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Verity バイク用オイルをテスト 三和化成工業にインタビューしました

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ベリティ オイルの評判とインプレッション

実際の使用例と、油温テストの結果をレビュー。

メーカーの方に直接、うかがった話や、バイクショップでの使用実績。

一般的には知られていない、価格のカラクリもこっそり、公開しています。

目次

ベリティオイル(Verity)とは

三和化成工業株式会社の自動車・バイク用 潤滑油ブランドが Verity。

自動車用エンジンオイル、バイク用エンジンオイルのほか、ケミカル用品を販売しています。

Verity バイク用エンジンオイル レビュー
2025年 東京モーターサイクルショー

鈴鹿8時間耐久ロードレースでは、長年にわたってロードレーサー加賀山 就臣(かがやま ゆきお)選手率いる「Team KAGAYAMA」のスポンサーを務め、入賞実績があります。

原油精製から、製品の生産までを自社でおこなう、メイド・イン・ジャパンのエンジンオイルです。

写真の黒いマシンは、加賀山さんが2015-2018年まで、ARRC(アジアロードレース選手権)「スズキ アジアンチャレンジ」で若手育成をしていた頃に使っていたマシン。

2025年現在もARRC UB150クラスで、同型のマシンが走っています。

レンタルバイクレース RB150シリーズ

三和化成工業が協賛しているミニバイク耐久レース「RB150」シリーズ。

レンタルバイクレース
画像出典 https://archive.team-kagayama.com/

スズキ FU150

エンジン:油冷4ストローク単気筒 DOHC4バルブ

排気量:147.3cc

ミッション:6速

クラッチ:湿式多板

製造国:マレーシア

オートバイレーサー 武田 雄一氏が主催、 サーキット秋ヶ瀬(埼玉県さいたま市)で開催されています。

じつは、三和化成工業の社員さんも密かに参戦されています。

筆者の知る範囲では、ほかに奈良県でミニバイクレースを主催している「はっぴいえんどプロジェクト」さんのいくつかのレースや、オフロードレースにも協賛しているそうです。

もちろん4輪レースも。

verityオイル 自動車レース
公式Facebookより引用
verityオイル車用
公式Facebookより引用

三和化成工業株式会社とは

1947年10月設立、神奈川県 横浜市を本拠とする潤滑油会社。

日本国内のバイクや、国内自動車メーカーの純正オイルをOEM(受託生産)している老舗。

前出のとおり、2輪・4輪レースのスポンサーをおこなっている。

モータースポーツ以外では、工業用潤滑油ブランド「SAMIC」(サミック)がある。

ほとんどのオイルメーカーは、自社に工場を持たない「ブレンダー」だが、三和化成は工場(横浜・静岡)や、分析試験センターを持ち、開発・生産までを一貫して自社でおこなっている。

2025年7月13日時点で、社員数は約100名とのこと。

社員さんの中には現役ライダーや、元レーサー、レース参戦している方がいます。

三和化成工業
関東学院大学 2025.7.13

関東大学院 理工学部 先端機械コース 機素材料力学(堀田)研究室との共同研究

オープンキャンパスにて

三和化成工業 × ガレージ湘南

ベリティ オイル3つの特徴

Verityは「真実」や「真理」という意味です。

ブランド名が示すとおり本質的な製品づくりをされていて、自社ブランド製品には、数々のOEMで蓄積したノウハウが生かされています。

またスケールメリットを生かして、エンジンオイル販売価格のウエイトをおおきく占める原油を、大量に仕入れることができます。

原油はまとめ買いすればするほど割安になるそうなので、コストをおさえて良質な製品を生産できます。

広告宣伝費

一般的に、広告宣伝費は製品価格に上乗せされます。

有名 = 知名度を上げるために営業コスト、広告宣伝費がかかっている

といえます。

人間の購買心理として、「知っているブランドと、知らないブランドでは、知っているブランドの製品を選択する」というデータがあります。

すでに有名なブランドや、企業が繰り返し、莫大な費用をかけて広告を出したりCMを流すのはこのためです。

三和化成工業の偉い方に聞いた話では、有名ブランドとは逆のことをされています。

事業としてOEM(受託生産)がメインなので、ベリティオイルを積極的に広告宣伝していないそうです。

広告宣伝にお金をかけないため、原価をおさえて、製品にコストをかけられる

といえます。

言い換えると、同じ価格帯の製品と比較して、クオリティの高い製品をつくることができるわけです。

広告費の裏側

オイルメーカーの中には、自社製品を使用してくれるチーム(またはライダー)に報奨金を支払っているケースもあります。

いつの時代も「良質な製品が売れる」のではなく、「良さそうに思える製品が売れる」のが現実なので、広告宣伝は重要です。

ただし、運用次第ではほとんど売上に貢献せず、無駄に払っているケースや、費用対効果がマイナスという事もあります。

広告(マーケティング)費用に対する結果の測定や、検証はある程度、知識がないと、正しく読み取れないからです。

広告会社などに丸投げした結果、毎年、莫大な費用が無駄になっている

広告業界では昔からよくある話です。

輸入コストがかからない

海外生産したオイルを日本に輸入する場合、さまざまなコストが発生します。

・国際輸送費

・損害保険

・関税

・通関費用

・国内輸送費(港から倉庫までの配送費)

・各種手数料や、税金

製品価格にこれらの費用が上乗せされます。

ベリティは日本で生産しているため、これらのコストが発生しません。

自社ブランド製品とOEM製品のちがい

OEM製品は発注元のリクエストに基づいて生産されます。自社のこだわりよりも、発注元の意向(予算と納期)を優先しなくてはならないわけです。

その点、自社ブランド製品は比較的、コストをかけることができるため、クオリティ重視の製品が作りやすくなります。

ベリティオイルの知名度が高くない理由

ズバリ、広告宣伝していないからです。

通常、エンジンオイルは自社でオンライン販売しているものですが、三和化成工業は社の方針として、

「自社でオンライン販売するのはNG」

その上、広告もしませんから、ベリティを知らない人が商品を手に取る機会は、バイク用品店でたまたま目にするか、友人知人に紹介してもらった時ぐらい。

「最強隠れキャラ」みたいな存在です。

その結果、ベリティオイルはレース関係者や、使ったことがある人など、一部の玄人(くろうと)にしか良さが知られていない印象があります。

さきほどお伝えしたように、

知名度の高い、売れているオイルの多くが、広告宣伝(ブランドイメージづくり)にお金をかけています。

それが悪いとはいいませんが、過大評価されたオイルがあるのは事実です。

実際、筆者が複数回テストで使った結果「派手な宣伝のわりに全然、大したことなかった」という事が、何度もあります。

一般的な考えかた
「良い製品が売れる」

現実
「良さそうな製品が売れる」

マーケティング業界の普遍的な常識。「事実よりイメージ」の世界です。

20年以上、さまざまな業界を見てきましたが、世の常と言えます。

ちなみに「空冷エンジン用 鉱物油」みたいな、なんちゃって製品は、単に消費者が求めていて、売れるから販売されています。

その製品が良いから販売している、わけではないんですね。

実際、この手の製品が販売された当初、筆者が三和化成工業の偉い方に「売れ筋の製品だから作ってみては?」と何度か申し上げたことがあります。

しかし、潤滑油のプロからすると、本質的な製品ではないことは明らか。

いまだに作る気配がありません。

ある意味、こうした姿勢こそ、信頼できるのではないでしょうか。

他メーカーの同価格帯オイルとの比較

後述しますが、筆者がベリティ BIKE FS HR Ver3と、他メーカーの有名オイル複数を比較テストしたところ、あきらかにBIKE FS HR Ver3のほうが良いか、ほとんど変わらないという結果になりました。

エンジンのプロショップが使用

バイクのエンジンオーバーホール専門店「有限会社ガレージ湘南」では、

1,080基以上のエンジンを手がけていて、絶版車・旧車のほか、スーパースポーツ、外車にベリティオイルを使用されています。

水冷・空冷を問わず、レース・公道での使用歴は20年ほどになるそうです。

代表の日向社長は、創業期のワコーズ(WAKO’S)オイルの開発ライダーを務めていました。

1986年 GSX-R750 ワコーズ
GSX-R750 ’86 (油冷)
鈴鹿8耐 1986年 GSX-R750 ワコーズ 日向正篤
鈴鹿8時間耐久ロードレース GSX-R750 ’86

もともとワコーズは潤滑油とは関係のない、絵画などを売っている会社でした。

海外メーカーのエンジンオイル輸入販売を手がけていましたが、パッケージだけ変えて、自社ブランドオイルとして販売。メーカーから訴えられて、裁判沙汰に・・・

その後、自社ブランド製品の開発・販売をおこなうようになった、と聞いています。

VFR750R RC30 PIAA 鈴鹿8耐 日向正篤
鈴鹿8時間耐久ロードレース VFR750R RC30

日向社長は鈴鹿8時間耐久ロードレースに15年連続で参戦。

公道レース マカオGPなど、海外や国内の耐久レースに出場。その間、国内外のさまざまなエンジンオイルを使用されたそうです。

多くの方が知っているメーカーから、マイナーなブランドまで、いろんなオイルを試した上で現在、使用しているエンジンオイルが、ベリティ「BIKE FS HR Ver3 10W-40」です。

GSX-R1000エンジンオイル
レース用 GSX-R1000

CB750F/CB750/CB900F/CB1100R/CB1100/CBX400F/CBR400F/FTR223/CBR1000RR/CBR250RR MC22/VTR250/VT250 SPADA/CB125T/CB1300SF/CBR650F/XR250

Z1/Z2/KZ1300/GPz1100/GPz750/GPZ900R/ゼファー750/ゼファー550/ゼファー400/Z750FX/Z550FX/Z550GP/Z1000MKⅡ/ZZ-R1100/ZX-10R/ZX-10/ZXR1200/ZXR1100/ZXR400

GSX-R1000/GSX1300R隼/GSX1100Sカタナ/GSX400Sカタナ/GSX400F/GSX400E/XJ750E/XJ400/XJR400R/WR250/FZR750/GS750

上記のほかハーレー・ドゥカティ・トライアンフ・BMWなど(いずれも空冷を含む)

筆者が把握しているだけで、これだけの使用実績があります。

そのうちいくつかは、分解したエンジンの中を見て、状態も確認しています。

参考:空冷エンジンに鉱物油は逆効果。むしろ100%化学合成油を入れるべき理由とは

ベリティオイルを1年間テストした感想

もともと筆者は独自にオイルをテストしていて、ベリティ以外のオイルを使用していました。

日向社長にベリティの存在を教わったので、CB150Tでオイルを1年間テストしてみることに。

CB125T 142ccボアアップ

HONDA CB125T改 2001年式(142cc化・軽二輪登録済み)

空冷SOHC 2バルブ2気筒 高回転型エンジン(オイルクーラー、オイルフィルター無し)

高速を走ると、9000rpm以上の連続走行になります。

テスト方法

デイトナ製デジタル油温メーターを装着して通年、油温のモニタリング。

エンジン内に残ったオイル(他銘柄)が完全に抜けるよう複数回、オイル交換をおこなってから、テストを実施。

計測方法:コールドスタート後、油温が80℃を超えた状態から計測して、上限と下限を複数回テスト。

走行シーン:ストリート、峠、ツーリング、有料道路のすべて。

BIKE FS HR VER3 10W-40 MA 100%化学合成油

BIKE FS HR VER3 インプレッション
1L缶×2

BIKE FS HR VER3は、ベリティ ブランドの中で最上グレードオイル。

市販オイルでありながら、実際に鈴鹿8耐で使用されているオイルです。(もちろん公道走行OK)

オイルのスペックを知らないまま、使用した感想として、ニューテックのZZシリーズや、NC50シリーズと甲乙付けがたい印象です。

油温を比較しても、大差ありませんでした。

以下、残っている記録を掲載します。

1月3日
横浜市
夜 晴れ
外気温 5℃
30分走行で油温 81℃

1月4日
秦野市
昼 晴れ
外気温 15℃〜13℃
停車時最高油温 90℃
走行中油温 75℃〜80℃未満

1月6日
厚木市
昼 晴れ
外気温 8℃
停車時最高油温 92℃
走行中油温 81℃

1月7日
横須賀
昼〜夜 晴れ
外気温 9℃〜4℃
瞬間最高油温 96℃
走行中油温 83℃

1月30日
厚木市
昼 晴れ
外気温 20℃
走行中油温 92〜6℃

2月3日
厚木市
昼 晴れ
外気温計 10℃
走行中油温 81~92℃
停車時最高 97℃

2月4日
熱海
昼 晴れ
外気温 10℃〜13℃
走行中油温 市街地 92℃/バイパス 83℃

2月6日
湘南
昼 晴れ
外気温 14℃
走行中油温 87℃
停車時最高 96℃

3月4日
厚木市・山梨県
15時 曇り
外気温 8℃
停車時最高油温 97℃
走行中油温 80℃台

6月30日
夜 湿度高い
外気温 25℃〜23℃
油温 80℃〜90℃前後で推移

5/10〜7/1まとめ
交換後、走行距離3000km超。外気温30℃では一時的に油温100℃台まで上昇する。ギアチェンジなどのフィーリングはほぼ、変わらず。10,000rpm以上回しても不安はない。

7月7日
交換後、走行距離3500kmを超える。
夜 湿度高い
外気温 22℃〜23℃
油温 82℃〜95℃以下で推移

以降の記録が残っていないのは、ニューテックオイルとほぼ、同じ結果だったからです。

ブレンドしてオイル粘度を自由に設定したり、適正油温に達するまでのエンジンレスポンスを優先して、筆者はニューテックを使っていましたが、好みの問題だと思います。

「粘度調整なんて面倒。オイル交換して、そのまま使いたい」

という方であれば、ベリティがお勧めです。

BIKE FS HR VER3の耐久性

ニューテックZZ-01/02(95%エステル系+5%ミネラルの合成油)と比較すると、BIKE FS HR VER3に軍配が上がると思います。

BIKE FS HR VER3は、ニューテック Ester Racing NC-50/NC-51と同等以上、といったところでしょうか。

BIKE FS HR VER3は4,000km走行しても、ほとんど性能低下が体感できませんでした。

筆者のCB150T エンジンオイルは、指定交換サイクル3000km。

油温計が付いてない車両の場合、シフトギアの入り具合でエンジンオイルの劣化具合を判断しやすい。オイルの劣化が進むと、ギアチェンジの際、ギアが入りづらくなってくる。

VT250スパーダエンジンオイル交換
VT250スパーダ

追記:
後日、BIKE FS HR VER3に交換して、夏・秋・冬・春で5,000kmほど走行したVT250 SPADA(水冷V型二気筒)に試乗しました。

完全にエンジン(油温)が暖まった状態でも、シフトフィーリングは新車のようにスムーズそのもの。

あらためて劣化しにくいオイルだと感じました。

データで解析

三和化成工業では、使用済みのエンジンオイルを回収して、解析をおこなっています。

オイルの状態を数値で見て、新油の状態からどのように変化したか、客観的に分かります。鈴鹿8耐や、全日本ロードレース出場車両のオイル解析依頼もあるそうです。

エンジンオイル6つの基本性能

純正オイル VS ベリティ

筆者がCB150TにベリティBIKE FS HR VER3を使用し、5,000kmほど走行した後のこと。

某バイクメーカーの超有名 純正オイル(部分化学合成油)に交換しました。

※メーカー名は伏せておきます

オイル交換後、あきらかな性能低下を感じました。あまりの劣化ぶりに驚愕したほどです。

信じられますか?

通常、オイル交換したら少しは調子が良くなりますよね。まったく逆の現象が起きたわけです。

まず油温が60℃ぐらいなのに、明らかにミッションが入りにくい。すごく固いんですね、ギアチェンジでイライラするほど。エンジンのレスポンスも、もっさり感がすごい。

CB150Tでは初めての経験です。

「もしかして、エンジン終わった?」

本当に驚きました。

オイルが冷えているからではなく、油温90℃以上(適正油温の範囲)になっても同じでした。

もともと、空冷エンジンのCB150Tは、納車された夏場にオーバーヒート気味だったため、純正オイルは使用せず、さまざまなメーカーのオイルをテストしていました。

その中でニューテックや、ベリティといったオイルに出会ったわけですが、純正オイルと高性能オイルでは、ここまで圧倒的な差があるとは・・・

当たりのオイルに出会ってからずいぶんと時間が経過してたので、それまで気がつきませんでした。

いつの間にか良いオイルに慣れすぎていたのでしょうか。

BIKE FS HR VER3の高耐久性と、高性能を実感したエピソードでもありました。

その後、純正オイルから高性能オイル(100%化学合成油)に交換したのですが、あきらかに調子が良くなりました。以来、高性能オイルしか使っていないせいか、同じ症状は起こりませんでした。

念のため言っておくと、交換した某純正オイルの粘度はBIKE FS HR VER3と同じ10W-40。

エンジンオイル以外、一切変更なし。オイル量も適正です。残留したオイルの混ざり、気温など、ほかの理由も考えましたが、ちがう様子。

ベリティ バイク用オイル一覧

大きく分けて4種類あります。

  • ハイグレードオイル BIKE FS HR VER3シリーズ
  • ミドルグレード BIKE PROTECHシリーズ
  • エントリーモデル BIKEシリーズ
  • スクーター用シリーズ

オイル粘度や、オイル交換時期は、バイクメーカー推奨を守るのが原則です。

粘度表示の見方は、こちらで解説しています。

オイル粘度表示の読み方とえらび方

BIKE FS HR VER3 10W-40

エンジンにとって世界一、過酷といえる鈴鹿8時間耐久ロードレースで入賞実績のあるエンジンオイル。

耐熱性、耐摩耗性、エンジン保護性能にすぐれた100%化学合成油です。

さきほどご紹介したエンジンオーバーホール専門店「有限会社ガレージ湘南」では、メインオイルとして20年ほど使用実績があります。

BIKE FS HR VER3 スペック

・特に耐熱性に優れ、スラッジの発生が少なくエンジン内が汚れ難い

・バイクレースの高回転高負荷による過酷なせん断力を受けて粘度低下する事を防ぐ為、敢えてエステル+PAOの設計で5Wではなく10W-40 とし、シャープなレスポンスを実現

・耐久レース等、各種レースに使用可能

・殆どの一般4サイクルバイクに使用可(MB適合車を除く)

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こんな人にお勧め

・都市部など渋滞が多く、油温が高くなりがち
・サーキット走行(初心者・ガチ勢)
・高回転を多用して走行する
・真夏の長距離ツーリング
・旧車や空冷エンジン
・スーパースポーツ、リッターバイクなど発熱量の大きいバイク

BIKE FS HR Ver3 15W-50 MA

基本性能はVer.3 10W-40と同じ。より極圧性能を高めたグレードです。

走行距離の多い過走行車や、XR1200など空冷エンジンのハーレーにお勧めです。

BIKE FS HR Ver3 15W-50 MA スペック

・特に耐熱性に優れ、スラッジの発生が少なくエンジン内が汚れ難い

・エステル+PAOが15W-50のレンジで ありながら鉱物油の#60相当の優れた 極圧性を発揮

・高粘度なので旧車の大排気量車や 4サイクルバイクにも最適

・夏場の渋滞時に厚い油膜保持がエンジンを保護

・10W-40指定車でも圧縮漏れによるパワーダウン時の改善が期待される

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指定粘度が#40のバイクに15W-50を使用する場合、冬場は硬いと思います。しっかり暖機運転をおこなってください。

BIKE PROTECH SYN+ESTER 10W-40 MA

高度水素化分解基油(鉱物油)にエステルを配合した合成油。

「価格をおさえつつ、高性能オイルを試してみたい」という方にお勧めです。

BIKE PROTECH SYN+ESTER 10W-40スペック

・ESTER(エステル)を配合し油性を強化

・混合潤滑環境にて金属表面に皮膜を形成し、良好な潤滑環境を保持

・GⅢ系合成油の優れた酸化安定性,熱安定性を発揮しロングライフに使用可

・せん断安定性に優れエンジンの高回転による粘度低下を防ぐ

・原付から大型まで幅広い車種に使用可能

・レスポンスの良さはオフロード車にも対応(MB車除く)

ベリティ公式

BIKE PROTECH SYN+ESTER 10W-50 MA

基本性能はBIKE PROTECH SYN+ESTER 10W-40 MAと同じ。

極圧性能(耐摩擦性能)を高めたグレードです。

BIKE PROTECH SYN+ESTER 10W-50スペック

・ESTER(エステル)を配合し油性を強化

・混合潤滑環境にて金属表面に皮膜を形成し、良好な潤滑環境を保持

・夏場の渋滞でも高粘度油膜が優れた極圧性,摩耗防止性を発揮しエンジン内を保護

・GⅢ系合成油の優れた酸化安定性,熱安定性を発揮しロングライフに使用可

・せん断安定性に優れエンジンの高回転による粘度低下を防ぐ

・中型から大型、輸入車、旧車の高粘度指定車に使用可能

・レスポンスの良さはオフロード車にも対応(MB車除く)

ベリティ公式

BIKE 10W-30 MA

低粘度の省燃費性マルチタイプオイル。鉱物油。

パッケージに「スクーター対応」とあるため、よくスクーター用と勘違いされるそうです。

ベリティ BIKE10W-30MA スペック
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・冬場でも始動性が良く通年使用可能

・低粘度なので省燃費性に優れ、新型4サイクルバイクの殆どに使用出来ます (MB適合車を除く)

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BIKE 10W-40 MA

コスト重視の方や、あまり頻繁に乗らない方向け。

エンジン寿命を重視する場合、上級グレードBIKE PROTECH SYN+ESTER 10W-40か、BIKE FS HR VER3を使用したいところです。

ベリティ BIKE10W-40MAスペック
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・優れた低温始動性

・標準的な粘度は殆どの4サイクルバイクに使用出来ます(MB適合車を除く)

ベリティ公式

「鉱物油を頻繁に交換するほうがコスパが良い」は本当か?

安いオイルを頻繁に交換したほうが、高いオイルを使うよりコスパが良い。という意見があります。

実際には、エンジン保護性能が異なるため、エンジンの劣化スピードが異なります。

またエンジン内にカーボンなど、汚れの付着を防止する「清浄分散性能」も異なります。

つまり、オイル代だけを考えたら、コスト的に鉱物油が良いように思えても、エンジン寿命など総合的に判断すると、かえって高くつく事もあるわけです。

いずれにせよ、オイル交換時期はバイクメーカー推奨サイクルを守ることが原則です。

4T SCOOTER SYN 5W-40 MA

高度水素化分解基油(鉱物油)をベースとし、通年使用可能なスクーター用オイル。

スピードを出す人や、エンジンを長持ちさせたい方はこちらがお勧めです。

ベリティ 4T SCOOTER SYN 5W-40 MAスペック

・4Tスクーター専用 FM剤(摩擦調整剤)を厳選した専用油

・特に優れた低温始動性 5Wなので寒冷地でもエンジン始動が簡単

・GⅢ系合成油なので優れた酸化安定性,熱安定性を発揮しロングライフ使用可(MB指定車除く)

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オイル交換の便利グッズ

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廃油処理の注意点

本記事の読者さんの中にはいないと思いますが、もし、廃油を下水や、自宅の排水溝に流すと、不法投棄になります。(5年以下の懲役もしくは1000万円以下の罰金)

廃油はお住まいの地域で定められた方法で処分するようにしてください。

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樹脂製のメスシリンダー。フタが付いているので便利です。

オイルフィルターの交換も忘れずに。

自動車とバイク兼用オイル

「車とバイクでエンジンオイルを兼用したい」

という方向けのオイルを紹介します。

前出のガレージ湘南では、ミッション車・スクーターなど、商用車にPART SYNTHETIC 10W-40(部分成油)を使用されています。

(店用のシグナスや、アドレスなどにも使用)

公式サイトには「バイク可」とは掲載されていませんが、長年の使用実績では、クラッチが滑ることもなく、問題なく使えるようです。

ベリティ PART SYNTHETIC 10W-40スペック

・中~大排気量車、旧車に適したガソリン、ディーゼル兼用油

・熱安定性、酸化安定性に優れる

・40の油膜が摩耗を防止

・DPF装着車への使用はお控えください

ベリティ公式

オイル選び、オイル粘度について知りたい

初心者向けに

自分に合ったエンジンオイルの選び方

良いオイルの具体的な基準

エンジン焼き付きの実例と写真

オイル表示で注意すべき点

エンジンオイルの新常識とまちがいだらけの都市伝説

車種ごとのお勧めオイル銘柄とオイル粘度

などをくわしく解説した記事があります。

けっこうボリュームはありますが、きちんと読んでいただくとバイク用品店の店員さん以上に、オイルについて詳しくなれると思います。

もし、よかったら読んでみてください。

ほかにも、修理の現場でよくある失敗事例や、バイクを長持ちさせる記事を書いています。

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