旧車・絶版車でありがちなハンドルのガタつき。
左右にいっぱいまでハンドルを切ると、どこかで引っかかることがあります。
ガタつきのあるステムの例:
動画で一瞬、停止している箇所が、引っかかりのある箇所です。
ハンドルにガタつきがあると、低速で旋回するときに若干、ハンドルが振られる感触があります。
原因はさまざまありますが比較的、簡単に解消できる場合があります。
ステムナットを緩めて、やじるしの部分を「締める or 緩める」で調整します。
ステムの動きが軽すぎると、高速でハンドルが振られやすくなりますし、締めすぎると動きがしぶくなります。
もし、締めすぎているようなら緩めて、緩すぎるようなら締めます。
その後、ステムナットをしっかり締めます。
筆者は何十台と旧車の修理に立ち会っていますが、意外と、これで解消されることが多いです。
締めすぎ、緩めすぎに注意する。
ベアリング交換が必要なケース
トップブリッジを外すと、ベアリングがあります。
保管環境が悪いと、ベアリングが錆びたり、ベアリングが摩耗して、ハンドルにガタが出ている事もあります。
ボールベアリングを使用している車両、ニードルベアリングを使用している車両があります。
中古車の場合、一度はチェックしておきたいところです。
ハンドルが振れる原因
ハンドルが振れる場合、速度やシチュエーションによって、原因はさまざまです。
・事故や、転倒によるステム、ホイールの損傷
・ホイールバランスが狂っている
・激安ディスクローターを装着している
・ハンドル交換により、アクセル、ブレーキなどワイヤー類が交換されている(長さが短かすぎるなど、取り回しの問題)
・もともとステアリングダンパーが装着されている車両で、規定よりダンパーの効きを弱くした(高速域でハンドルが振れる場合)
・ハンドルのバーエンドの重量
これらが原因のケースもあります。
またステムが原因と思い込んでいても、実際はタイヤの摩耗や、空気圧の不足という事もあります。