レストアショップで使用しているガソリンタンクのサビ取り剤と、コーティング剤を紹介します。
まず、ガソリンタンクの錆を取り除くためには、2つのステップがあります。
ステップ1:ガソリンタンク内の脱脂洗浄
ステップ2:錆を取り除く
いきなり錆取り剤を使用すると、油分ではじかれてしまうので、うまく錆が取れません。
どのくらいの錆まで取り除ける?
実例を見てみましょう。以下、実際に修理・レストアに持ち込まれたバイクです。


穴は空いていないものの、錆びだらけになっていた放置車両のガソリンタンク内。

錆取り剤の使用前とくらべて、錆取り中は明らかに錆が減っているのがわかると思います。

タンク内から出てきた錆の一部。とてつもない量が出てきました。
上記は一例ですが、これぐらいの錆も取り除くことができます。化学の進歩はすばらしいです。

ちなみにですが長期間、放置したインジェクションバイクだと、フューエルポンプ(電磁ポンプ)がダメになっている事があります。
錆取り 事例2

ガソリンは腐って異臭がしていました。タンクの中は錆びだらけ。GSX-R750で使用した洗浄剤と、錆取り剤(再利用可能)をつかってサビを除去しました。

錆を取り除いてコーティングしたガソリンタンク内。
お勧めの錆取り剤・脱脂洗浄剤
錆取革命セット
さきほどのGSX-Rで使用した製品がこれです。ひどい錆におすすめ。脱脂洗浄剤と、錆取り剤(防錆効果あり)がセットになっています。常温の水で使用できるので、使い勝手がいいです。
(ゼファーの事例でお伝えしたとおり、錆取り剤は繰り返し使えます)
そこまでひどい錆でなければ、下記がお勧めです。
腐ったガソリンの洗浄剤
ガソリンタンク内の脱脂洗浄剤。
錆取革命 錆取りいざ本番
防錆効果のある錆取り剤です。
ガソリンタンクコーティング剤と注意点
しっかり脱脂洗浄をおこなったあと、錆を取り除けば一段落。ただし、ひどい錆でガソリンタンクに小さな穴が空いている場合、コーティング剤を使用します。


錆を取り除いて、タンク内をコーティングしている様子。見た目や粘度は、塗料と似ています。

すべての燃料、アルコール、添加剤、シンナーに侵されずに、サビ、腐食、リークを半永久的に止めることができるコーティング剤です。
また、厚手のコーティングによりピンホール程度の穴なら塞ぐことができます。
科学的に金属面と結びつき、適度な硬度を半永久的に保ちます。
サビの大敵である水分をタンク内面から永久的にシャットアウトする為、新品タンクのコーティング、錆取り後のコーティング等に最適です。
1缶で、約20Lのタンク内のコーティングが出来ます。
・内容量:240ml・乾燥時間:約96時間
・硬さ:硬質
・色:ライトグレー
公式サイトより
施工時間を短縮したい場合は、ワコーズのタンクライナーがお勧めです。
施工時間の短さゆえ、レストアのプロショップで重宝されています。


燃料タンク内面塗料
燃料タンク内面を長時間に渡り錆や水分から守る強力なコーティング剤です。
ガソリンを含む全ての燃料、添加剤、溶剤にも侵されない強力な塗膜を形成します。また、20〜30分程度の加熱乾燥(70〜80℃)で完全硬化するので、短時間で作業を完了することができます。
色相:グレー
※FRP等、樹脂製タンクやアルミタンクには使用しないでください
公式サイトより
※必ず取扱説明書を読んでからご使用ください
錆取り・コーティングで失敗しない方法
1,正しい方法で使用する
当たり前に思われるかもしれませんが、
・本来の目的とはちがう用途で使用する
例:サンポールで錆取り(錆は落ちるが、錆の進行は止まらない)
・説明書きを無視する
例:70℃の熱湯を使用する→水を使う
自己流で勝手にアレンジしたり、手順を省略して「思うような効果が得られなかった」と言う人が、よくいます。
製品は決められた手順、用法、量を使用して、はじめて本来の性能が発揮できます。
(そうじゃないと、製品の良し悪しなんて判断できないです)
2,律儀にやる
言い換えると、手間を惜しまず、丁寧に作業するという事です。
基本に忠実に、1つずつ着実に作業することが大事。わからない事があれば、きちんと調べる。
当たり前のことをやれば、大きく失敗することは少ないと思います。
まとめ
・ガソリンタンクの錆を取るためには、まず脱脂洗浄。それから錆取り剤を使う
・ガソリンタンク内のコーティングは必要に応じて(必須ではない)
・まずは説明書きのとおりに作業する