乾ヤスタカ|コアなバイクブログ

YSS VS オーリンズ 【検証】オーリンズ最強説は本当か?

オーリンズ YSS 比較

オーリンズサスペンション最強説、「高いサスペンションは高性能」という意見について検証。

今回、取り上げるのはスーパーバイク世界選手権の「スーパースポーツ300」というクラス。

同クラスにはオーリンズとYSS、それぞれのサポートライダーがいるため、シリーズランキングや、表彰台獲得率など、数字と客観的な事実にもとづいて、検証しています。

目次

WSBKとは?

まず、レースのことをくわしく知らない方に向けて解説します。

2輪ロードレース世界選手権は大きく2つあります。

1,MotoGP
2,WSBK

まずMotoGP(モトジーピー)は、バイクメーカーが総力を挙げて最新技術を投入する「レース専用車両」で競う世界選手権の名称、およびトップカテゴリーの名称です。

事実上の世界最高峰ロードレースになります。

最上位クラスのMotoGP(4ストローク1000cc、最大4気筒まで)、Moto2(4ストローク765cc3気筒)、Moto3(4ストローク250cc単気筒)と3つのクラスがあります。

motogpとwsbkのちがい

WSBK(ワールドスーパーバイク)は、公道用バイクをベースとしたマシンでおこなわれる世界選手権の名称であり、同選手権のトップカテゴリーの名称です。

MotoGPとのちがいは、参加車両が市販車であること(レース専用バイクはエントリー不可)、改造範囲がせまいことです。

またWSBKは1つの大会で2回(土曜日・日曜日)レースがおこなわれる「2ヒート」制になっている点が、MotoGP(1つの大会で1レースのみ)と大きく異なります。

(ほかにも様々な違いがありますが省略します)

このように、ロードレース世界選手権にもいろいろあるわけですが、筆者が確認できたかぎりでは、YSSがスーパーバイク世界選手権でサポートしているカテゴリーは「WSSP」と「WSSP300」(WSS300とも呼びます)です。

ライダー紹介の記述は筆者が独自に翻訳・意訳してまとめたので、間違いや漏れがあるかもしれません。ご了承ください。

WSBK 2022年カレンダー

Round-1ピレリ・アラゴン スペイン 4/8-4/10
Round-2モチュール・ダッチ オランダ 4/22-4/24
Round-3エストリル・ポルトガル 5/20-5/22
Round-4ピレリ・エミリア・ロマーニャ イタリア 6/10-6/12
Round-5プロセッコ DOC イギリス 7/15-7/17 WSSP300は未開催
Round-6プロセッコ DOC チェコ 7/29-7/31
Round-7ピレリ・フランス 9/9-9/11
Round-8カタルーニャ・スペイン 9/23-9/25
Round-9ピレリ・ポルトガル 10/7-10/9 WSSP300最終ラウンド

WSSP300 スーパースポーツ300世界選手権

WSBKと併催されるレース。4スト単気筒または2気筒、300〜400cc以下の市販バイクがエントリー可能。

若手ライダーの登竜門的な位置づけとなっているクラス。

YSSがサポートしているレーシングチームMTM KAWASAKIから、岡谷雄太選手がエントリーしている。

YSS Thailandの公式情報によると、2022年、同クラスでYSSがサポートしているライダーは9人、6チーム。(筆者が確認できたのは7人)

事実1:トップ10のうち6人がYSS

まずは結論から。

1位/2位/3位/7位/8位/9位が、YSSサスペンションのサポートライダー。上位10人中、6人がYSSのサポートライダーという結果になりました。

ちなみに、YSSサポートライダー以外は、オーリンズなど他メーカーのサスペンションを使っています。

2022 wssp300 最終ランキング
https://www.worldsbk.com/en

2022年シーズンの最終ポイントランキング。トップ10のみ掲載。

ライバルが弱いから勝てた?

興味深いことに、WSSP300でオーリンズユーザーをサポートしているのは、バレンティーノ・ロッシや、ミック・ドゥーハン、アレックス・クリビーレなど、歴代MotoGPチャンピオンや、ワークスライダーと共に仕事をしてきた元SHOWAスタッフが設立したサスペンション会社。

(オーリンズのプロショップ)

つまり、YSS以外のライダーのサスペンションが純正のままとか、「オーリンズ勢をサポートしてるサスショップがいまちだからYSS勢がライバルに勝てた」というわけじゃないんですね。
むしろ相手は精鋭中の精鋭だという事が判明しました。

上記注:世界チャンピオン

バレンティーノ・ロッシ(2001 WGP500cc/2002-2005、2008、2009 MotoGP)

アレックス・クリビーレ(1999年 WGP500cc)

ミック・ドゥーハン(1994-1998 WGP500cc)

事実2:表彰台獲得率93.75%

WSSP300で、筆者が確認できたYSSサポートライダー7名で集計。

リザルトは各ラウンドごとの入賞者(トップ3)。

オーリンズ YSS 比較
公式結果(YマークがYSSサポートライダー)

全8ラウンド16戦中

表彰台を独占した数:3回(Round2レース2/Round4レース2/Round6レース2)

1位:10回
2位:10回
3位:9位

表彰台獲得率:93.75%

Round3エストリル戦レース2を除き、すべてのレースでYSSサポートライダーが表彰台に登っています。

YSSサポートライダー成績
サポートライダーの戦績 一覧

2輪・4輪サスペンションで世界的シェアをほこるオーリンズですが、同グレードのサスペンションで比較した場合、性能面でYSSは引けをとらないと言えます。

リザルトがそれを証明しています。

グレードとは
一般的にリアサスペンションは大きく分けて、レーシングサスペンション、ストリート兼サーキット対応モデル、ストリート向けの3種類あります。レーシングサスペンションが最も高額。大きな理由は、きめ細やかな調整ができる構造になっているからです。

なぜ、オーリンズはYSSに惨敗したのか?

一般的にサスペンションのことをくわしく知っているライダーはかなり少数派です。

(レースをやっている人でも、あまり深く知らなかったりします)

さらに、日本人はブランド志向が強めの傾向があるせいか「サスペンション=オーリンズ」という人が多いです。

筆者もサスペンション業界のことを知る前はそう思ってました。

オーリンズが2輪・4輪サスペンションで世界的シェアをもち、知名度が高いのは紛れもない事実です。価格も高いので、「すぐれた製品に違いない」という心理作用も働きます。

じゃあ、ほかの有力サスペンションメーカーと比較して、オーリンズが圧倒的に優れているかというと・・・

そうじゃないんですね。

そもそも、オーリンズが性能面でほかのサスペンションよりも優れているなら、WSSP300で、YSS勢を相手に惨敗することはなかったはずです。

それにもし、オーリンズが最強なら、MotoGPやスーパーバイク、オフロードレースなど、あらゆるカテゴリーで全てのライダーがオーリンズサスペンションを使っているはずです。

勝つために、チャンピオン獲るためにレースをやっているわけですからね。

勝てるなら多少、金額が高くてもオーリンズを買います。

ところが実際は、オーリンズ以外にもSHOWAや、WPサスペンション、KYB(カヤバ)、YSSなど、さまざまなメーカーのサスペンションが使われています。

つまり、メーカーごとの違いはあっても、勝敗をひっくり返すほどの性能差はないという事です。

性能差がないと言える根拠は、MotoGPの元ホンダワークスチームのエンジニアに直接、教えていただいたので、筆者の気が向いたらほかの記事で解説します笑

(あんまりタダで人に教えたくない話)

結論だけを言うと、

最新のサスペンションで、同じグレード(たとえばレース用ハイスペックサスペンション)同士を比較した場合、主要サスペンションメーカーの製品であればほぼ、性能面の差はないと考えていいです。

ライダーのスキル > セッティング > 製品

わかりやすくいうと、優先順位はこんな感じ。

あなたがMotoGPや、スーパーバイク世界選手権で走っているライダーじゃない限り、メーカーだけで勝敗が覆るほどの性能差はないという事です。

ちなみに、テイスト・オブ・ツクバで、同じクラスに同じ車種のバイクが出場していました。

こまかい仕様こそ違うものの、基本的にマシンの能力は同じとの事。

2台ともYSSのリアサスを装着していて、1台は中間グレードモデル(ストリート兼サーキット)、もう1台はレーシングサスペンション。

実際にレースが始まると、速いのは中間グレードモデルを装着したマシンだった、という事がありました。

主要サスペンションメーカーとは
たとえばSHOWA、KYB、オーリンズ、YSS、WPサスペンションなど。主要メーカーの見た目だけをコピーした製品や、中華製の安物は含みません。

Moto2ライダー

少しだけ余談。

ボー・ベンズナイダー選手(Moto2ライダー)のモタードマシン。

ハスクバーナの標準装備はKTMグループのWPサスペンションですが、前・後ともYSSサスペンションに換装。

もし、YSSが他メーカーにひけをとるなら、わざわざ交換しないですよね。

以下、WSSP300ライダーの個人成績です。

アルヴァロ・ディアス選手

2022年シリーズチャンピオン獲得
全16戦中/優勝2回/2位7回/3位2回
獲得ポイント259

7回連続の表彰台はWSSP300史上初
Round-4レース1・2/Round-6レース1・2/Round-7レース1・2/
Round-8レース1

ALVARO DIAZ
#27
YAMAHA YZF-R3(Arco Motor University Team

博士号を持つレーサー

ディアス選手は、スペイン バレンシア出身、2003年8月7日生まれのライダー。

5歳からMotoGPライダーにあこがれて、毎週日曜日、ディアス選手は朝一番に目を覚ますと、父親を起こしてテレビで放送されるすべてのレースを見ていた。

しかし、スペインのメディアによれば当初、ディアス選手はロードレーサーではなく消防士を目指して勉強していた。

親族に消防士がいて、「もしレーサーになっていなければ(あるいは引退したら)消防士になりたい」と話している。

2022 スーパースポーツ300世界選手権 チャンピオン
Arco Motor University Team

所属チームArco Motor University Teamは、バレンシア工科大学(UPV)のチーム。メンバーは大学生と、工学部出身者で構成されている。

(ディアス選手自身も、ほかの学生たちと一緒に博士号を取得している)

最年長のチームリーダー アントニオ・モリーナ氏は31歳。ディアス選手が19歳だから比較的、近い世代でまとめられたチームと言える。

レースキャリアに話を移すと、ディアス選手は2020年にWSSP300フル参戦。1年目はランキング21位で終えた。

翌2021年は、WSSP300は4戦のみエントリーし、スペイン国内スーパーバイク選手権(ESBK)SBKジュニアで2021年シリーズチャンピオンを獲得。

2022年、ふたたびWSSP300にフル参戦。

YZF-R3 YSSサスペンション WSSP300
アルヴァロ・ディアス選手のYZF-R3
YZF-R3 YSSサスペンション WSSP300
https://www.worldsbk.com/en/rider/Alvaro+Diaz/8602

ディアス選手のマシンはリアサスペンションのほか、ステアリングダンパー、フロントフォーク(オープンカートリッジ)がYSS製となっている。

(ほかの選手も基本、同じだと思います)

YSSサスペンション フロントフォーク カートリッジ
YSSフロントフォークカートリッジキット
YSSレーシングリアサスペンション
フロントフォークカートリッジキット/レーシングリアショック

2022年 Round1アランゴン レース2で、WSSP300初優勝を飾った。

その後、シーズン中盤から表彰台に上がり続け、同クラス史上初となる6回連続表彰台の新記録を達成。最終Round-9レース1で、ディアス選手はあと1ポイント獲得すればチャンピオン決定という状況。

レース開始直後、ポイントランキング2位スティーマン選手がアクシデントによりリタイヤ。

レース終了を待たずして、ディアス選手のシリーズタイトルが決定した。

FIM(国際モータリズム連盟)によると、ディアス選手は今季限りでWSSP300を卒業。2023年は、上位クラスWSSPにステップアップするとの発表があった。

以下、各レースごとのリザルト。

Round1 スペイン アラゴン 4/8-4/10
レース1:2位
レース2:1位

アルヴァロ・ディアス YZF-R3 YSSリアサスペンション
Round1レース2で初優勝を飾った

Round2 オランダ アッセン 4/22-4/24
レース1:11位
レース2:2位

Round3 ポルトガル エストリル 5/20-5/22
レース1:6位
レース2:26位

Round4 エミリア=ロマーニャ ミザノ 6/10-6/12
レース1:2位
レース2:1位

アルヴァロ・ディアス YZF-R3 YSSリアサスペンション
ミザノ戦 レース1では13位スタートから2位フィニッシュ

Round6 プロセッコ DOC チェコ 7/29-7/31
レース1:3位/14番グリッド
レース2:2位/14番グリッド

アルヴァロ・ディアス YZF-R3 YSSリアサスペンション
チェコレース2

Round-7ピレリ・フランス 9/9-9/11
レース1:3位/9番グリッド
レース2:2位/10番グリッド

アルヴァロ・ディアス YZF-R3 YSSリアサスペンション
フランス レース1
アルヴァロ・ディアス YZF-R3 YSSリアサスペンション
https://www.facebook.com/motorupv
アルヴァロ・ディアス YZF-R3 YSSリアサスペンション
フランス レース2

Round-8カタルーニャ・スペイン 9/23-9/25
レース1:2位/2番グリッド
レース2:4位/2番グリッド

YSSサスペンション YZF-R3 優勝
カタルニア

Round-9ポルトガル 10/7-10/9
レース1:3位/2番グリッド
再スタート:7位/3番グリッド
レース2:2位/2番グリッド

ラウンド9レース1は赤旗中断のため3LAPで終了。再スタートは残り周回数8LAPで争われることになった。

ディアス選手のタイトル獲得により、2020、2021、2022年と3年連続でYSSサポートライダーがシリーズチャンピオンとなった。

アルヴァロ・ディアス選手のコメント

レースは難しかった。ビクター・スティーマン、強くなってパドックに残っていてくれ。

難しいレースだったが、幸せな一日だった。ハードワークをしてくれたチームのみんなに感謝したい。

このタイトルは、5年間の努力の結果だ。第1レースでは、タイトルを獲得できると思い始めていた。チャンピオンシップはとても長いので、難しいことだった。アッセンでは3位を獲得し、再スタートを切ることができたと思った。

前戦のビクターは本当に速かったし、強力なライバルです。マルク・ガルシアはシーズン中、ずっとトップを走っていて、ヤマハのライダーとして僕のライバルでもある。

来年もヤマハに残ると思う。5年間、僕を支えてくれたのだから。彼らやチームにはとても満足しています。2023年にはWSSPに参戦する予定です。僕にとっては新しい冒険、新しい冒険になるし、うまくやれると思う。

引用元:FIM/訳:筆者

ディアス選手の、冒頭のスティーマン選手に対するコメントは、最終戦レース1で転倒したスティーマン選手が(現在)危篤状態のため。

追記:
WSBK公式サイト(2022年10月11日付け)で、ビクター・スティーマン選手が亡くなった事が発表された。

マッテオ・ヴァヌッチ選手

全15戦中/優勝2回/3位1回
最終ランキング8位
獲得ポイント123

ヴァヌッチ選手はイタリア出身。2003年5月19日生まれ。2022年からWSSP参戦。イタリア国内のロードレース選手権(CIV)SuperSport 300クラスにもエントリーしている。

CVI SS300は今年で卒業し、2023年は引き続きWSSP300で走るようだ。

Round1 スペイン アラゴン 4/8-4/10
レース1:7位
レース2:リタイヤ

Round2 オランダ アッセン 4/22-4/24
レース1:7位
レース2:12位

Round3 ポルトガル エストリル 5/20-5/22
レース1:8位
レース2:14位

Round4 エミリア=ロマーニャ ミザノ 6/10-6/12
レース1:1位
レース2:欠場

マッテオ・ヴァヌッチ YZF-R3 YSSサスペンション
ミザノ

同クラス参戦後、自身キャリア初のポールポジションを獲得。レース1で初優勝を飾った。

マッテオ・ヴァヌッチ YZF-R3 YSSサスペンション
https://www.facebook.com/YamahaMotorItalia/posts/10158800575839212

Round6 プロセッコ DOC チェコ 7/29-7/31
レース1:5位/20番グリッド
レース2:12位/21番グリッド

Round-7ピレリ・フランス 9/9-9/11
レース1:1位 /11番グリッド
レース2:16位 /12番グリッド
※レース2のウォームアップ中に危険運転をしたとみなされ、ダブルロンラップペナルティを受けた

マッテオ・ヴァヌッチ YZF-R3 YSSサスペンション WSSP300
フランス レース1

Round-8カタルーニャ・スペイン 9/23-9/25
レース1:16位/16番グリッド
レース2:16位/17番グリッド

Round-9ポルトガル 10/7-10/9
レース1:5位/7番グリッド
再スタート:6位/5番グリッド
レース2:3位/5番グリッド

2022年WSSP300のルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得。

レノックス・レーマン選手

全16戦中/3位3回
最終ランキング9位
獲得ポイント119

LENNOX LEHMANN
#28
KTM RC390R(Freudenberg KTM – Paligo Racing

レーマン選手はドイツ出身。2005年11月28日生まれ。同クラスへの参戦は2年目。

Round1 スペイン アラゴン 4/8-4/10
レース1:3位
レース2:3位

レノックス・レーマン RC390 YSSサスペンション WSSP300
レノックス・レーマン選手

写真から察するに、フロントフォークはKTM標準装備のWP製(に見える)、リアサスペンションがYSSのようだ。

ちなみに同クラスのKTMは、レーマン選手1台のみ。RC390Rはフレーム形状から旧モデルであることがわかる。

Round2 オランダ アッセン 4/22-4/24
レース1:8位
レース2:10位

Round3 ポルトガル エストリル 5/20-5/22
レース1:7位
レース2:12位

Round4 エミリア=ロマーニャ ミザノ 6/10-6/12
レース1:リタイヤ
レース2:6位

Round6 プロセッコ DOC チェコ 7/29-7/31
レース1:11位/17番グリッド
レース2:3位/17番グリッド

RC390 YSSサスペンション WSSP300
チェコ戦 すぐ後の74はスティーマン選手

Round-7ピレリ・フランス 9/9-9/11
レース1:4位/12番グリッド
レース2:14位/13番グリッド

Round-8カタルーニャ・スペイン 9/23-9/25
レース1:12位/21番グリッド
レース2:17位/22番グリッド

Round-9ポルトガル 10/7-10/9
レース1:15位/25番グリッド
再スタート:15位/15番グリッド
レース2:7位/22番グリッド

岡谷 雄太選手

優勝1回/2位1回/3位2回
最終ランキング7位
獲得ポイント129

YUTA OKAYA
#61
Kawasaki Ninja400(MTM Kawasaki

岡谷選手は東京都出身。1999年7月12日生まれ。同クラスへの参戦は今年で4年目となる。

公式サイト
公式フェイスブック
公式インスタグラム

Round1 スペイン アラゴン 4/8-4/10
レース1:5位
レース2:リタイヤ

Round2 オランダ アッセン 4/22-4/24
レース1:4位
レース2:3位

岡谷雄太 WSSP300 YSSサスペンション
今シーズン初となる表彰台獲得
岡谷雄太 WSSP300 YSSサスペンション ninja400
https://www.facebook.com/profile.php?id=100011099521787

Round3 ポルトガル エストリル 5/20-5/22
レース1:3位
レース2:8位

Round4 エミリア=ロマーニャ ミザノ 6/10-6/12
レース1:8位
レース2:2位

岡谷雄太 WSSP300 YSSサスペンション
今シーズンベストの2位

Round6 プロセッコ DOC チェコ 7/29-7/31
レース1:20位/21番グリッド
レース2:7位/22番グリッド

Round-7ピレリ・フランス 9/9-9/11
レース1:予選中の転倒により「脳震とう」と診断され、欠場
レース2:—

Round-8カタルーニャ・スペイン 9/23-9/25
レース1:1位/3番グリッド
レース2:13位/3番グリッド

岡谷雄太 YSSサスペンション ninja400
Foto credit; Randy van Maasdijk

今シーズン初優勝となったカタルニア戦レース1

Round-9ポルトガル 10/7-10/9
レース1:欠場(FP2の転倒により骨折)
再スタート:—
レース2:—

ビクター・スティーマン選手

Victor Steeman
#72
Kawasaki Ninja400(MTM Kawasaki

スティーマン選手は、岡谷選手のチームメイト。オランダ出身、2000年6月15日生まれ。

2018年に(前出レーマン選手が所属する)Team FreudenbergからWSSP300クラスデビュー、2レース出場して、ランキング36位でシーズンを終えた。

2019年は9レース中、ポールポジション1回を獲得してシーズンランキング5位。2020年のブランクを経て、2021年には16レース中、ポールポジション2回、優勝1回、シーズンランキング10位。

ビクター・スティーマン ktm
Team Freudenberg スティーマン選手
ビクター・スティーマン ktm
https://www.facebook.com/racingteamfreudenberg

2022年は移籍したMTM KAWASAKIから出場し、チャンピオンシップを争っていた。

2022年
全14戦中/優勝4回/3位1回
ポールポジション3回(WSSP300史上最多)
最終ランキング2位
獲得ポイント180

YSSサスペンション ビクター・スティーマン ninja400
NINJA400

Round1 スペイン アラゴン 4/8-4/10
レース1:4位
レース2:21位

Round2 オランダ アッセン 4/22-4/24
レース1:1位
レース2:8位

ビクター・スティーマン Ninja400 YSSサスペンション WSSP300
2位との差0.038秒を制して地元オランダで勝利
ビクター・スティーマン Ninja400 YSSサスペンション WSSP300
https://www.facebook.com/MTMKawasaki/

Round3 ポルトガル エストリル 5/20-5/22
レース1:4位
レース2:6位

Round4 エミリア=ロマーニャ ミザノ 6/10-6/12
レース1:5位
レース2:3位

Round6 プロセッコ DOC チェコ 7/29-7/31
レース1:15位/16番グリッド
レース2:1位/16番グリッド

ビクター・スティーマン Ninja400 YSSサスペンション WSSP300
チェコ レース2

Round-7ピレリ・フランス 9/9-9/11
レース1:Not Classifed/1番グリッド
レース2:1位/1番グリッド

ビクター・スティーマン Ninja400 YSSサスペンション WSSP300
フランス レース2

スティーマン選手は第1レースでの転倒により、このレースでダブルロンラップペナルティを受けた。

1週目は1位を走っていたが、2週目で最初のペナルティを受け、16位まで順位を落とした。その後、2つ目のペナルティで18位まで後退。そこから追い上げ、8Lapで15位、9Lapで8位、10Lapでふたたび1位に躍り出る。

そのままトップを維持して、チェッカーを受けた。

ビクター・スティーマン WSSP300
フランス レース2

Round-8カタルーニャ・スペイン 9/23-9/25
レース1:8位/1番グリッド
レース2:1位/1番グリッド

ビクター・スティーマン  WSSP300
カタルニア レース2
ビクター・スティーマン MTMカワサキ
カタルニア レース2

チームタイトルを獲得

Round-8カタルーニャ戦レース1で岡谷選手、レース2でスティーマン選手がそれぞれ優勝し、MTMカワサキはWSSP300で3年連続チームチャンピオンを獲得した。

「MTMカワサキのチームマネージャーとして、3年連続でチームタイトルを獲得できたことを大変誇りに思います。

これは、私たちのチームが常に良い仕事をしていることを証明している。これもライダー、エンジニア、クルーの皆さんのおかげです。また、カワサキ、スポンサー、チームを取り巻くすべての人々の意見も非常に重要です。みんな、おめでとう」

チームマネージャー
ルド・ヴァン・デル・デケン

Round-9ポルトガル 10/7-10/9
レース1:転倒リタイヤ
再スタート:—
レース2:—

ビクター・スティーマン
Victor Steeman 2000-2022

Round9ポルトガル レース1開始から約1分が経過したあと、14コーナーでアクシデントに巻き込まれたスティーマン選手は転倒。

すぐレッドフラッグが振られて、レースは中断。医療関係者が現場に到着。サーキット内で診察を受けた後、危篤状態でヘリコプターで病院に搬送されました。

サーキットの医療スタッフ、マーシャル、病院スタッフの最善の努力にもかかわらず、スティーマンは残念ながら亡くなりました。

今シーズン、スティーマン選手は4勝、5回の表彰台、3回のポールポジションを獲得し、スーパースポーツ300クラスで最も多くのポールポジションを獲得したライダーとして歴史に名を刻みました。

オートバイレーサーの親として常に恐れていたことが、今起きてしまいました。私たちのビクターは、この最後のレースで勝つことができませんでした。耐え難い喪失感と悲しみの中、私たちのヒーローが、彼の死によって、臓器提供によって他の5人の人々を救うことができたことを、皆さんと共有できることを大変誇りに思います。この数日間、私たちと共に生きてくれた皆さんに感謝します。私たちのビクターがいなくなることは、非常に寂しいことです。
(遺族による声明)

以上、筆者による要約(出典

ほかのライダーたちと共にビクター選手を応援してきた筆者にとっても、非常に悲しい出来事ですし、残念でなりません。ご遺族や、ご友人など近しい人なら尚更でしょう。

謹んでビクター選手のご冥福をお祈り致します。

ユーゴ・ドゥ・カンチェリス選手

全14戦中/優勝1回/2位3回
最終ランキング3位
獲得ポイント171

HUGO DE CANCELLIS
#64
Kawasaki Ninja400(Prodina Racing WorldSSP300

カンチェリス選手はフランス出身、2001年5月9日生まれ。WorldSSP 300への参戦は5年目となる。

Round1 スペイン アラゴン 4/8-4/10
レース1:12位
レース2:12位

Round2 オランダ アッセン 4/22-4/24
レース1:5位
レース2:1位

ユーゴ・ドゥ・カンチェリス YSSサスペンション
WorldSSP 300参戦 5年目の初優勝
ユーゴ・ドゥ・カンチェリス Ninja400 YSSサスペンション

Round3 ポルトガル エストリル 5/20-5/22
レース1:27位
レース2:7位

Round4 エミリア=ロマーニャ ミザノ 6/10-6/12
レース1:9位
レース2:4位

Round6 プロセッコ DOC チェコ 7/29-7/31
レース1:2位/15番グリッド
レース2:15位/15番グリッド

ユーゴ・ドゥ・カンチェリス Ninja400 YSSサスペンション
プロッセコ戦

Round-7ピレリ・フランス 9/9-9/11
レース1:リタイヤ/8番グリッド
レース2:4位/8番グリッド

Round-8カタルーニャ・スペイン 9/23-9/25
レース1:4位/20番グリッド
レース2:2位/21番グリッド

Ninja400 YSSサスペンション wss300
カタルニア戦
ユーゴ・ドゥ・カンチェリス YSSサスペンション
カタルニア戦

Round-9ポルトガル 10/7-10/9
レース1:17位/30番グリッド
再スタート:2位/17番グリッド
レース2:5位/11番グリッド

YSSサスペンション サポートライダー ninja400
https://www.instagram.com/prodinaracing/

ブルーノ・イエラチ選手

最終ランキング12位
獲得ポイント82

BRUNO IERACI
#8
Kawasaki Ninja400(Prodina Racing WorldSSP300

イエラチ選手はイタリア出身、2000年8月14日生まれ。カンチェリス選手のチームメイト。同クラスには参戦4年目となる。

Round1 スペイン アラゴン 4/8-4/10
レース1:10位
レース2:4位

Round2 オランダ アッセン 4/22-4/24
レース1:9位
レース2:4位

Round3 ポルトガル エストリル 5/20-5/22
レース1:5位
レース2:リタイヤ

Round4 エミリア=ロマーニャ ミザノ 6/10-6/12
レース1:リタイヤ
レース2:14位

Round6 プロセッコ DOC チェコ 7/29-7/31
レース1:リタイヤ
レース2:8位/26番グリッド

Round-7ピレリ・フランス 9/9-9/11
レース1:リタイヤ/10番グリッド
レース2:8位/11番グリッド

Round-8カタルーニャ・スペイン 9/23-9/25
レース1:9位/32番グリッド
レース2:7位/15番グリッド

Round-9ポルトガル 10/7-10/9
レース1:13位/10番グリッド
再スタート:リタイヤ
レース2:10位/7番グリッド

WSSP スーパースポーツ世界選手権

World SBKと併催されるレース。World SBK同様、市販車の4ストローク600cc(4気筒)、675cc(3気筒)、750cc以下(2気筒)のバイクがエントリー可能。

トーマス・ブース・エイモス選手

Thomas BOOTH AMOS
#69
Kawasaki ZX-6R(Prodina Racing WorldSSP

エイモス選手はイギリス出身、1996年3月12日生まれ。World SSPには今年から参戦。過去には2017年・2019年にMoto3出場、2020年から2021年までWord SSP300に参戦していた。(2021年シリーズランキング2位)

Round1 スペイン アラゴン 4/8-4/10
レース1:13位
レース2:15位

Round2 オランダ アッセン 4/22-4/24
レース1:リタイヤ
レース2:—

Round3 ポルトガル エストリル 5/20-5/22
レース1:欠場
レース2:—

Round4 エミリア=ロマーニャ ミザノ 6/10-6/12
レース1:リタイヤ(転倒に巻き込まれて骨折)
レース2:欠場

Round5 イギリス ドニントンパーク 7/15-7/17
レース1:16位
レース2:17位

Round6 プロセッコ DOC チェコ 7/29-7/31
レース1:15位
レース2:17位

Round-7ピレリ・フランス 9/9-9/11
レース1:20位/23番グリッド
レース2:17位/22番グリッド

Round-8カタルーニャ・スペイン 9/23-9/25
レース1:19位/24番グリッド
レース2:24位/24番グリッド

Round-9ポルトガル 10/7-10/9
レース1:リタイヤ
レース2:リタイヤ

Round-10 アルゼンチン 10/21-10/23
レース1:13位
レース2:13位

Round-11 インドネシア 11/11-11/13
レース1:11位/11番グリッド
レース2:11位/11番グリッド

最終Round-12 オーストラリア 11/17-11/20
レース1:8位/19番グリッド
レース2:18位/18番グリッド

2022年最終ポイントランキング23位

エイドリアン・フエルタス選手

ADRIAN HUERTAS
#99
Kawasaki ZX-6R(MTM KAWASAKI

フエルタス選手は、Word SSP300(2021年チャンピオン)からステップアップ後、初参戦となる。

Round1 スペイン アラゴン 4/8-4/10
レース1:9位
レース2:11位

Round2 オランダ アッセン 4/22-4/24
レース1:11位
レース2:リタイヤ

Round3 ポルトガル エストリル 5/20-5/22
レース1:8位
レース2:7位

Round4 エミリア=ロマーニャ ミザノ 6/10-6/12
レース1:10位
レース2:15位

Round5 イギリス ドニントンパーク 7/15-7/17
レース1:18位
レース2:7位

Round6 プロセッコ DOC チェコ 7/29-7/31
レース1:8位
レース2:7位

Round-7ピレリ・フランス 9/9-9/11
レース1:8位/3番グリッド
レース2:12位/3番グリッド

Round-8カタルーニャ・スペイン 9/23-9/25
レース1:7位/5番グリッド
レース2:10位/5番グリッド

Round-9ポルトガル 10/7-10/9
レース1:リタイヤ
レース2:—

Round-10 アルゼンチン 10/21-10/23
レース1:リタイヤ
レース2:10位

Round-11 インドネシア 11/11-11/13
レース1:11位/13番グリッド
レース2:12位/13番グリッド

最終Round-12 オーストラリア 11/17-11/20
レース1:10位/13番グリッド
レース2:12位/12番グリッド

2022年最終ポイントランキング12位(カワサキ勢の中で3位)

WSBK スーパーバイク世界選手権

排気量上限は1,000cc(4気筒・3気筒)、1,200cc(2気筒)、最低重量は168kg以上の市販車がエントリー可能。

→執筆時点で、サポートしているという情報は確認できず

参考・引用元
https://www.worldsbk.com/en

https://www.facebook.com/yssthai

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