リアサスペンションの開発・販売実績のあるガレージ湘南と、YSSサスペンションのコラボレーション製品をリリースしました。
YSSというメーカーについて知りたい方はこちら
ほとんどの方が知らない、サスペンション業界の裏話や、選び方については下記の記事で解説しています。
MC18とMC16用リアサスペンションの比較
新製品のME302を含めて計測、比較しました。
まず、MC18とMC16の純正リアサスペンションでは、MC16のほうがマウント長が約10mm長いです。
NSR250R(MC16/MC18)用 YSS MZ366は、車高調整機能があるため、長さを調整することでMC16/MC18の両方に対応しているようです。
NSR250R SP MC18との比較
MC16、MC18/MC18 SP(別体タンク付き)の純正リアサス3つを比較。
’89 NSR250R SPは、MC16と同じマウント長でした。つまり、同じMC18でも、STDとSPでは長さが異なるんですね。
ちなみにマウント部分を採寸したところ、MC16とMC18 SPは同一でした。
MC16/MC18サスの重さを比較
筆者が秤で測定した数値です。
NSR250R MC16 純正ショック 2.25kg
NSR250R MC18 純正ショック 2.5kg
NSR250R SP MC18 純正ショック 3.1kg
NSR250R SP MC18は、別体タンクがあるため、もっとも重くなっています。
NSR250R MC18用 YSS ME302 1.6kg
NSR250R MC16/MC18用 YSS MZ366 1.8kg
YSSサスペンションに交換すると、450g〜1500gの軽量化になります。
公式データ
ホンダの公式サイトから、シート高とタイヤサイズ。
MC16
タイヤサイズ:前100/80-17 52H 後130/70-18 63H
シート高:750mm
MC18
タイヤサイズ:前110/70 R17 54H 後150/60 R18 67H
シート高:780mm
MC18用のYSSリアサスをMC16用として使用できる?
今回、新発売したNSR250R MC18用 YSS ME302をMC16に流用できるのか?
MC18(SPを除く)の純正リアサスは、MC16と比較して、マウント長が約10mm短いです
NSR250R SP MC18にYSS ME302を装着しました。
前述のとおりマウント長が約10mmちがうため、姿勢は変わりました。
(もう一つ、付け加えるとスイングアームがガルアームに変更されていました)
交換前と比較すると、シート高が高くなりました。(オーナーさま談)
MC16リアサス交換 検証結果
2024.11.26更新
MC16オーナーさまの協力のもと、YSS MC18用 ME302の取り付けを試みました。
が、
マウント部分が上下とも合わず、MC18用 ME302は取り付け不可との結果になりました。
ちょうどNSR250R MC16/MC18用 YSS MZ366の在庫が1本あったので、それを取り付けることに。
MZ366をMC18に取り付けたことがないのでわかりませんが、MC16にはピッタリでした。
2024.12.12更新
前出MC16オーナーさまのご厚意により、再検証をおこないました。
現役の二輪整備士であり、サーキット走行をされているオーナーさまにご自身のMC16に、MC18用 ME302を取り付けて、写真を送っていただきました。
もちろん、公道での試走もおこなってもらいました。
結果は上々。正式に「MC16適合」の承認をYSSに申請します。
(現状だと他車種への流用となり、保証の問題が出てきますからね)
NSR250R MC18 MC16フレーム番号と型式
NSR250 MC18
NSR250R 1987年-1989年
型式:MC18
フレーム番号:MC18-1000020~
NSR250R2J
フレーム番号:1000020〜1026996
いわゆる「ハチハチ」モデル。
NSR250R4J
フレーム番号:1008557〜1020796
NSR250R5K/5K-Ⅱ
フレーム番号:1100017〜1119489
1989年モデル。ぱっと見で分かりやすいのはチャンバー形状の違いです。
NSR250R6K/6K-Ⅱ
フレーム番号:1100038〜1118089
’89 NSR250R SPにYSS ME302を取り付けて走ってみました
NSR250 MC16
NSR250R 1986年
型式:MC16
フレーム番号:MC16-1000033~
NSR250RG
フレーム番号:1008557〜1020796
NSR250RG
フレーム番号:1008077〜1020966
よくいただくご質問と回答
NSR250R MC18用 ME302について
- リアを17インチホイルに交換しています。取り付け可能でしょうか?
-
製品はバイク生産時の出荷状態(ノーマル)にあわせて18インチ用につくっています。YSS専用のリンクを製作して、17インチへの対応を検討中です。
→専用リンクについては開発中のため、次回以降の販売になると思います。
- オーバーホール可能でしょうか?
-
今回、製作したME302はオーバーホール不可です。OH可能な製品MZ366は、すでにYSS Japan(株式会社PMC)で販売されています。
今回製作した製品は「非分解タイプ・純正品以上の性能・純正サスに近い価格」といったものになります。
オーバーホールのメリット・デメリット - YSSで販売されている既存モデルと今回、発売されるモデルの違いはなんですか?
-
ひとことで言うと、付加されている機能がちがいます。くわしくは、リアサスペンションの選び方で解説しています。
- ガルアームを装着したMC18に取り付け可能ですか?
-
ガルアームを装着したNSR250R SP(MC18)には取り付け実績があります。
上記以外にも、
サスペンションにまつわる疑問や、多くの人が知らない話、勘違いされている点などを記事で解説しています。
もしよかったら、参考にしてください。