前回の記事で、海外の「国内選手権」ライダーを紹介しましたが、本記事では世界選手権で、YSSがサポートしているライダー、レース結果を紹介します。
2輪ロードレースの世界選手権は大きく2つあります。
1,MotoGP
2,WSBK
MotoGP(モトジーピー)は、メーカーが総力を挙げて最新技術を投入する「レース専用車両」で競う世界選手権の名称、およびトップカテゴリーの名称です。
事実上の世界最高峰ロードレースになります。
最上位クラスのMotoGP(4ストローク1000cc、最大4気筒まで)、Moto2(4ストローク765cc3気筒)、Moto3(4ストローク250cc単気筒)と3つのクラスがあります。
MotoGP(ロードレース世界選手権)
1,MotoGP
2,Moto2
3,Moto3
WSBK(ワールドスーパーバイク)は、公道用バイクをベースとしたマシンでおこなわれる世界選手権の名称であり、同選手権のトップカテゴリーの名称です。
MotoGPとのちがいは、参加車両が市販車であること(レース専用バイクはエントリー不可)、改造範囲がせまいことです。
また1つの大会で2回レースがおこなわれる「2ヒート」制になっている点が、MotoGPと大きく異なります。
カテゴリー別にわかれているのは、MotoGPと同じです。
WSBK(スーパーバイク世界選手権)
1,World SBK
2,World SSP
3,World SSP300
このように、ロードレース世界選手権にもいろいろあるわけですが、筆者が確認できたかぎりでは、YSSがサポートしているカテゴリーはスーパーバイク世界選手権の「World SSP」と「World SSP300」です。
前置きが長くなりましたが、カテゴリ別に、ライダーとレース結果を紹介します。
World SBK スーパーバイク世界選手権
排気量上限は1,000cc(4気筒・3気筒)、1,200cc(2気筒)、最低重量は168kg以上の市販車がエントリー可能。
→執筆時点で、サポートしているという情報は確認できず
World SSP スーパースポーツ世界選手権
World SBKと併催されるレース。World SBK同様、市販車の4ストローク600cc(4気筒)、675cc(3気筒)、750cc以下(2気筒)のバイクがエントリー可能。
上位カテゴリーのWorld SBK、またはMotoGPを目指すライダーが多いようだ。
トーマス・ブース・エイモス選手
Thomas BOOTH AMOS
#69
Kawasaki ZX-6R(Prodina Racing WorldSSP)
エイモス選手はイギリス出身、1996年3月12日生まれ。World SSPには今年から参戦。過去には2017年・2019年にMoto3出場、2020年から2021年までWord SSP300に参戦していた。(2021年シリーズランキング2位)
Round1 スペイン アラゴン 4/8-4/10
レース1:13位
レース2:15位
Round2 オランダ アッセン 4/22-4/24
レース1:リタイヤ
レース2:—
Round3 ポルトガル エストリル 5/20-5/22
レース1:欠場
レース2:—
エイドリアン・フエルタス選手
ADRIAN HUERTAS
#99
Kawasaki ZX-6R(MTM KAWASAKI)
フエルタス選手は、Word SSP300(2021年チャンピオン)からステップアップ後、初参戦となる。
Round1 スペイン アラゴン 4/8-4/10
レース1:9位
レース2:11位
Round2 オランダ アッセン 4/22-4/24
レース1:11位
レース2:リタイヤ
Round3 ポルトガル エストリル 5/20-5/22
レース1:8位
レース2:7位
World SSP300 スーパースポーツ300世界選手権
World SBKと併催されるレース。4スト単気筒または2気筒、300〜400cc以下のバイクがエントリー可能。若手ライダーの登竜門的な位置づけとなっているクラス。
レース序盤から終盤まで、接戦が多いのが特徴。
YSSがサポートしているレーシングチームMTM KAWASAKIから、岡谷雄太選手がエントリーしている。
YSS Thailandの公式情報によると、2022年、同クラスでYSSがサポートしているライダーは9人、6チーム。
アルヴァロ・ディアス選手
ALVARO DIAZ
#27
YAMAHA YZF-R3(Arco Motor University Team)
ディアス選手は、スペイン国内選手権(ESBK)SBKジュニアクラスの2021年チャンピオン。スペイン出身、2003年8月7日生まれのライダー。
Round1 スペイン アラゴン 4/8-4/10
レース1:2位
レース2:1位


Round2 オランダ アッセン 4/22-4/24
レース1:11位
レース2:2位
Round3 ポルトガル エストリル 5/20-5/22
レース1:6位
レース2:26位
レノックス・レーマン選手
LENNOX LEHMANN
#28
KTM RC390(Freudenberg KTM – Paligo Racing)
レーマン選手はドイツ出身。2005年11月28日生まれ。同クラスへの参戦は2年目となる。
Round1 スペイン アラゴン 4/8-4/10
レース1:3位
レース2:3位


写真から察するに、フロントフォークはKTM標準装備のWP製、リアサスペンションがYSSのようだ。
Round2 オランダ アッセン 4/22-4/24
レース1:8位
レース2:10位
Round3 ポルトガル エストリル 5/20-5/22
レース1:7位
レース2:12位
岡谷 雄太選手
YUTA OKAYA
#61
Kawasaki Ninja400(MTM Kawasaki)
岡谷選手は東京都出身。1999年7月12日生まれ。同クラスへの参戦は今年で4年目となる。
公式サイト
公式フェイスブック
公式インスタグラム
Round1 スペイン アラゴン 4/8-4/10
レース1:5位
レース2:リタイヤ
Round2 オランダ アッセン 4/22-4/24
レース1:4位
レース2:3位


Round3 ポルトガル エストリル 5/20-5/22
レース1:3位
レース2:8位
ビクター・スティーマン選手
Victor Steeman
#72
Kawasaki Ninja400(MTM Kawasaki)
スティーマン選手は、岡谷選手のチームメイト。オランダ出身、2000年6月15日生まれ。同クラスへの参戦は、岡谷選手と同じく4年目。
Round1 スペイン アラゴン 4/8-4/10
レース1:4位
レース2:21位
Round2 オランダ アッセン 4/22-4/24
レース1:1位
レース2:8位


Round3 ポルトガル エストリル 5/20-5/22
レース1:4位
レース2:6位
ユーゴ・ドゥ・カンチェリス選手
HUGO DE CANCELLIS
#64
Kawasaki Ninja400(Prodina Racing WorldSSP300)
カンチェリス選手はフランス出身、2001年5月9日生まれ。WorldSSP 300への参戦は5年目となる。
Round1 スペイン アラゴン 4/8-4/10
レース1:12位
レース2:12位
Round2 オランダ アッセン 4/22-4/24
レース1:5位
レース2:1位


Round3 ポルトガル エストリル 5/20-5/22
レース1:27位
レース2:7位
ブルーノ・イエラチ選手
BRUNO IERACI
#8
Kawasaki Ninja400(Prodina Racing WorldSSP300)
イエラチ選手はイタリア出身、2000年8月14日生まれ。カンチェリス選手のチームメイト。同クラスへには参戦4年目となる。
Round1 スペイン アラゴン 4/8-4/10
レース1:10位
レース2:4位
Round2 オランダ アッセン 4/22-4/24
レース1:9位
レース2:4位

Round3 ポルトガル エストリル 5/20-5/22
レース1:5位
レース2:リタイヤ
参考・引用元
https://www.worldsbk.com/en
2022年は引き続き、記事を更新する予定。

