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バイクのギア抜け修理 チェンジペダル編

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バイクのギア抜け修理

当初からチェンジペダルの動作が怪しかったLEO120。

LEO120 SE KAWASAKI
タイカワサキ
目次

今にも外れそうなほどガタガタのペダル

バイクのギア抜け

新車の状態を知らないのでなんとも言えませんが、チェンジペダルはガタガタ。

というより、ペダルが外れないことが不思議なほど、グラグラする状態でした。もちろん、ペダルとシャフトを固定するボルトは、しっかり締まっています。

このような仕様(?)のため、ギア抜けが頻発。

ヤマハの2スト用ギアオイルを頻繁に交換していましたが、効果なし。

知人のメカニックから非売品オイルをいただいて使用したところ、ギア抜け自体はするものの、シフトタッチは明らかによくなりました。

以下の記事でお伝えしています。

モチュール 2スト用ギアオイル交換後

なんとかごまかしながら走行していましたが、このところ2速に入らなくなることが増えたため、ギアオイルを交換しました。

トランスミッション ギアオイル交換 2スト
非売品オイル

当然ながら、抜いたオイルには金属粉がけっこうありました。

モチュール ギアオイル交換 2スト
正規輸入品

選んだオイルは、モチュールの2スト用ギアオイル。

交換したものの、2速に入りづらい症状はほとんど変わらず。仕方なく、チェンジペダルを取り外して、原因を探ることにしました。

チェンジペダルの摩耗

ギア抜け原因 チェンジペダル

チェンジペダルのぐらつきは、シャフト(軸)の入る溝が、偏摩耗していたことが原因。

奥のほう(エンジン側)がすっかり削れていて、すき間ができた結果、ペダルがガタガタ動くようになって、ギア抜けが発生するようになった。

というわけです。

チェンジペダル交換
ビフォー・アフター

純正ペダルはありませんので、HRC製 NSR50に付いていたチェンジペダルに交換(拝借)。

がたつきによるギア抜けはなくなりましたが、前出のメカニックから「ギアの入りが硬すぎる」との指摘。

そこで再び、非売品オイルをいただいたので、ギアオイルを交換。モチュールはおよそ190kmほどでお役御免となりました。

さて、ギアの入り具合はどうなったか?

劇的に良くなりました。流れとしては、こんな感じです。

1,ヤマハギアオイルに交換→「うーん、こんなものかな・・・」

2,ヤマハから非売品オイルに交換→「全然、別物じゃん!」

3,非売品オイルからモチュールに交換→「うーん。市販オイルだし、こんなもんか」

4,モチュールから非売品オイルに交換→「やっぱり別格。圧倒的に良い」

非売品オイルについては開発中のサンプル品なのであまり言えないですが、2ストローク用ギアオイルではなく、4ストローク用エンジンオイルです。

成分など、フォーミュラがサンプルと同じかどうかわかりませんが、オイル自体は市販されています。

バイク、自動車に使用できるオイルで、富士スピードウェイではプロのレーシングドライバーが気に入って採用したとのこと。(レースで優勝)

ファミリーカーに使用して、一般のドライバーが乗っても変化に気がつくほど、市販オイルとしては高性能だそうです。価格はリッター7,000円ぐらい。

ギアオイルとしては高級品ですが、価格に見合うだけの性能はあると思います。

モトクロスとか、2ストレーサーには良いオイルかもしれませんね。

一般的に市販オイルはどれも横並びで、おおきく違いを感じにくい傾向にあります。潤滑油メーカーもそれはわかっていて、「違いがわかるオイルを作る」との事で本製品ができたそうです。

さまざまなギア抜け原因

今回のケースはチェンジペダルの偏摩耗でした。

あまり頻繁に起きるものではないと思います。

ほかの事例だと、バックステップを装着して、チェンジペダルの取り回しをミスした結果、ミッションが偏摩耗して、ギア抜けが発生するようになった、という例があります。

GSX-R1000ギア抜け
角の部分が偏摩耗している
cb750fギア抜け

シフトドラム(赤)や、シフトフォーク(黄)も少しずつ減ってきます。

CBR250RR MC22ギア抜け

ミッションを痛めてしまうと、強制的にエンジンをオーバーホールすることになります。

基本、パーツ交換です。(純正廃番の場合も)

ですので、改造された中古車を購入する場合は、注意したほうがいいでしょう。

あとはクラッチ操作&ギア操作によってミッションを痛めることがありますので、的確に操作すること。

クラッチワイヤーの調整が適切かどうか(ワイヤーの張りすぎなど)の確認も大事です。

ニュートラルに入らない、入りづらい

エンジンがかかった状態でニュートラルに入りづらい場合、よくあるのはクラッチ板の摩耗です。

クラッチが減ってすべっていると、加速もしなくなってきます。エンジンは回るけど、音だけで加速しない、という症状が起きます。

筆者がCB125Tに乗っていたときは、最終的に最高速2、30km/hぐらいしか出なくなりました。

今回紹介したケースはあくまで一例です。異変を感じたら、下手に触らず、プロショップで診断をしてもらうことをお勧めします。

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