ふだん動かしていないアドレスV125G(走行距離不明)をリフレッシュしました。
リアサス交換

すっかりダンパー(減衰力)が抜けきったリアサス。オイル漏れの痕が残っています。
ホイル径が小さく、車重の軽いバイクは比較的、路面の凹凸の影響を受けやすいです。凹凸の激しい路面を走行すると、腰にきます。(腰痛持ちの人は注意)
余談ですが、同じ125ccでもホイルの径が17インチだと、かなり緩和されます。250ccになると、車重の影響もあって、いままで気になっていた路面の凹凸の存在が消えます。
アドレスは日常の足として、市街地をゆったり走行するだけですが、生活道路を走行していても、ダンピングで腰が痛くなる状況。
ということで、安定のYSSに交換しました。


YSS製品コード:OD220-315P
適合車種:アドレスV125(V100用はOD220-290P)
イニシャル調整のみのシンプルモデル。
(LEO120SEへの流用で、すでに1.6万km以上、テスト済みのシリーズでもあります)

補足すると、1名乗車(標準体重65kgから75kg)を前提に調整して、出荷されています。
体重が軽い分には調整不要ですが、75kgを大きく超える場合、標準よりもイニシャルをかけた(締める)ほうがいいかもしれません。

全長(マウント長)は純正と同じなので、なんら干渉することなく、交換可能です。
交換の際はシートと、メットインを取り外しておこないます。

サイドカバーが邪魔で、付けたままでの作業はちょっと面倒です。

交換後、いつもの道をいつものように走行すると、すぐ違いがわかります。
(路面の凹凸でボヨン・ボヨン・ボヨンと跳ね続けることがなくなります。大きなギャップを通過した際も、ダンパーの動きが早く収束します)
1500km走行したレビュー
真夏の炎天下を含む、10時間以上の走行テストを踏まえた上でいうと、純正品代わりや、ふだん使いするには十分な機能性と耐久性だと思います。
バッテリー
インジェクション車の弱点の一つ、バッテリー。
走行中に充電されますが、短距離走行や、ノロノロ運転、アドリングが多い状況では充電されません。
「出先で帰ろうとしたら、エンジンがかからない・・・」
という状況に出くわしたこともあります。
真夏・真冬はとくに注意が必要です。

たまにしか動かしていないので、メンテナンスがてら、バッテリー充電しました。

筆者が使っているのはこれの古いモデルです。
バイク用なので、コンパクトでメットインの中に入れるなど、携行できます。持っておくと便利です。
万が一の際は、プラスドライバーでバッテリーを取り出し、電源(コンセント)さえ確保できれば、充電できますからね。
(バッテリー切れになってレッカーを呼びたくない)
充電方法
バッテリーを取り外す時(充電完了後):マイナス端子を外してから、プラス端子を外す
バッテリーを装着する(充電する)時:プラス端子を付けてから、マイナス端子を付ける
充電中は火気厳禁です
バッテリー交換する場合
バッテリーも消耗品。製品や、使用環境にもよりますが、2年ぐらいを目安に交換。
40年以上続くバイクショップおすすめなのが、台湾ユアサのバッテリー。
台湾ユアサは、現GSユアサの技術供与を受けて設立された台湾の独立法人です。
(ありがちなブランド名をパクってる企業や、偽物とは違います)
前出のショップでは、50ccからリッターバイク、ハーレーなどの外車、幅広い車種で使用されています。
使用済みのバッテリーは資源としてリサイクルできるため、ガソリンスタンドやバイク用品店、カーショップ等で引き取ってもらえます。
エンジンオイル交換
アドレスV125G
エンジンオイル量:0.95ml(フィルター交換時1.05ml)
推奨SAE粘度:10W-40
推奨交換サイクル:3000km〜6000km

走行距離不明のエンジンオイル。
メーカー推奨交換サイクルは6000kmだそうですが、エンジンオイル量から考慮すると、遅くて(長くて)3000km毎に交換が無難だと思います。
エンジン寿命が縮んでもいいなら、6000kmでいいかもしれません。
ちなみに、エンジンオイルはベリティを使用。部分合成油。自動車用ですがスクーターへの使用は問題なし。
エアーフィルター清掃
放置されがちな箇所なのでチェック。

エアーフィルターを外してみると、なぜか土まみれでした。一体、どこを走ったのか。

フィルターは、こまかい砂ぼこりが詰まっていました。
フィルターは灯油、もしくはフィルター用のクリーナーで洗浄します。(たまたまあった2スト用のフィルタークリーナーを使用しました)
洗浄後、乾燥させてから、少量のエンジンオイル(2ストでも4ストでも可)を全体に浸透させ、元どおりに取り付けます。

反対側も、あやしい雰囲気がするのでチェックすると・・・

これはひどい。完全に目づまりしていました。
何十年も、フィルター清掃していない掃除機みたいですね。これは新品に交換しました。
ブレーキフルード・パッド交換
リアはドラム式で、よく利くので問題なし。
しかし、フロントはブレーキタッチが微妙なのと、パッド残量が少なくなっていました。

ブレーキフルード交換のついでに、たまたま店にあったデイトナ製 アドレス用 ブレーキパッドに交換。
当たり面だけじゃなくて、パッド全体が老朽化してますね。
キャリパーピストンの清掃もそこそこに、組み付けて、しっかりエア抜き。

少しまともなブレーキタッチになりました。
(そんなに激しい走りをするバイクではないので、良しとします)
燃料系統の不具合も解消されて、だんだんと快調になってきました。