売り会社(ブレンダーも兼ねている)


B. ブレンダー(工場を持ち、実際にオイルを調合する会社)

Verity(三和化成工業)/Hiroko(広島高潤)/SUNOCO(日本サン石油)

WAKO’S(和光ケミカル)※厳密にはフォーミュレーター


C. ファブレス・ブランド
製造設備を持たず、企画・マーケティングに特化した企業。製造は外部企業(Bのブレンダーなど)に委託する。

市場に流通する「ショップブランド」(PB商品)、純正オイルや輸入品を除く、アフターマーケット製品がこれに該当する。独自のレシピ(フォミュラー)を指定する、こだわりが強い企業もいれば、丸投げ、様々なスタイルがあるため、ひとくくりにできない。

国内バイクメーカーの純正オイル製造元

純正オイルはなぜか、製造元を気にされる方が多いようです。

しかし重要なのは、「製造元」ではなく「依頼のスタイル」であり、もっと言えば、オイルとマシンの適合です。

メーカー主なブランド主な製造元(SDSに基づく)
HONDAウルトラ G1, G2, etc.出光興産、ENEOS
YAMAHAYAMALUBEシェル ルブリカンツ ジャパン、ENEOS
SUZUKIECSTAR出光興産、シェル ルブリカンツ ジャパン、ENEOS
KawasakiVert 冴速トタル(elf)、シェル ルブリカンツ ジャパン等

純正オイルは基本的に、「圧倒的な数の製品を、安定供給させる」ため、必然的に石油元売り会社が製造することになる。

メーカー各社でスタンスは異なるが、たんなる「発注者」と「製造者」ではなく共同開発と言っていい関係性。

ベリティ、SUNOCO、ワコーズを比較

石油元売りを除く、国内ブレンダー(調合工場)を比較して、まとめました。

比較項目日本サン石油 (Sunoco)和光ケミカル (WAKO’S)三和化成工業 (Verity)
開発の原点冷凍機油技術からの応用整備現場・レースからのフィードバック顧客要求に基づくODM設計
コア技術ドライエア・ブレンディング
ES-TECH(エステル)
Synergy FM
3D + LCT(セラミックス)
Bi-Synthetic
多品種最適化配合
処方思想ベースオイル(エステル)の純度と安定性を重視。ノンポリマーで物理的強さを追求。添加剤の化学的機能を重視。高濃度配合で摩擦係数を能動的に制御。バランスと適応性を重視。コストと性能の最適解を導き出す柔軟性。
製造拠点市川工場(千葉)
ドライエア設備完備
小田原工場(神奈川)
エアゾール・高濃度調合対応
新東京工場・他(関東圏)
多数のタンクによる多品種対応
主なターゲットレーシングチーム、チューニングショップ、旧車ファンプロメカニック、整備工場、エンスージアストOEM供給先、二輪ライダー、一般ユーザー

三和化成は「自社ブランドオイルを売りまくるぞ!」というスタンスではなく、受託製造(OEM)、受託開発(ODM)がメイン事業です。

(2輪・4輪のレーシングチームへのスポンサード、オートバイショップへの供給もおこなっています)

長年、さまざまなブランド製品を数多く手がけているだけに、蓄積された独自のノウハウがあります。

その技術を(比較的、コストなど制約条件の少ない)自社製品にフィードバックしていることは、容易に想像できます。

WAKO’S(和光ケミカル)の立ち位置

正確に言うと、ワコーズは自社工場で調合するブレンダーというより、研究開発・レシピ設計・品質管理を自社でおこない、製造は外部委託する開発主導型ブランド(メーカー)です。

(「自社工場で全製品を調合しています」という公式情報が見当たらないため)

ブレンダーでもなく、ファブレス・ブランドでもない「フォーミューレーター」、もしくは「開発・品質管理主導のファブレス寄りケミカルメーカー」という位置づけになります。

製造元が同じでも、すべて同じ配合になるわけではない

たとえば、同じ食品工場で作られた商品でも、コンビニ向け、業務用、贈答用、高級ラインでは中身や設計が違います。

オイルも同じです。

  • ベースオイルの種類
  • 粘度設計
  • 添加剤の種類と配合
  • JASO規格への対応
  • 想定する使用環境
  • 目標価格
  • 依頼元の要求仕様
  • レース(スプリント or 耐久)向けか、街乗り向けか
  • 旧車向けか、新型車向けか

など、製造元が同じだからといって、すべて同じ配合になるわけではありません。

とくにPBオイルは、販売店側の価格帯やターゲットに合わせて作られることが多い製品です。一方で、Verityは三和化成工業が自社ブランドとして展開している潤滑油です。

見るべきポイントは、「三和化成工業がPBを作っているかどうか」ではなく、

Verityというブランドの中で、どの用途に向けて、どのグレードが設計されているか

です。

三和化成工業はPBやOEMを含めて多様な潤滑油を製造している会社だからこそ、用途ごとのオイル設計や製造ノウハウを持っている、と見るのが正確です。

Verityオイルシリーズ位置づけ
BIKE FS HR Ver3高回転・高負荷・スポーツ走行向けの上位グレード
BIKE PROTECH SYN+ESTER価格と性能のバランスを重視した中間グレード
BIKE標準グレード。街乗り・通勤・定期交換向け
4T SCOOTER SYN4サイクルスクーター向け

Verityブランド 4つの特徴

  • 長年のレーシングサポートや、OEM・ODMで蓄積したノウハウをフィードバック
  • フォーミュラ(レシピ設計)から製造まで一貫して国内でおこなうため輸入コストを抑えられる
  • 有名ブランドのように広告宣伝費にお金をかけていない
  • 同価格帯の他社オイルと比較した場合、ワンランク上のスペック(例 BIKE FS HR VER3)

オイル価格に上乗せされるコスト

一般的に広告宣伝費は、製品価格に上乗せされます。

有名 = 知名度を上げるために営業コスト、広告宣伝費がかかっている

といえます。

人間の購買心理として、

「知っているブランドと、知らないブランドでは、知っているブランド製品を選択する」

という科学的事実があります。

すでに有名なブランドや、有名企業が繰り返し、莫大な費用をかけて広告を出したり、CMを流すのはこのためです。

広告の裏側

オイルメーカーの中には、自社製品を使用してくれるチーム(またはライダー)に報奨金を支払っているケースもあります。

いつの時代も「良質な製品が売れる」のではなく、「良さそうに思える製品が売れる」のが現実なので、広告宣伝は重要です。

現在はどうか知りませんが、昔は某有名ヘルメットメーカーがライダーに報奨金を支払って、自社製品を使ってもらっていました。

三和化成工業の偉い方に聞いた話では、有名ブランドとは逆のことをされています。

事業としてOEM・ODMがメインなので、ベリティオイルを広告宣伝していないそうです。

さらに通常、エンジンオイルは自社でオンライン販売しているものですが、三和化成工業は社の方針として、

「自社でオンライン販売するのはNG」

その上、広告もしませんから、ベリティを知らない人が商品を手に取る機会は、バイク用品店でたまたま目にするか、友人や、知人に紹介してもらった時ぐらい。

ある意味、「最強、隠れキャラ」みたいな存在です。

その結果、ベリティオイルはレース関係者や、使ったことがある人など、一部の玄人(くろうと)にしか良さが知られていない印象があります。

ですから、(何度も言うとクレームが来そうですが)知名度は高くないものの、

広告宣伝にお金をかけないため、原価をおさえて、製品にコストをかけられる

といえます。

言い換えると、同じ価格帯の製品と比較して、クオリティの高い製品をつくることができるわけです。

実際、各有名ブランドのハイグレードオイルと、ベリティ HR(ハイグレードオイル)を比較した場合、ベリティのほうが、リーズナブルな価格です。

オイル価格と実際

× 価格が同じ → 「どのオイルも、性能は似たようなものだろう」

○ 価格が同じ → コストが異なるため、製品グレード自体が異なる

一般的な考えかた
「良い製品が売れる」

現実
「良さそうな製品が売れる」

マーケティング業界の普遍的な常識。「事実よりイメージ」の世界です。

25年以上、さまざまな業界を見てきましたが、世の常と言えます。

ちなみに「旧車用エンジンオイル」みたいなコンセプト商品が流行りだしたころ、筆者が三和化成工業の偉い方に「売れ筋の製品だから作ってみては?」と何度か申し上げたことがあります。

しかし、潤滑油のプロからすると、本質的な製品ではないことは明らか。

いまだに作る気配がありません。

ある意味、こうした職人気質な姿勢こそ、信頼できるのではないでしょうか。

エンジン専門店で約20年使われているという実績

Verityオイルを評価するうえで、筆者が重視している材料のひとつが、ガレージ湘南での使用実績です。

バイクのエンジンオーバーホール専門店「有限会社ガレージ湘南」では、

鈴鹿8耐に15年参戦した代表が、1,100基以上のエンジンを手がけていて、絶版車・旧車のほか、スーパースポーツ、外車にベリティオイルを使用されています。

水冷・空冷を問わず、レース・公道での使用歴は20年ほどになるそうです。

代表の日向社長は、創業期のワコーズ(WAKO’S)オイルの開発ライダーを務めていました。

1986年 GSX-R750 ワコーズ
GSX-R750 ’86 (油冷)鈴鹿8耐

当時は富士スピードウェイで走行テストし、開発をおこなっていた。

鈴鹿8耐 1986年 GSX-R750 ワコーズ 日向正篤
鈴鹿8時間耐久ロードレース GSX-R750 ’86

もともとワコーズは潤滑油とは関係のない、絵画などを売っている会社でした。

海外メーカーのエンジンオイル輸入販売を手がけていましたが、パッケージだけ変えて、自社ブランドオイルとして販売。メーカーから訴えられて、裁判沙汰に・・・

その後、自社ブランド製品の開発・販売をおこなうようになった、と聞いています。
(一時期、Wikipediaにも書いてありました)

VFR750R RC30 PIAA 鈴鹿8耐 日向正篤
鈴鹿8時間耐久ロードレース VFR750R RC30

日向社長は、鈴鹿8時間耐久ロードレースに15年連続で参戦。

公道レース マカオGPなど、海外や国内の耐久レースに出場。その間、国内外のさまざまなエンジンオイルを使用されたそうです。

多くの方が知っているメーカーから、マイナーなブランドまで、いろんなオイルを試した上で現在、使用しているエンジンオイルが、ベリティ「BIKE FS HR Ver3 10W-40」です。

BIKE FS HR Ver3 10W-40を使用しているレース用GSX-R1000
レース用 GSX-R1000

BIKE FS HR Ver3 10W-40の使用例

CB750F/CB750/CB900F/CB1100R/CB1100/CBX400F/CBR400F/FTR223/CBR1000RR/CBR400R NC23/CBR250RR MC22/VTR250/VT250 SPADA/CB125T/CB1300SF/CBR650F/XR250

Z1/Z2/KZ1300/GPz1100/GPz750/GPZ900R/ゼファー750/ゼファー550/ゼファー400/Z750FX/Z550FX/Z550GP/Z1000MKⅡ/ZZ-R1100/ZX-10R/ZX-10/ZXR1200/ZXR1100/ZXR400

GSX-R1000/GSX1300R隼/GSX1100Sカタナ/GSX400Sカタナ/GSX400F/GSX400E/XJ750E/XJ400/XJR400R/WR250/FZR750/GS750E

上記のほかハーレー・ドゥカティ・トライアンフ・BMWなど(いずれも空冷を含む)

筆者が把握しているだけで、これだけの使用実績があります。

上記にはエンジンフルOH(腰上・腰下)後、BIKE FS HR Ver3 10W-40を使用して、代表みずから一般公道でテスト走行した車両も含まれています。

そのうちいくつかは、筆者も分解したエンジンの中を見て、状態も確認しています。

BIKE FS HR VER3を1年間テストした感想

筆者自身も、Verityオイルを実際のバイクに使用して確認しています。

もともと筆者は独自にオイルをテストしていて、他社オイルを使用していました。

日向社長にVerityオイルの存在を教わったので、CB150Tで1年間テストしてみることに。

CB125T改でVerity BIKE FS HR Ver3を実走テストした写真

HONDA CB125T改 2001年式(142cc化・軽二輪登録済み)

空冷SOHC 2バルブ2気筒 高回転型エンジン(オイルクーラー、オイルフィルター無し)

CB125Tは基本設計が1970年代と古く、125ccながら高回転型2気筒エンジンを持つスーパースポーツです。

高速を走ると、9000rpm以上の連続走行になります。

カブ同様、オイルフィルターを持たないため、オイル管理が重要であり、オイルに対する変化が分かりやすい車両といえます。

テスト方法

デイトナ製デジタル油温メーターを装着して通年、油温のモニタリング。

エンジン内に残ったオイル(他銘柄)が完全に抜けるよう複数回、オイル交換をおこなってから、テストを実施。

計測方法:コールドスタート後、油温が80℃を超えた状態から計測して、上限と下限、走行時の変化をモニタリング。(オイルパン計測のため、メーター表示に+5℃加算)

走行シーン:ストリート、峠、ツーリング、有料道路のすべて。

BIKE FS HR VER3 10W-40 MA 100%化学合成油

Verity BIKE FS HR Ver3 10W-40 MAのオイル缶
1L缶×2

BIKE FS HR VER3は、Verityオイルの中で最上グレードオイル。

「レーシングスペックの油膜強度を持ちながら、ツーリングユースの交換サイクルまで性能を維持できる」

という点が最大の武器。

エンジンにとって世界一、過酷な鈴鹿8時間耐久ロードレースで入賞実績があり、市販オイルでありながら、実際に鈴鹿8耐で使用されているオイルです。

(よくありがちな、レースで使用されるオイルと市販されている製品は別物、ではありません)

耐熱性、耐摩耗性、エンジン保護性能にすぐれた100%化学合成油(PAO+エステル)です。

(HRの由来はHeat Resistance 耐熱性)

JASO規格:MAとは

オイル性能ではなく「機能(役割)のちがいを区別するための規格」と理解しておけばいいです。

MAはエンジンオイルがトランスミッションとクラッチも潤滑する「湿式クラッチ」車両において、クラッチ板が滑らないように設計されていること、動摩擦指数(DFI)、静摩擦指数(SFI)、制動時間指数(STI)が規定値以上であることが求められます。

バイクメーカー指定オイル粘度とあわせて、ご自身のバイクを確認しましょう。

オイルのスペックを知らないまま、使用した感想として、エンジンのレスポンスが良く、ニューテックのZZシリーズや、NC50シリーズ(全日本ロードレース選手権で使用されているオイル)と甲乙付けがたい印象です。

油温を比較しても、大差ありませんでした。

  • シフトフィール
  • 熱ダレ感
  • 高温時のフィーリング
  • 交換後の印象

ホンダ指定の交換サイクル3,000kmを超えて、4,000km使用しても、これといった問題はなし。

以下、残っている記録を掲載します。

1月3日
横浜市
夜 晴れ
外気温 5℃
30分走行で油温 81℃

1月4日
秦野市
昼 晴れ
外気温 15℃〜13℃
停車時最高油温 90℃
走行中油温 75℃〜80℃未満

1月6日
厚木市
昼 晴れ
外気温 8℃
停車時最高油温 92℃
走行中油温 81℃

1月7日
横須賀
昼〜夜 晴れ
外気温 9℃〜4℃
瞬間最高油温 96℃
走行中油温 83℃

1月30日
厚木市
昼 晴れ
外気温 20℃
走行中油温 92〜6℃

2月3日
厚木市
昼 晴れ
外気温計 10℃
走行中油温 81~92℃
停車時最高 97℃

2月4日
熱海
昼 晴れ
外気温 10℃〜13℃
走行中油温 市街地 92℃/バイパス 83℃

2月6日
湘南
昼 晴れ
外気温 14℃
走行中油温 87℃
停車時最高 96℃

3月4日
厚木市・山梨県
15時 曇り
外気温 8℃
停車時最高油温 97℃
走行中油温 80℃台

6月30日
夜 湿度高い
外気温 25℃〜23℃
油温 80℃〜90℃前後で推移

5/10〜7/1まとめ
交換後、走行距離3000km超。外気温30℃では一時的に油温100℃台まで上昇する。ギアチェンジなどのフィーリングはほぼ、変わらず。10,000rpm以上回しても不安はない。

7月7日
交換後、走行距離3500kmを超える。
夜 湿度高い
外気温 22℃〜23℃
油温 82℃〜95℃以下で推移

以降の記録が残っていないのは、ニューテックオイルとほぼ、同じ結果だったからです。

ブレンドしてオイル粘度を自由に設定したり、適正油温に達するまでのエンジンレスポンスを優先して、筆者はニューテックを使っていましたが、好みの問題だと思います。

「粘度調整なんて面倒。買ってきてそのまま、オイル交換したい」

という方であれば、ベリティがお勧めです。

〜125ccで回して乗る方、スポーツ走行する方にもお勧めです。

BIKE FS HR VER3を5年間使用したCB125Tエンジン

5年間で約3万km走行したエンジンを分解しました。

Verity BIKE FS HR Ver3を5年間使用したCB125Tの写真
CB125T JC06-15xxxx

筆者とおなじCB125T。オーナーさんとは知り合いです。

納車時(メーター走行距離 約2万km)からベリティ BIKE FS HR VER3を使っていて、オイル交換は3000kmごと。毎日、通勤で市街地を走行されています。

Verity BIKE FS HR Ver3を5年間使用したCB125Tのピストン写真

メーター走行距離52,152kmのピストンクラウン。

ほかのCB125T数台と比較しても、あるいは他の車種のエンジンと比較しても、走行距離のわりに状態の良いエンジンでした。

もちろんピストンだけでなく、シリンダーやカムなど、ほかのパーツも含めての話です。

ちなみに、筆者のようにガソリン添加剤を使用したり、カーボンクリーンはおこなわず、オイル交換のみです。

(燃調が極端に薄い、という事もありません)

ハイオクを使うとかガソリンを使うとか、燃料にフォーカスしたり、添加剤を使うより、良質なエンジンオイルを使用して、定期交換したほうが良い

【バイクで検証】ガソリン添加剤の効果 3万kmテストした結果

少なからず、この仮説を裏付ける結果となりました。

アドレスV125GでBIKE PROTECH SYN+ESTERを使用

スクーターでは、アドレスV125Gで使用。

アドレスはスクーターに多い「MB」規格ではなく、ミッション車と同じ「MA」規格。

せっかくなので、使ったことがない半化学合成油をテスト。

アドレスV125でVerity PROTECH 10W-40を使用した写真
Verity BIKE PROTECH SYN+ESTER 10W-40 MAのオイル缶

・乗る頻度が少ない(ドライスタートによるエンジン摩耗)

・熱的にきびしいエンジン

・HRはオーバースペック

という事を考慮して、エステル配合のBIKE PROTECH SYN+ESTER 10W-40を選択。

真夏はまだ試していませんが、買い物や通勤、100km以上のツーリング(連続走行)では今のところ、十分な印象です。

ラベル表記

消費者に「100%化学合成油」と誤認させないよう、わざわざ「GⅢ合成油」と表記している点が良心的です。

※一応、法律上は「化学合成油」という表示は認められています。

ベースオイルのAPI規格における分類

グループⅢ
高度水素化分解基油(鉱物油)
粘度指数:120以上
飽和分:90%以上
硫黄分:0.03%以下
精製方法:水素化分解処理
グループⅡの基油よりもさらに精製されている。VHVI(Very High Viscosity Index)と呼ばれることもある。
https://inuiyasutaka.net/bikeblog/air-cooled-vintage-motorcycle-oil/#index_id6

BIKE FS HR VER3の耐久性

筆者CB125Tボアアップ車に使用した場合

ニューテックZZ-01/02(エステル系合成油)と比較すると、BIKE FS HR VER3に軍配が上がると思います。

BIKE FS HR VER3は、ニューテック Ester Racing NC-50/NC-51と同等以上、といったところでしょうか。

BIKE FS HR VER3は4,000km走行しても、ほとんど性能低下が体感できませんでした。

筆者のCB150T エンジンオイルは、指定交換サイクル3000km。

油温計が付いてない車両の場合、シフトギアの入り具合でエンジンオイルの劣化具合を判断しやすい。オイルの劣化が進むと、ギアチェンジの際、ギアが入りづらくなってくる。

5,000kmほど走行したVT250 SPADAでテスト走行

BIKE FS HR VER3に交換して、夏・秋・冬・春で5,000kmほど走行したVT250 SPADA(水冷V型二気筒)に試乗しました。

完全にエンジン(油温)が暖まった状態でも、シフトフィーリングは新車のようにスムーズそのもの。

あらためて劣化しにくいオイルだと感じました。

VT250 SPADAでVerityオイルを長期使用した実例写真
VT250スパーダ

データで解析

三和化成工業では、使用済みのエンジンオイルを回収して、解析をおこなっています。

オイルの状態を数値で見て、新油の状態からどのように変化したか、客観的に分かります。鈴鹿8耐や、全日本ロードレース出場車両のオイル解析依頼もあるそうです。

純正オイル VS ベリティ

筆者がCB150TにベリティBIKE FS HR VER3を使用し、5,000kmほど走行した後のこと。

某バイクメーカーの純正オイル(部分化学合成油)に交換しました。

※メーカー名は伏せておきます

オイル交換後、あきらかな性能低下を感じました。あまりの劣化ぶりに驚愕したほどです。

信じられますか?

通常、オイル交換したら少しは調子が良くなりますよね。まったく逆の現象が起きたわけです。

まず油温が60℃ぐらいなのに、明らかにミッションが入りにくい。すごく固いんですね、ギアチェンジでイライラするほど。エンジンのレスポンスも、もっさり感がすごい。

CB150Tでは初めての経験です。

「もしかして、エンジン終わった?」

本当に驚きました。

オイルが冷えているからではなく、油温90℃以上(適正油温の範囲)になっても同じでした。

もともと、空冷エンジンのCB150Tは、納車された夏場にオーバーヒート気味だったため、純正オイルは使用せず、さまざまなメーカーのオイルをテストしていました。

その中でニューテックや、ベリティといったオイルに出会ったわけですが、純正オイルと高性能オイルでは、ここまで圧倒的な差があるとは・・・

当たりのオイルに出会ってからずいぶんと時間が経過してたので、それまで気がつきませんでした。

いつの間にか良いオイルに慣れすぎていたのでしょうか。

BIKE FS HR VER3の高耐久性と、高性能を実感したエピソードでもありました。

その後、純正オイルから100%化学合成油に交換したのですが、あきらかに調子が良くなりました。以来、高性能オイルしか使っていないせいか、同じ症状は起こりませんでした。

念のため言っておくと、交換した某純正オイルの粘度はBIKE FS HR VER3と同じ10W-40。

エンジンオイル以外、一切変更なし。オイル量も適正です。残留したオイルの混ざり、気温など、ほかの理由も考えましたが、ちがう様子。

各オイルの設計を聞いて、筆者の感覚が正しかったと後日、判明しました。

「鉱物油を頻繁に交換するほうがコスパが良い」説の真実

「安い鉱物油を頻繁に(例1,000km毎)交換すればいい」

よくいわれる話ですが、事実を工学的に検証しました。

メリット:常に新しい添加剤と、せん断されていない適正粘度を維持できる点で理にかなっている。
スラッジが溜まる前に排出できる。

デメリット:鉱物油は高温酸化安定性が低いため、空冷エンジンなどの高熱環境では、距離が短くても熱による劣化(酸化、蒸発)が進みやすい。また、毎回交換する手間と廃棄油の環境負荷が高い。

工学的にベストな方法:「せん断安定性(Shear Stability)の高い化学合成油を、適正サイクル(3,000km〜5,000km程度)で交換する」。これにより、高温保護と粘度維持の両立が可能となる。

いずれにせよ、オイル交換時期はバイクメーカー推奨サイクルを守ることが原則。

鉱物油を使用する場合、オイル量1L〜2Lに満たない小排気量車(とくに空冷)は、遅くても1500〜3000kmで交換したほうが無難です。

「10W-30で6000km毎に交換」は、お勧めしません。

オイルへの水分混入(エンジンオイル乳化)を考えると、走行距離に関係なく、春先・夏の終わりの年2回は交換したほうがいいでしょう。

短距離走行や結露で乳化したバイク用エンジンオイル
筆者撮影(CB750F)

エンジンオイルの質が悪いのではなく、結露によって水分が混入して起きる現象です。

短距離走行を繰り返す場合も、油温が上がらないため、エンジンオイル内の水分が蒸発しません。

ベリティ バイク用オイル プロ目線でスペック解説

ラインナップは大きく分けて4種類あります。

※以下、エンジンオイルの「ベースオイル」で分類

  • 100%化学合成油
    BIKE FS HR VER3(10W-40/15W-50)
  • 高度水素化分解基油(エステル配合 鉱物油)
    BIKE PROTECH(10W-40/10W-50)
  • 鉱物油
    BIKE(10W-30/10W-40/15W-50)
  • スクーター用(高度水素化分解基油)

水冷エンジンはもちろん、空冷(油冷)エンジンや、中〜小排気量車、通勤・通学で使用するスクーターまで、用途や目的に応じて、自在に選べるようになっています。

Verityオイル用途別早見表

用途推奨候補粘度向いている車種例注意点
Verityを初めて使う方PROTECH SYN+ESTER10W-40小中型〜大型の一般使用高負荷重視ならFS HRも検討
高回転・高速道路・スポーツ走行FS HR Ver310W-40CBR、GSX-R、ZXR、FZR、V4系など低粘度指定車は要確認
真夏の渋滞・空冷大型FS HR Ver3/
PROTECH SYN+ESTER
15W-50/10W-50小排気量・プレーンベアリングを除く旧車・輸入車・中大型冬場・短距離中心での使用は十分な暖気必須
旧車でオイル漏れが心配PROTECH SYN+ESTER/
BIKE
10W-50/15W-50小排気量・プレーンベアリングを除く未エンジンOH空冷旧車真夏以外はいずれも40推奨
毎日通勤・短距離BIKE10W-40実用車、街乗り中心こまめな交換前提
10W-30指定車PROTECH SYN+ESTER10W-40年式の新しい小排気量から大型燃費重視なら30だが、エンジン保護重視なら40推奨
週に1回 or 月1回しか乗らないPROTECH SYN+ESTER/
FS HR Ver3
10W-40エンジン保護を重視したい場合エステル配合によりドライスタート時のエンジン保護
MA指定のスクーター4T SCOOTER SYN5W-40JASO規格MA指定スクーター向け車種によってはMB規格指定があるため要確認

粘度選びのポイント

指定粘度が10W-40の場合、通常の街乗りやツーリングが中心なら、10W-40が基本です。

真夏で、渋滞が多かったり、空冷大型で油温が高い場合は、10W-50や15W-50を検討するといいでしょう。

ただし、粘度を上げれば必ず良くなるわけではありません。

粘度を上げるデメリット:

  • 摩擦抵抗が増えるため、かえって油温が上昇することがある
  • 小排気量や低粘度指定車ではエンジンのレスポンスが重く感じやすい(とくに冬場)
  • 燃費が悪くなる
  • プレーンベアリングのエンジンでの使用は要注意(冬場など)

10W-30指定車に40を推奨する理由:

オイル交換サイクルを守り、暖機運転を含め、常にオイル管理できる人なら30でもいいと思います。

そこまでこまめにできない人や、都市部などで渋滞にハマりがちな人は、40にしておいたほうがエンジン保護の観点で無難だと思います。

あとは、渋滞がない前提でいうと、真冬の間だけ#30を使用するのはありだと思います。

旧車・空冷バイクで選ぶときの注意点

旧車や空冷バイクでは、単に「高性能なオイル」を選べばよいわけではありません。

とくに確認したいのは、次の4点です。

  1. メーカー指定粘度
  2. エンジンの整備状態
  3. シール・ガスケットの状態
  4. 使用環境、夏場の渋滞や高速連続走行の有無

オイル漏れや、滲みがある車両では、オイル選びよりも修理が優先です。

化学合成油が原因と決めつけるのではなく、シールの劣化、ガスケットの硬化、クランクケースの歪みを疑ったほうがいいでしょう。

旧車・空冷車でVerityを選ぶ場合は、次のように考えると分かりやすいです。

悩み推奨候補理由注意点
夏場の油温が高いFS HR Ver3 15W-50高温時の油膜保持を重視できる冬場や短距離では重く感じる可能性
化学合成油を使いたいがオイル漏れが不安PROTECH SYN+ESTER 10W-5010W-40より高温側の余裕を持たせやすい漏れの原因が劣化シールなら修理優先
オイル滲みが気になるBIKE 15W-50鉱物油・高粘度を選べる根本的な漏れ止めではない
高回転まで回す空冷車FS HR Ver3
10W-40/15W-50
熱・せん断安定性を重視粘度は指定と使用条件で判断
価格を抑えたいBIKE 10W-40/15W-50コスト重視で選びやすい交換頻度を守る

Verityオイル 商品別の選び方

ここからは、Verityオイルを商品別に整理します。

BIKE FS HR VER3 10W-40 MA

BIKE FS HR VER3 10W-40スペック
  • 動粘度(40℃ mm2/s (cSt)):85.11
  • 動粘度(100℃ mm2/s (cSt)):13.47
  • 粘度指数:161
  • 流動点:-45以下

・特に耐熱性に優れ、スラッジの発生が少なくエンジン内が汚れ難い

・バイクレースの高回転高負荷による過酷なせん断力を受けて粘度低下する事を防ぐ為、敢えてエステル+PAOの設計で5Wではなく10W-40 とし、シャープなレスポンスを実現

・耐久レース等、各種レースに使用可能

・殆どの一般4サイクルバイクに使用可(MB適合車を除く)

ベリティ公式

スペックから読み解くHRの特徴

10W-40 / 15W-50に共通する話。

PAO(ポリアルファオレフィン)の役割
酸化安定性と熱安定性に優れ、長時間の高温運転でも劣化しにくい。また、動粘度(40℃ mm2/s (cSt))をほかと比較すれば分かるとおり、低温始動性にも優れる。

一般的にPAO単体での使用は「シールを収縮させる」ネガティブな要素がある。

エステルの役割
エステル分子は電気的な極性(プラスとマイナスの偏り)を持っていて、金属表面(マイナス帯電)に磁石のように吸着する性質がある。

エンジンを切ってしばらくすると、エンジンオイルはオイルパンに流れ落ちる。しかし、エステルの「吸着する」という性質によって金属吸着膜を形成し、たとえば、シリンダー壁面にオイルが残ることで、ドライスタート時(冷間時スタート)の摩耗を防いでいる。

結論
ベリティは「エステル」と「PAO」2つをブレンドすることで、PAOのシール収縮作用とエステルの膨潤作用を相殺し、シール材に対して「ニュートラル(中立)」または「微膨潤(コンディショニング)」な状態をつくっている。

1980年代〜90年代の旧車(スズキ 油冷GSX-Rシリーズやカタナ、ホンダCB-F系など)のNBR(ニトリルゴム)や、フッ素ゴムシールに対しても、安心して使用できる化学合成油となっている。

FS HR Ver3 10W-40は、10W-40指定車でレスポンスと油膜保持を両立したい人向けです。

さきほどご紹介したエンジンオーバーホール専門店「有限会社ガレージ湘南」では、メインオイルとして20年ほど使用実績があります。

水冷スポーツ、高回転型エンジン、高速道路やツーリングが多い車両では、まず候補に入れたいグレードです。

向いている使い方は、次の通りです。

  • 水冷スポーツ
  • 高回転エンジン
  • 峠・ツーリング
  • 高速道路の連続走行
  • シフトフィールの悪化が気になる車両
  • 10W-40指定で、上位グレードを試したい車両

一方で、次のような場合には向きません。

  • コスト最優先の通勤車
  • 低粘度指定車
  • MB指定スクーター
  • オイル漏れが激しい旧車

FS HR Ver3 10W-40は、「Verityの中で性能重視の10W-40を選びたい」という人向けです。

10W-40指定の水冷車・高回転車で迷ったら、まずこのグレードを確認してください。

お勧めのマシン:歴代CBRシリーズや、水冷CBシリーズ、V4エンジン、GSX-R、ZXR、FZR、YZF、NINJA、その他、水冷ネイキッド車で問題なく使えます。

油圧タペットのCB750 RC42や、REVのCBR400F、比較的、新しい空冷のCB1100、高回転型エンジンのCB125T、CBX400F/CBX550Fなどにもお勧め。

BIKE FS HR Ver3 15W-50 MA

BIKE FS HR Ver3 15W-50 MA スペック
  • 動粘度(40℃ mm2/s (cSt)):118.70
  • 動粘度(100℃ mm2/s (cSt)):17.25
  • 粘度指数:160
  • 流動点:-45以下

・特に耐熱性に優れ、スラッジの発生が少なくエンジン内が汚れ難い

・エステル+PAOが15W-50のレンジで ありながら鉱物油の#60相当の優れた 極圧性を発揮

・高粘度なので旧車の大排気量車や 4サイクルバイクにも最適

・夏場の渋滞時に厚い油膜保持がエンジンを保護

・10W-40指定車でも圧縮漏れによるパワーダウン時の改善が期待される

ベリティ公式

FS HR Ver3 15W-50の特徴

オイルシールへ懸念は対策済み(前出「スペックから読み解くHRの特徴」で解説したとおり)

通常、化学合成油はサラサラしていますが、HRはエステルとPAOの配合により、「鉱物油のシングルグレード60番(ドロドロのオイル)」に匹敵する極圧性(油膜の厚み)を持たせています。

真夏の渋滞で油温が120℃を超えても、油圧を落とさず、熱ダレしにくい設計です。

90年代以降のマシンのシール材質は対策済みですが、以下の車種に関しては「とにかく熱を持つ」ため、ポリマーを使用した、(一般的な)鉱物油では熱ダレしがちです。

FS HR Ver3 15W-50は、空冷・油冷の大型車や、夏場に油温が上がりやすい車両で油膜保持を重視する人向けです。

向いている使い方は、次の通りです。

  • 空冷大型車
  • 油冷エンジン
  • 真夏の渋滞が多い車両
  • 15W-50指定車
  • 10W-40では高温時の安心感が足りないと感じる車両
  • 高温・高負荷時の油膜保持を重視したい車両

一方で、次のような場合には注意が必要です。

  • 冬場の短距離走行が中心
  • 小排気量車
  • 低粘度指定車
  • 軽い吹け上がりを最優先したい車両

15W-50は、高温時の安心感を得やすい一方で、油温が低温時は重く感じる場合があります。

熱を持ちやすい空冷・油冷車で、15W-50を選びたい場合の本命候補です。

オイル特性上、鉱物油と比較して、かなり柔らかめです。ただし、とくに冬場の冷間時スタートは念のため、しっかり暖機運転をおこなってください。

BIKE FS HR Ver3 15W-50がお勧めなマシン

CB1100R

CB750F / 900F / 1100F(※高回転まで回す場合)

Z1 / Z2 / ZFX / GPZ / ZGP / Z1-R / Z1000Mk.II(※エンジンフルOH済み、またはカスタム車)

ゼファーシリーズ(400 / 550 / 750 / 1100)

XJR1300 / 1200

油冷GSX-Rシリーズ / GS / カタナ

BIKE PROTECH SYN+ESTER 10W-40 MA

BIKE PROTECH SYN+ESTER 10W-40スペック
  • 動粘度(40℃ mm2/s (cSt)):92.97
  • 動粘度(100℃ mm2/s (cSt)):14.90
  • 粘度指数:170
  • 流動点:-40以下

・ESTER(エステル)を配合し油性を強化

・混合潤滑環境にて金属表面に皮膜を形成し、良好な潤滑環境を保持

・GⅢ系合成油の優れた酸化安定性,熱安定性を発揮しロングライフに使用可

・せん断安定性に優れエンジンの高回転による粘度低下を防ぐ

・原付から大型まで幅広い車種に使用可能

・レスポンスの良さはオフロード車にも対応(MB車除く)

ベリティ公式

高度水素化分解基油(鉱物油)にエステルを配合した合成油。

一般的に「半化学合成油」や、「半合成油」と呼ばれているグループです。

PROTECH 10W-40は、FS HRほどの上位グレードまでは不要だが、鉱物油より安心感が欲しい人向けです。

初めてVerityを使う場合の入口として選びやすく、価格と性能のバランスを重視する人に向いています。

向いている使い方は、次の通りです。

  • 街乗り
  • ツーリング
  • 週末使用
  • 中小型〜大型の一般使用
  • 初めてVerityを試す人
  • 価格と性能のバランスを重視する人

一方で、次のような場合には、FS HRも検討してください。

  • レースやスポーツ走行が多い
  • 高温高負荷での安定性を重視する
  • 空冷で真夏の油温が高い
  • シフトフィール悪化が気になる

PROTECH 10W-40は、「まずVerityを試してみたい」という人に向いた現実的な選択肢です。

「まずVerityを試したい」なら、PROTECH 10W-40が選びやすいです。

BIKE PROTECH SYN+ESTER 10W-50 MA

BIKE PROTECH SYN+ESTER 10W-50スペック
  • 動粘度(40℃ mm2/s (cSt)):105.30
  • 動粘度(100℃ mm2/s (cSt)):16.99
  • 粘度指数:176
  • 流動点:-40以下

・ESTER(エステル)を配合し油性を強化

・混合潤滑環境にて金属表面に皮膜を形成し、良好な潤滑環境を保持

・夏場の渋滞でも高粘度油膜が優れた極圧性,摩耗防止性を発揮しエンジン内を保護

・GⅢ系合成油の優れた酸化安定性,熱安定性を発揮しロングライフに使用可

・せん断安定性に優れエンジンの高回転による粘度低下を防ぐ

・中型から大型、輸入車、旧車の高粘度指定車に使用可能

・レスポンスの良さはオフロード車にも対応(MB車除く)

ベリティ公式

PROTECH SYN+ESTER 10W-50は、10W-40より極圧性能(耐摩擦性能)を高めたグレード。

高温側の安心感が欲しい人向けです。

FS HR 15W-50までは必要ないが、旧車・中大型車・夏場の渋滞で油膜保持を重視したい場合に候補になります。

向いている使い方は、次の通りです。

  • 旧車
  • 中型〜大型車
  • 外車
  • 夏場の渋滞が多い
  • 10W-40では不安だが、15W-50ではレスポンスが重いと感じる車両
  • 鉱物油より上のグレードを選びたい場合

一方で、次のような車両には注意が必要です。

  • 低粘度指定車
  • 小排気量車
  • 冬場の短距離走行が中心
  • 軽快なレスポンスを最優先する車両

PROTECH SYN+ESTER 10W-50は、旧車・中大型車で「10W-40と15W-50の中間的な候補」を探している人に向いています。

夏場、旧車・中大型車で迷う場合、PROTECH SYN+ESTER 10W-50を候補に入れるといいでしょう。

BIKE 10W-30 MA

ベリティ BIKE10W-30MA スペック

・冬場でも始動性が良く通年使用可能

・低粘度なので省燃費性に優れ、新型4サイクルバイクの殆どに使用出来ます (MB適合車を除く)

ベリティ公式

BIKE 10W-30は、メーカー指定が10W-30の車両で、コストを抑えて定期交換したい人向けです。

向いている使い方は、次の通りです。

  • 10W-30指定車
  • 新しめの小排気量車
  • バイクメーカーのシビアコンディションに当てはまらない
  • コストを抑えながら定期交換したい人

一方で、次のような車両には向きません。

  • 空冷大型車
  • 旧車高負荷
  • 夏場の長距離連続走行
  • 15W-50指定車
  • 高温時の油膜保持を重視したい車両
  • シビアコンディションに該当する

シビアコンディションとは

バイクメーカーが通常、想定した使用環境より厳しい状況下での使用。

例:30分未満の短距離走行(チョイ乗り。適性油温 約80°Cに満たない)、都市部などストップ&ゴーが多い、乗る頻度が月1〜2回、坂道が多いなど

仮にメーカー指定オイル交換サイクルが通常3,000kmの場合、シビアコンディションでは1,500kmほどで交換となる。

一般的に10W-30指定は「低燃費」重視のため、エンジン保護重視なら10W-40を推奨します。

10W-30を使用する場合、オイル管理を徹底してください。

BIKE 10W-40 MA

ベリティ BIKE10W-40MAスペック
  • 動粘度(40℃ mm2/s (cSt)):83.10
  • 動粘度(100℃ mm2/s (cSt)):13.30
  • 粘度指数:162
  • 流動点:-27以下

・優れた低温始動性

・標準的な粘度は殆どの4サイクルバイクに使用出来ます(MB適合車を除く)

ベリティ公式

BIKE 10W-40は、コストを抑えつつ、短距離・街乗りで定期交換する人向けです。

向いている使い方は、次の通りです。

  • 通勤
  • 短距離移動
  • 実用車
  • 街乗り中心
  • 交換頻度を守れる人
  • コストを重視する人

一方で、次のような場合はPROTECH SYN+ESTER以上も検討してください。

  • 夏場の長距離走行が多い
  • 高速道路をよく使う
  • 高回転まで回すことが多い
  • 熱ダレやシフトフィールの悪化が気になる
  • 空冷大型車で油温が高い

BIKE 10W-40は、価格重視で選びやすい反面、交換頻度を守ることが前提です。

コスト重視で10W-40を選ぶなら、交換頻度を守る前提で検討してください。

鉱物油オイル自体の特徴

注意点として、長距離走行や夏場の連続走行では熱ダレを感じる可能性が高いです。

また、ポリマーのせん断劣化により、オイル交換直前にはメカノイズが増大する可能性があります。

エンジン寿命を重視する場合、上級グレード「BIKE PROTECH SYN+ESTER 10W-40」(高度水素化分解基油+エステル)か、「BIKE FS HR VER3」(100%化学合成油)を推奨します。

BIKE 15W-50 MA

バイク用 15W-50
Screenshot
  • 動粘度(40℃ mm2/s (cSt)):122.40
  • 動粘度(100℃ mm2/s (cSt)):17.15
  • 粘度指数:153
  • 流動点:-27以下

BIKE 15W-50は、鉱物油・高粘度を選びたい旧車ユーザー向けです。

向いている使い方は、次の通りです。

  • エンジン未オーバーホールの空冷旧車
  • オイル滲みが不安な旧車
  • 化学合成油に抵抗がある人
  • 高粘度指定車
  • メカノイズが気になる車両
  • 真夏での使用

一方で、次のような車両には注意が必要です。

  • 冬場の短距離走行
  • 低粘度指定車
  • 高回転レスポンスを重視する車両
  • 小排気量車
  • 年式が新しめの低フリクション設計エンジン
  • プレーンベアリングの水冷高回転型エンジン

BIKE 15W-50は、Verityの中でも旧車ユーザーが検討しやすい鉱物油系の高粘度候補です。

ただし、オイル滲みや漏れを根本的に止めるものではありません。
すでに漏れている車両は、シールやガスケットの点検・修理を優先してください。

鉱物油の特性上、冬場での使用はオイルが固いため、暖機運転をしっかりおこなってください。エンジンが完全に暖まるまでは、急に高回転まで回すのは避けましょう。

BIKE 15W-50 MAがお勧めなマシン

CB750FOUR (K0~K7/F1/F2)

CB400FOUR/CB350FOUR

Z1 / Z2 / ZFX / GPZ / ZGP / Z1-R / Z1000Mk.II(※当時物エンジンの場合)

スズキ GS系エンジン(GS400, GS750等)

XJ750E(※シールの経年劣化を考慮)

真夏での使用が基本。それ以外は10W-40を推奨します。

4T SCOOTER SYN 5W-40 MA

ベリティ 4T SCOOTER SYN 5W-40 MAスペック
  • 動粘度(40℃ mm2/s (cSt)):79.92
  • 動粘度(100℃ mm2/s (cSt)):13.61
  • 粘度指数:175
  • 流動点:-45以下

・4Tスクーター専用 FM剤(摩擦調整剤)を厳選した専用油

・特に優れた低温始動性 5Wなので寒冷地でもエンジン始動が簡単

・GⅢ系合成油なので優れた酸化安定性,熱安定性を発揮しロングライフ使用可(MB指定車除く)

ベリティ公式

4T SCOOTER SYN 5W-40は、MA規格指定の4サイクルスクーター向けです。

高度水素化分解基油(鉱物油)をベースとし、通年使用可能なスクーター専用オイルです。

向いている使い方は、次の通りです。

  • MA指定スクーター
  • 通勤
  • 買い物
  • 短距離と中距離の混在
  • スクーター専用オイルを選びたい人

スピードを出す人や、エンジンを長持ちさせたい方はBIKEより、4T SCOOTER SYNがお勧めです。

スクーターは、MA規格が指定されている車種、MB規格が指定されている車種があります。バイクメーカーの指定規格を確認しましょう。


オイル交換の便利グッズ

廃油処理の注意点

本記事の読者さんの中にはいないと思いますが、もし、廃油を下水や、自宅の排水溝に流すと、不法投棄になります。(5年以下の懲役もしくは1000万円以下の罰金)

廃油はお住まいの地域で定められた方法で処分するようにしてください。

樹脂製のメスシリンダー。フタが付いているので便利です。

オイルフィルターの交換も忘れずに。

Verityオイルのよくある質問

Verityオイルの評判は良いですか?

Verityオイルは知名度よりも、製造元・使用実績・用途など、実用面で選ぶオイルです。用途が合えば選ぶ価値があります。少なくとも筆者は悪い評判を聞いたことがないです。

Verityオイルはどこの会社が作っていますか?

Verityは三和化成工業の潤滑油ブランドです。三和化成工業は、潤滑油の開発・調合・製造に関わるメーカーで、OEMやPB製品にも対応しています。

三和化成工業はホームセンターのPBオイルも作っているのですか?

三和化成工業はOEMやPB製品の製造にも対応する潤滑油メーカーです。ただし、同じ会社が製造していても、PBオイルとVerityが同じ中身とは限りません。

製造元が同じなら、オイルの中身も同じですか?

同じとは限りません。オイルは、ベースオイル、添加剤、粘度、規格、価格帯、想定用途によって設計が変わります。同じ工場でも製品ごとに仕様は異なります。

Verityオイルは旧車に使えますか?

使えます。ただし、旧車はシールやガスケットの状態、指定粘度、使用環境で相性が変わります。オイル漏れがある車両は修理を優先してください。

空冷バイクには10W-40と15W-50のどちらがよいですか?

メーカー指定を前提に、一般的な使用なら10W-40、夏場の渋滞や空冷大型で油温が高い場合は15W-50が候補です。冬場や短距離では高粘度が重く感じることがあります。

化学合成油は旧車のオイル漏れにつながりますか?

鉱物油と比較した場合、分子が細かいため漏れやすい傾向はあります。ただし、化学合成油そのものだけで漏れるとは限りません。実際には、シールやガスケットの劣化、組付け状態、粘度、使用環境の影響もあります。不安が強い場合は鉱物油や半化学合成油も選択肢です。

BIKE FS HR Ver3とBIKE PROTECHの違いは?

BIKE FS HR Ver3は上位グレードで、高温・高負荷・スポーツ走行を重視する人向けです。
BIKE PROTECH SYN+ESTERは価格と性能のバランスを重視し、初めてVerityを試す人にも選びやすい中間候補です。

通勤用バイクにはどのVerityオイルが向いていますか?

短距離通勤でこまめに交換できるならBIKE 10W-40、価格と保護性能のバランスを重視するならPROTECH SYN+ESTER 10W-40が候補です。指定粘度は必ず確認してください。

スクーターにVerityオイルは使えますか?

MA指定スクーターなら4T SCOOTER SYN 5W-40が候補になります。ただし、スクーターにはMA指定とMB指定があるため、取扱説明書のJASO規格を必ず確認してください。

初めて買うならどれを選べばよいですか?

10W-40指定車ならPROTECH SYN+ESTER 10W-40が試しやすいです。
性能重視ならFS HR Ver3 10W-40、夏場で空冷大型なら15W-50系を候補にしてください。


ほかにも、修理の現場でよくある失敗事例や、バイクを長持ちさせる記事を書いています。

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