スペイン国内のロードレース選手権 ESBK 2022に参戦するYSSサスペンション サポートライダーと、レース結果を紹介します。
YSSというメーカーについては、下記のページを参照ください。
国内・国際バイクレースまとめ
レースにくわしくない方も理解できるよう、かんたんに解説します。

ロードレースの場合、世界最高峰レースはMotoGPです。
あわせて比較的、知名度が高いのがWSBK スーパーバイク世界選手権。
ほかにも、アジア圏で開催されるARRCや、FIM JuniorGP ワールドチャンピオンシップ(旧称 CEVレプソルインターナショナル選手権)など国際レースがあります。
国際レースに出場する前段階として、世界の国々で国内選手権が開催されています。
今回、紹介するのはスペインの国内選手権になります。
ESBK スペインスーパーバイク選手権
スペイン王立モーターサイクル連盟(rfme)が主催するロードレース選手権。
国内選手権とはいうものの、モータースポーツの本場だけあって、イタリアやフランス、アメリカなど、スペイン国籍以外のライダーも参加し、その数30カ国以上。
MOTO4、PreMoto3/Promo3、SBKジュニア、SBK、Supersport NG、女性ライダーのみが参加するWomen’s 300など、多くのカテゴリーが存在する。
全7ラウンド14レース
ESBKのレースは、RFME YouTube公式チャンネルで観ることができます。
YSSスペイン
同選手権において、直接的にYSSユーザーのサポートをおこなっているのはCG Suspensiones。
スペインで二輪車のサスペンション研究開発、メンテナンスをおこなっている企業だ。
Gracia Suspensiones&Engineering
2007年、バレンシアに設立。SBK、MotoGP、スーパーモタード、オフロード全般(トレイル、エンデューロ、クロス、ラリーなど)の最高レベルのレース界で長年の経験を積んだ後、私たちは生まれました。
MotoStudentでは何度か、さまざまな国立大学とサスペンションシステムの開発、バイクのショックアブソーバーやフォークの設計でコラボレーションしています。(公式サイトより)


ESBK クラシックスポーツ選手権2022年 シーズンチャンピオン フエルテス選手
スーパースポーツはもちろん、クラシックバイクや、モトクロスなどYSS製品のラインナップは多岐にわたる。そのためCG Suspensionesもカテゴリを問わず対応している。
CG Suspensiones公式サイト
https://www.cgsuspensiones.com
Facebook ESBKレース
https://www.facebook.com/CG-Suspensiones-548559171933644/

スーパーバイク
ESBKの中でトップカテゴリーとなる。排気量は1000cc。
アレハンドロ・メディア選手
Alejandro MEDINA
#55
Kawasaki ZX-10R(SPEED RACING)
メディナ選手はスペイン出身、1997年1月2日生まれ。2018年にMoto2、2020年にMoto2、MotoEに参戦していた。2022年シリーズランキング12位。
Round1 へレスサーキット 4/1-4/3
レース1:8位
レース2:11位
Round2 バレンシア Circuit Ricardo 4/22-4/24
レース1:出走できず
レース2:2位

Round3 ポルトガル エストリルサーキット 5/13-5/15
レース1:予選中のクラッシュの怪我で途中棄権
レース2:—
Round4 カタルニア サーキット 6/24-6/26
レース1:リタイヤ
レース2:8位
Round5 アラゴン サーキット 7/22-7/24
レース1:5位
レース2:5位
Round6 ナバラ サーキット 9/2-9/4
レース1:3位
レース2:リタイヤ

最終Round7 へレス サーキット 10/14-10/16
レース1:11位
レース2:5位
浦本 修充選手
Naomichi Uramoto
#94
HONDA CBR1000RR-R FIREBLADE SP(JEG RACING)
浦本選手は東京都出身、1994年7月24日生まれ。ESBK SBKクラスへの参戦は5年目となる。2022年シリーズランキング5位。

Round1 へレスサーキット 4/1-4/3
レース1:6位
レース2:6位
Round2 バレンシア Circuit Ricardo 4/22-4/24
レース1:9位
レース2:6位
Round3 ポルトガル エストリルサーキット 5/13-5/15
レース1:5位
レース2:5位
Round4 カタルニア サーキット 6/24-6/26
レース1:5位
レース2:3位

Round5 アラゴン サーキット 7/22-7/24
レース1:6位
レース2:6位
Round6 ナバラ サーキット 9/2-9/4
レース1:7位
レース2:6位
最終Round7 へレス サーキット 10/14-10/16
レース1:転倒リタイヤ
レース2:8位
SUPERSPORT NG/スーパーストック
排気量おなじ600cc、混走のレースカテゴリー。NGが上位クラスとなる。
NGはSupersport Next Generationの略。
エリック・フェルナンデス選手
Eric FERNANDEZ
#7
Kawasaki ZX-6R(SPEED RACING)
Round1 へレスサーキット 4/1-4/3
STKクラス レース1:1位
レース2:リタイヤ
Round2 バレンシア Circuit Ricardo 4/22-4/24
STKクラス レース1:4位
STKクラス レース2:1位

Round3 ポルトガル エストリルサーキット 5/13-5/15
STKクラス レース1:1位
レース2:リタイヤ
Round4 カタルニア サーキット 6/24-6/26
レース1:not classified
STKクラス レース2:1位
Round5 アラゴン サーキット 7/22-7/24
STKクラス レース1:1位
STKクラス レース2:1位
Round6 ナバラ サーキット 9/2-9/4
STKクラス レース1:1位
STKクラス レース2:リタイヤ

2022年シーズン チームタイトル獲得
最終Round7 へレス サーキット 10/14-10/16
レース1:転倒のため出走せず
レース2:—

転倒のダメージにより、レースをキャンセルしたフェルナンデス選手だったが、2022年ESBK STKクラスシーズンチャンピオンを獲得した。
(欠場により2位と同ポイントに並んだが、優勝回数で上回った)
2023年はドカティから上位カテゴリのレースSSP NGクラスに参戦
SBKジュニア
300〜400ccの市販車で争われるクラス。実質、Ninja400とYZF-R3の対決となっている。
参加車両は、上位レースでいうとスーパーバイク世界選手権WSSP300クラスに相当。日本だと、全日本選手権ロードレースと併催されるJP250に近いカテゴリになる。
(SBKジュニアは非常にハイレベル)
JP250とは
「ジャパン・プロダクション」の略。NSF250などレース専用車両(公道走行不可)ではなく、CBR250RR MC51、YZF-R3、ZX-25R、RC390など、認定された公道用バイクで競うロードレース。
当初は250ccだったが、CBR250RR MC51の勝率が高すぎて参加車両が偏るため、認定車両が見直された。
ハビエル・コラル選手
Javier CORRAL
#20
Yamaha YZF-R3(ARCO MOTOR UNIVERSITY)

Round1 へレスサーキット 4/1-4/3
レース1:出走せず
レース2:8位
Round2 バレンシア Circuit Ricardo 4/22-4/24
レース1:13位
レース2:5位
Round3 ポルトガル エストリルサーキット 5/13-5/15
レース1:9位
レース2:11位
Round4 カタルニア サーキット 6/24-6/26
レース1:11位
レース2:10位
Round5 アラゴン サーキット 7/22-7/24
レース1:14位
レース2:7位 改訂後
Round6 ナバラ サーキット 9/2-9/4
レース1:7位
レース2:8位
最終Round7 へレス サーキット 10/14-10/16
レース1:21位
レース2:16位
2022年シリーズランキング10位。
ウナイ・カラタユ選手
UNAI CALATAYUD
#55
Yamaha YZF-R3(ARCO MOTOR UNIVERSITY)
Round1 へレスサーキット 4/1-4/3
レース1:2位
レース2:2位
Round2 バレンシア Circuit Ricardo 4/22-4/24
レース1:10位
レース2:2位


Round3 ポルトガル エストリルサーキット 5/13-5/15
レース1:5位
レース2:リタイヤ
Round4 カタルニア サーキット 6/24-6/26
レース1:5位
レース2:4位
Round5 アラゴン サーキット 7/22-7/24
レース1:2位 改訂後
レース2:2位 改訂後
Round6 ナバラ サーキット 9/2-9/4
レース1:クラッシュで25位
レース2:9位
最終Round7 へレス サーキット 10/14-10/16
レース1:12位
レース2:5位
2022年シリーズランキング4位。2023年も引き続き、同クラスに参戦。
エドリアン・ロドリゲス・マーティン選手
ADRIAN RODRIGUEZ
#44
Kawasaki Ninja400(SPEED RACING)
Round1 へレスサーキット 4/1-4/3
レース1:出走せず
レース2:5位
Round2 バレンシア Circuit Ricardo 4/22-4/24
レース1:4位
レース2:3位
Round3 ポルトガル エストリルサーキット 5/13-5/15
レース1:4位
レース2:5位
Round4 カタルニア サーキット 6/24-6/26
レース1:1位
レース2:3位

Round5 アラゴン サーキット 7/22-7/24
レース1:失格
レース2:9位
Round6 ナバラ サーキット 9/2-9/4
レース1:6位
レース2:2位

最終Round7 へレス サーキット 10/14-10/16
レース1:リタイヤ
レース2:13位
2022年シリーズランキング6位。
ファン・アントニオ・コネサ選手
JUAN ANTONIO CONESA
#74
Kawasaki Ninja400(MTM KAWASAKI)
Round1 へレスサーキット 4/1-4/3
レース1:出走せず
レース2:15位
Round2 バレンシア Circuit Ricardo 4/22-4/24
レース1:6位
レース2:6位
Round3 ポルトガル エストリルサーキット 5/13-5/15
レース1:22位
レース2:1位

Round4 カタルニア サーキット 6/24-6/26
レース1:7位
レース2:9位

Round5 アラゴン サーキット 7/22-7/24
レース1:1位
レース2:失格
Round6 ナバラ サーキット 9/2-9/4
レース1:23位
レース2:1位
最終Round7 へレス サーキット 10/14-10/16
レース1:5位
レース2:8位
2022年シリーズランキング7位。
PREMOTO3 / PROMO3
250ccのレース専用車両でおこなわれるクラス。
スペインバルセロナにあるBeon Automotivebeon社が、自社開発したシャーシに、ヤマハの水冷4バルブエンジン(YZ250F・WR250 ’11など)を搭載したマシンを販売している。
エンジンパワーは40HP代、車両総重量は80kg代。車両価格は130万円から200万円ほど。
(ちなみにイタリアには自社開発したシャーシに、ヤマハ製エンジンを搭載するマシンを造るエボテック社がある)
IGAX TEAMは若き日のマルク・マルケス選手(2014年チャンピオン)が所属していたチーム。若手のライダーが多く、SNSの更新頻度も多い。興味のある方はフォローしてみてください。
アレックス・ロンガレラ選手
ALEX LONGARELA
#45
IGAX TEAM
ロンガレラ選手は2009年8月1日生まれ。2021年 ESBK Moto4クラスのチャンピオン。今年からPreMoto3にステップアップしている。2022年シリーズランキング2位。
Round1 へレスサーキット 4/1-4/3
レース1:4位
レース2:3位
Round2 バレンシア Circuit Ricardo 4/22-4/24
レース1:5位
レース2:2位

Round3 ポルトガル エストリルサーキット 5/13-5/15
レース1:1位
レース2:4位

Round4 カタルニア サーキット 6/24-6/26
レース1:15位
レース2:6位
Round5 アラゴン サーキット 7/22-7/24
レース1:4位
レース2:4位 改訂後
Round6 ナバラ サーキット 9/2-9/4
レース1:3位
レース2:3位

レース2はホールショットを決めるも、スタート時の追い越しでペナルティを受け、9位まで後退。トップとの差6秒以上となる。その後、最終ラップでファステストラップを叩き出し、1位・2位・3位争いをしていたトップグループに追いつく。
そのまま3位を走行するアロマー選手(#17)をとらえて、劇的な3位でチェッカーを受けた。
最終Round7 へレス サーキット 10/14-10/16
レース1:1位
レース2:2位


レース2はワン・ツーでの走行となり、#11 デビッド・ゴンザレス選手が先行。
そのままチェッカーを受け、ロンガレラ選手は2位でフィニッシュ。
ロンガレラ選手いわく「準優勝するために抑えて走った」らしい。
一瞬、負け惜しみかと思ったが、(チャンピオン争いが終わっているとはいえ)いつもと違って、積極的に仕掛けている様子がなかったので、本当かもしれない。なにか意図があるのだろう。
2023年も引き続き、Premoto3に参戦。
ペドロ・アロマー選手
PEDRO ALOMAR
#17
IGAX TEAM
アロマー選手は2009年2月19日生まれ。ロンガレラ選手とは、Moto4クラス時代からの良きチームメイトであり、ライバルのようだ。2022年シリーズランキング4位。
Round1 へレスサーキット 4/1-4/3
レース1:3位
レース2:2位

Round2 バレンシア Circuit Ricardo 4/22-4/24
レース1:11位
レース2:12位
Round3 ポルトガル エストリルサーキット 5/13-5/15
レース1:4位
レース2:2位
Round4 カタルニア サーキット 6/24-6/26
レース1:1位(予選1位)
レース2:1位

ポールトゥウィンを飾ったアロマー選手。レース2は、2位との差0.007秒差でトップを制した。
Round5 アラゴン サーキット 7/22-7/24
レース1:5位
レース2:3位 改訂後
※レース2は3位が失格となりアロマ選手は4位から3位となった。
Round6 ナバラ サーキット 9/2-9/4
レース1:4位
レース2:4位
最終Round7 へレス サーキット 10/14-10/16
レース1:7位
レース2:4位
MOTO4
150ccのエンジンを搭載したレース専用車両で競う入門クラス。
アンドレス・ガルシア選手
ANDRES GARCIA
#48
BEON(IGAX TEAM)
ガルシア選手は2010年7月19日生まれ。2021年からMoto4クラスに参戦しているようだ。2022年シリーズランキング4位。
2023年も引き続き、Moto4に参戦。
Round1 へレスサーキット 4/1-4/3
レース1:2位
レース2:4位
Round2 バレンシア Circuit Ricardo 4/22-4/24
レース1:6位
レース2:2位


Round3 ポルトガル エストリルサーキット 5/13-5/15
レース1:5位
レース2:1位
Round4 カタルニア サーキット 6/24-6/26
レース1:3位
レース2:4位
Round5 アラゴン サーキット 7/22-7/24
レース1:6位
レース2:6位
Round6 ナバラ サーキット 9/2-9/4
レース1:2位
レース2:5位
最終Round7 へレス サーキット 10/14-10/16
レース1:No Clasificado
レース2:9位
マティアス・タンブリーニ選手
MATHIAS TAMBURINI
#18
BEON(IGAX TEAM)

Round1 へレスサーキット 4/1-4/3
レース1:6位
レース2:1位
Round2 バレンシア Circuit Ricardo 4/22-4/24
レース1:5位
レース2:3位
Round3 ポルトガル エストリルサーキット 5/13-5/15
レース1:8位
レース2:リタイヤ
Round4 カタルニア サーキット 6/24-6/26
レース1:6位
レース2:5位
Round5 アラゴン サーキット 7/22-7/24
レース1:5位
レース2:5位
Round6 ナバラ サーキット 9/2-9/4
レース1:7位
レース2:7位
最終Round7 へレス サーキット 10/14-10/16
レース1:5位
レース2:出走せず
2022年シリーズランキング7位。2023年は上位クラス、Premoto3に参戦。
イケル・ロドリゲス選手
Iker Rodriguez
#20
BEON(IGAX TEAM)

ロドリゲス選手は3歳でバイクに乗り始めた。MOTO4クラスには2022年 第5戦アラゴンサーキットがデビューレースとなる。
Round5 アラゴン サーキット 7/22-7/24
レース1:17位
レース2:12位
Round6 ナバラ サーキット 9/2-9/4
レース1:8位
レース2:9位
最終Round7 へレス サーキット 10/14-10/16
レース1:リタイヤ
レース2:5位

参考引用元:
ESBK RFME
https://rfme.com/
