乾ヤスタカ|コアなバイクブログ

【テスト期間6年】スーパーゾイルの効果は? メリット・デメリットを比較

スーパーゾイルとマイクロロンの比較と効果

「愛車のエンジンをできるだけ良好に保ちたい」

そう思うのは筆者も同じ。

フラッシングや、オイル添加剤にとどまらず、ガソリン添加剤、カーボンクリーン(エンジン内部の直接、清浄)、エンジンオーバーホールなど、さまざまなテスト結果と検証をおこなってきた筆者の経験談をシェアします。

前編 フラッシングオイル

・フラッシングオイルとは何か?
・フラッシングのメリットとデメリット
・一般的なフラッシングオイルと、スーパーゾイルフラッシング専用オイルのちがいとは?
・スーパーゾイルフラッシング専用オイルの使い方
・効果とインプレッション
・フラッシングはどんな時にやればいい?

後編 エンジンオイル添加剤

・エンジンオイル添加剤とは?
・エンジンオイル添加剤のウソ?ホント?
・良質なエンジンオイル VS 安物エンジンオイルに添加剤
・オイル添加剤の効果はいつまで続く?
・通算10年 マイクロロンのテスト結果(バイクと自動車)
・スーパーゾイル VS マイクロロン
・オイル添加剤のデメリット
・実際に使ったインプレッション
・エンジンオイルとの相性は?

賛否両論のフラッシングオイル

「フラッシングオイル」とは、エンジンの汚れを取るための洗油です。

果たして、その効果はあるのか? ただの都市伝説なのか?実際にテストしました。

否定的な意見として、

フラッシングオイルに含まれる有機溶剤がエンジン内のシールを痛めるのでよくない

フラッシングといっても、水でゴシゴシ洗うのとちがって、大して汚れは落ちないので無意味

といった意見が散見されます。

従来のフラッシングオイルの中には、塩素系の成分が含まれていたり、固形モリブデンが含まれている製品があります。これらの成分が金属やシールなどのゴム製部品にダメージを与る・・と言われています。

そのため、フラッシングオイルに対して否定的な意見が多いようです。

テストしたフラッシングオイル

私が使っているスーパーゾイルの「フラッシングゾイル」は、従来型フラッシングオイルの問題点をクリアした、フラッシングゾイルです。

以下、メーカーの商品説明です。

フラッシングの革命。


フラッシングゾイルは、2輪車、4輪車のエンジン内部洗浄のために開発した、まったく新しいフラッシング専用オイルです。


従来のフラッシングオイルは、有機溶剤系成分および洗浄成分により、スラッジ、汚れ等を、溶かしたり剥がしたりして落とす物でした。


これでは有効な成分までも落としてしまう可能性があり、エンジンの調子を逆に悪くしてしまうことがあるのです。


また相溶性がないため、落とした汚れがエンジン下部に残ってオイルフィルターを詰まらせることもあり、
その結果、2度洗いをしなければならないものまであるのが現状です。


フラッシングゾイルは、これらの問題を全て解決した、まさに「フラッシングの革命」ともいうべき商品です。


高度に精製されたナフテン系およびパラフィン系ベースオイルを巧みに組み合わせ、さらにスーパーゾイル成分などを配合したこのフラッシングゾイルは、エンジン内の有効な成分を損なうことなく、余分なスラッジだけを包み込んで排出します。


また、エンジン内に残っても安心な成分のみで構成されており、もちろん2度洗いする必要もありません。

株式会社パパコーポレーション公式サイトより引用

まとめると、

フラッシングゾイルの特徴

・有機溶剤、塩素系、固形モリブデン等、エンジンにダメージを与える成分が入っておらず、残留してもエンジン内部に悪影響がない


・クラッチが滑る成分が入っていないので、バイクにも安心して使用できる


・2度洗いする必要がない

という事です。

(私も何十回と使用しています)

最初にフラッシングゾイルを使ったのは、CB125Tを購入した2013年7月。2回目は、2017年1月28日、ボアアップしたCB150Tに使用しました。

CB125T フラッシングゾイル

インプレッション

中古で買ったCB125Tはフラッシングゾイル使用後、明らかにシフトフィーリングが良くなりました。

それまでに何度もエンジンオイルを交換したからわかるのですが、オイル交換だけでは通常、ここまで改善しません。

やはりオイルフィルターが無い車両という事も影響して、スラッジがたまっていたのでしょうか。ギアチェンジがスムーズになりました。

フラッシングゾイルの使い方

エンジンオイル全容量の3分の2以上を使用します。

CB125Tの場合、エンジンオイルの全容量1600ml(オイル交換時1400ml)ですから、540ml以上を使用すれば十分という事になります。

必ず使用されるバイクのエンジンオイル全容量を確認してください

フラッシングゾイルは、灯油代わりに、ドライブチェーンの清掃やフロントフォークの洗油としても活用できます。

くわしい使用手順は以下の通りです。

ステップ1:古いオイルを抜く

軽く暖機運転した後、ドレンボルトを外してエンジンオイルを抜きます。

ドレンボルトの取り外しや、オイルを抜く際は火傷に注意。オイルフィルター装着車は、交換用のオイルフィルターを用意しておきましょう。

ステップ2:フラッシングゾイルを入れる

ドレンボルトを締め、フラッシングゾイルをエンジンオイル全容量の3分の2以上入れます。

この時、入れるのはフラッシングゾイルだけ。エンジンオイルはまだ入れません。

ステップ3:15分〜20分間待つ

フラッシングゾイルを入れたら、すぐにエンジンを始動してアイドリングしたまま15分〜20分待ちます。

※メーカー公式サイトや商品の説明書きには「5分〜15分」と書いてありますが、バイクは15分から20分がいいそうです(メーカーさんに直接、教えて頂きました)

待っている間、ギアチェンジをすると隅々までフラッシングゾイルが行き届きます。

(私は1速から5速までずっとギアチェンジしていました)

もっと良いのは、負荷をかけずに数km〜10km程度、走行すること。これが最も効果的なようです。ただ、場所を選びますね。小排気量バイクだと、ほぼ平坦な立地じゃないとむずかしいです。

ステップ4:フラッシングゾイルを抜く

アイドリング(または走行)が終わったら、エンジン内のフラッシングゾイルを抜きます。

メーカーによると、フラッシングゾイルは多少、エンジン内に残っても悪影響はないとの話なのでその点は安心ですね。

フラッシングゾイルをエンジン内に入れっぱなしで放置しない事。フラッシング後は、すみやかにオイルを抜きましょう。(あせって火傷しないように)

フラッシングゾイル
右側がフラッシング後のフラッシングゾイル。もとは無色透明だ。

「抜いたフラッシングゾイルが汚れているのは、フラッシングの効果だ」と考えるのは早計です。

エンジンの中に残っている古いオイルと、フラッシングゾイルが混ざれば、無色透明なフラッシングゾイルに色が付くのは当然だからです。

ステップ5:新しいエンジンオイルを入れる

エンジンオイルを入れる前に、オイルフィルターのあるバイクは、フィルターを交換しましょう。

オイルフィルターが目詰まりすると、最悪の場合、エンジンオイルが潤滑不良となり、エンジン焼き付きなど、トラブルを誘発することになります。(ZX-10Rの例

使用したエンジンオイル
ベリティ「FS HR Ver.3 10W-40 MA」

鈴鹿8耐でも使用され、とくに耐熱性能に優れるエンジンオイルです。

今回はスーパーゾイルを入れます。(のちほど詳しく説明します)

ちなみにCB125Tにはオイルフィルターは存在しません。気休め程度のものはエンジン内(クラッチ板の下)に付いています。クラッチ板交換時にフィルターを清掃しましょう。

フラッシングゾイルの効果

実際のところ「これがフラッシングゾイルの効果だ」と、感じ取ることはむずかしいと思います。

フラッシングオイルを使うときは当然、エンジンオイルを交換するわけですからね。

変化のちがいが「エンジンオイルの交換によるもの」なのか、「フラッシングオイルの効果」なのかを、明確に切り分けることは困難です。

筆者の場合、ギアの入り具合が悪い時(エンジンオイルの交換だけでは改善が見られない場合)とか、エンジンオイルのテストをする際、残留しているエンジンオイルを抜く目的でフラッシングオイルを使っています。

過剰な期待はせずに使う、という感じです。

フラッシングオイルのデメリット

知人の方から、フラッシングオイルのデメリットと言える事例をうかがったので紹介しておきます。

車にフラッシングオイルを使ったところ、汚れがあまりに酷かったのかオイルフィルターが目詰まりしてしまい、エンジンが壊れてしまったそうです。

使用したフラッシングオイルはフラッシングゾイルではなかったようですが、こうしたリスクもあるという事ですね。

できればエンジンを開けてオーバーホールするのが間違いないですが、そこまで手が出せない場合、こうしたリスクがあることを承知した上で、フラッシングオイルを使うかどうか判断したほうが良さそうです。

エンジンオイルにも「清浄分散」という機能があります。

ふだんバイクに乗っていて、とくに大きな不具合がなく、良いエンジンオイルを使っていて、定期交換しているのでしたら、フラッシングオイルを使わなくてもいいと思います。

中古車や、しばらく動いていない不動車を動かす場合、オイルパンが汚れている場合があるため、使ってみるのも手ですね。

オイルパンのオイル汚れ
汚れが溜まっていたオイルパン

フラッシングゾイルはこんな方にお勧め

スーパーゾイル フラッシング専用オイル

・しばらく乗っていないバイク
・中古で買ったバイク
・オイルフィルターが無いバイク
・ギアの入りが悪いバイク(機械的なトラブルが原因の場合を除く)
・オイルの銘柄を換える時(※注)

※注
いわゆるエステル系オイルの「エステル」という成分は不安定で変質しやすいと言われています。

ひとくちにエステルといっても、様々な種類が存在するため、基本的に異なる銘柄のエンジンオイルを混ぜないほうが無難です。

廃油の処理については、お住まいの地域で定められた方法で処分するようにしてください。

もし、廃油を下水に流したりすると、不法投棄になり、「5年以下の懲役若しくは1000万円以下の罰金」が課されることがあります。

ちなみに先日、SNSで高校生が下水に廃油を捨てている動画が話題になっていました。もし学校に発覚した場合、停学どころか、下手をすると退学処分です。

私はこうした廃油パックを使用しています。

ダンボールや新聞紙がある場合、それらを活用してもいいと思います。とにかく、自宅の排水溝や、外の側溝などにオイルを捨てるのだけは止めましょう。

エンジンオイル添加剤とは?

エンジンオイル添加剤は、大きく2つのグループがあります。

1,エンジンオイル成分の一部を添加する製品

2,金属表面改質剤

もともとエンジンオイルは、ベースオイルに様々な添加剤を加えて、つくられています。

その成分の一部をエンジンオイルに添加する製品が「1」のグループです。

エンジンオイルをつくる時に使用する添加剤の種類については、こちらの記事で解説しています。

いっぽう2の金属表面改質剤は、化学技術を用いて、金属(エンジン)の表面にある凹凸を滑らかにし、摩擦を低減して熱を抑え、エンジンを長持ちさせることを目的とした製品の総称です。

昔からある、バイクで使える有名な製品では、スーパーゾイル、マイクロロン、ルブロイド(旧ミリテック)などがあります。

ただし、同じ金属表面改質剤でも、成分や技術、効果は各製品ごとに異なります。

2ストエンジン非対応の製品(ルブロイド)もあれば、1つの製品で2スト・4スト両方に対応した製品(マイクロロン)、2スト用と4スト用に分けている製品(スーパーゾイル)もあります。

また施工方法や、施工後の持続性も異なります。

つまり、「エンジンオイル添加剤」といっても様々あるわけです(くわしくはのちほど)

「なぜ、摩擦を減らすことがそんなに重要なのか?」フリクションによるエンジンのパワーロス、摩擦低減の有用性については、以下の記事でお伝えしています。

摩擦低減 バイクエンジン
https://inuiyasutaka.net/bikeblog/wpc/

これは多くのトライボロジーの書籍に書かれている事ですが、金属の表面を拡大すると、かなり凸凹になっていて、平ではないんですね。言ってみれば、凸凹同士が摩擦しているわけです。

その凸凹を滑らかにするのが、金属表面改質剤です。

ちなみに一見、ツルツルに見えるガラスの表面にも凹凸があります。

カタツムリなどは、その凹凸を利用して、ガラスの上で滑ることなく移動できます。

エンジンオイル添加剤のウソ・ホント

エンジンオイル以上にむずかしい(わかりにくい)のが、エンジンオイル添加剤の世界。

エンジンオイル同様、成分や配合割合が企業秘密ということもありますが、実際には「オイル添加剤」とひとくくりにできないほど、製品によってちがうそうです(つくっている人談)

ただ、オイル添加剤「否定派」の人たちがいるのも事実。

「否定派の多くは、自分が試したオイル添加剤だけで、ほかの全てのオイル添加剤も同じだと思い込む。自分が選んだオイル添加剤が粗悪な製品だったとしても、気づかない」

結果、「オイル添加剤は効果がない」と思い込んでしまうようです。(確証バイアス)

なかには「オイル添加剤を入れたら故障した。だからオイル添加剤はろくなもんじゃない」と考える人もいるようですが、実際は「オイル添加剤を入れる前の時点で、故障する一歩手前だった」というケースもめずらしくないとか。

圧倒的に多いのは、「使用方法」が不適切で、効果が感じられなかったり、本来の性能が発揮できないというケースだそうです。

・同じカテゴリの製品でもクオリティによって得られる効果は大きく異なる

・良い製品も使い方を間違えると効果が激減する

できるだけ高品質なものを選んで、正しく使う事が大事です。

ほかのよくある否定的な意見を検証してみましょう。

エンジンオイルにはもともと、添加剤が入っている。後からオイル添加剤を入れると、エンジンオイルのバランスが崩れるため良くない

→添加剤を作っている人からすると、バランスうんぬんは常識。まともな製品であれば当然、バランスが崩れることを考慮した上で、フォーミュラを作っているそうです。

製品によっては単一の成分しか入っていないオイル添加剤(安物に多い)もあるようですが、ちゃんとした製品は、複数の成分を組み合わせることで、補正機能を持たせています。

もともとエンジンオイルの製造過程で使用される添加剤には、コスト面の制約があります。

あとからオイル添加剤を使用することで、エンジンオイルの性能をUPさせる製品もある、という話です。

なかなか奥が深い世界ですよね。

オイル添加剤を入れると、エンジンオイル粘度が下がるのではないか?

→「エンジンオイル添加剤を使ったらエンジンのレスポンスが良くなった」という意見に対する反論ですね。

これは筆者もよく目にしたことがあります。

オイル添加剤をつくっている人いわく、「オイル量に対するエンジンオイルの添加量や、添加剤使用による油温の低下を考慮すると、オイル粘度はほぼ、変わらない」とのことです。

筆者はWPC処理や、モリブデンショットコーティングなど、エンジンパーツの表面処理をおこなって組んだエンジンも見ていますが、同じバイクのエンジンでも、「まるで強力なオイル添加剤を使ったみたいに軽やかだ」と感じました。

オイル添加剤は、表面処理ほどの効果は感じられないかもしれません。

ただ、10W-40から、10W-30のオイルに交換すれば、オイル粘度が下がったぶん抵抗が減り、エンジンのレスポンスは良くなりますが、まともなエンジンオイル添加剤は、それ以上に効果を体感できるものだと実感しています。

塩素系の添加剤が入っているエンジンオイル添加剤はシールを傷める

→これもよくある誤解の一つです。

実際には塩素系の添加剤もさまざまな種類があるため、「塩素系」でひとくくりにできません。

ピストン、メタルにWPC処理+モリブデンショットコーティングをおこなって組まれたGSX400E。

(比較は同条件で、クランクシャフトのみを交換したもの)

ふだんから、ほかのGSX400Eや、同じく1980年代の旧車の(オーバーホールが終わった)エンジンを見ていますが、レーサーエンジンと遜色ないレスポンスです。実際、走ってみても、レーサーさながらのエンジンだそうです。

エンジンオイルやオイル添加剤、表面処理についてくわしいバイクショップはまれです。
(詳しいショップはだいたいレースをやっているか、過去にレースをやっていた事が多い)

ですので、条件反射的に添加剤を否定したり、嫌うショップも存在します。

エンジンオイル添加剤 効果の持続性は?

公式サイトによると、スーパーゾイルの効力は

・新車から使用した場合約2万km
・走行距離の多い車両では1万~1万5千km

持続するとあります。ただし、バイクはエンジンの使用回転域が自動車より高いので、上記より短くなるようです。

オイル交換の3~4回に一度10%を注入されるか、継続して使用される場合は、2回目以降は3%~5%程を注入してください。

https://www.superzoil.com/userContents/usersvoice/faq.html

次にマイクロロン。

公式サイトによると、マイクロロン注入後、適切に処理された場合

・処理された部分をサンダー(研磨機)を使って除去する
・処理された金属を412℃まで加熱し、気化させて除去する

2つのうち、どちらかだそうです。マイクロロン皮膜の効果は、少なくとも数万km持続するとあります。

いずれも2サイクルエンジンに関しては、効果の持続性に関する記述が見つけられませんでした。

ゾイル、マイクロロンとも効果の持続性については、筆者は懐疑的です。そこまで持続性があるなら、バイク・自動車メーカーが採用していると思うからです。

(現にWPC処理や、DLCコーティングなど表面処理は一部、メーカーに採用されています)

それに複数回、効果が持続している(はずの)距離で添加剤を入れた場合と、オイル交換だけで、添加剤を入れなかった場合をテストしたところ、入れたほうが明らかな効果のちがいを感じる事が多かったです。

もし、効果が持続しているのであれば、追加で添加剤を入れても、まったく変化が感じられないはず。

と思うのですが、いかがでしょう。

念のために言っておくと、金属表面改質剤は、機械的な故障を回復させるものではありません。

摩擦低減効果などによる、焼きつき防止、焼き付いた場合のダメージ軽減といった効果はあったとしても、完全に壊れているものが直るわけではないのでご注意を。

どのオイル添加剤が一番なのか?

結論から言うと、わからないです。

エンジンオイル添加剤は、フラッシングオイル同様、むかしから賛否両論あります。

効果があるとか、無いとか、「プラシーボにすぎない」とかですね。

いろいろな意見や情報を踏まえた上でいうと「効果がある」「効果がない」どちらの意見も完全に証明するのは困難だと思います。

たとえば、「効果がない」という場合、その人が気づいていないだけという事もありますからね。

これはエンジンオイルにかぎらず、サスペンションでもキャブセッティングなどでも同じで、変化を感じにくい人も世の中にいるからです。

(たとえばタイヤの空気圧がほぼゼロの状態でも、全く気がついていないライダーはめずらしくないです)

世界選手権や、全日本ライダーでも変化を感じない(セッティングを変えてもほとんどわからない)ライダーもいるので、「素人だから」とか「一般のライダーだからわからない」という話をしているのではありません。

事実として、バイク歴とか、ライディング技術に関係なく、わかる人・わからない人の両方が存在しているという事です。

もちろん、どちらが偉いという話でもありません。

ですから、本人は「効果がない」と思っていても、何かしら変化が起きている可能性は否定できないと思います。

逆に「効果がある」という場合、

それが果たして、本当にオイル添加剤の効果によるものなのか?

特定したり、証明する事はむずかしいと思います。

もしかしたら同時に交換したエンジンオイルの効果かもしれないし、ほかの理由があるかもしれません。あるいは、複数の要因が重なった結果、何かしらの変化が起きたのかもしれません。

例:タイヤ交換した、マフラーを交換した

私たち一般のライダーが「絶対にオイル添加剤の効果だ」と断定できるだけの根拠を見つけるのは、実際のところ不可能に近いと言えるからです。

確証バイアス:「自分の判断や考えが正しいと思いたい」という脳機能の働きによって、一見、それらしい理由は見つけられるかもしれませんが・・。

ちなみに

何かをテストする際、「1つしか変えない」というのが基本です。

エンジンオイル添加剤をテストする場合、エンジンオイルはいつもと同じ銘柄を使うようにします。もちろん、使用方法も厳密に守ります。

(筆者がテストする場合、これらを最低限、守っています)

以上を踏まえた上での、筆者の意見としては

エンジンに悪影響がないなら、試してもいいんじゃない?」

と思っています。オイル添加剤は何十万円もするわけじゃないですからね。

いろんな角度から検討した結果、マイクロロンとスーパーゾイルを試してみました。

20年以上前からテスト

じつは、20年以上前から複数回、ゾイルとマイクロロン両方の製品を使ったことがあります。

テスト歴

4スト
スーパーカブ70(マイクロロン メタルトリートメント リキッド エンジン用
日産 マーチ(マイクロロン XA エンジン用
CB125Tマイクロロン XA エンジン用スーパーゾイル4スト用

2スト
LEO120SE(スーパーゾイル2スト用
ジャイロキャノピースーパーゾイル2スト用
RZV500Rスーパーゾイル2スト用

通算すると、6年どころか10年はテストしていることになります。自分でも「よくやるなぁ」と思います。

どちらかといえば4ストや新車よりも、ある程度、走行距離が伸びたエンジンのほうが効果を実感しやすいと思います。

スーパーゾイルか? マイクロロンか?

両方をテストしましたが、体感レベルでは大きな差はないと思います。

価格や施工方法など、トータルで考えて、私が現在も使用しているのはスーパーゾイルです。

少なくとも、使用方法さえ守れば、いずれを使用しても悪影響はありませんし、同じエンジンに両方の製品を使用しても、とくに問題ありませんでした。

(どちらか1つやれば十分だと思います)

マイクロロンを使用する場合、お勧めはXAです。処理時間が短くすみます。

使い方は下記のサイトが詳しいです。バイク業界にマイクロロンを広めたパイオニア的なショップです。

スーパーゾイルとマイクロロンのテスト結果

筆者が初めてマイクロロンを使ったのは、新車のカブ70でしたが、はっきりとわかる効果を実感したのは中古のマーチ(AT)を買った時です。

エンジンの振動が減り、明らかにトルクがアップしておどろいた記憶があります。

自動車の整備をしている友人も信じられないといった様子でした。

のちにハイエースで日本全国を縦断し、年間、数万キロを走る恩師にマイクロロンの存在を教えたところ、かなり以前から愛用していたらしく「よく知ってるね」と褒められてしまいました。

(まだインターネットがなかった時代)

カブに関しては、新車の時に使用したせいか、施工してしばらくは体感できませんでした。

足として、仕事用として使っていて、たまに5,6時間の長距離ツーリングでノンストップ走行。それも真夏に、思い切りエンジンをぶん回していても、体感レベルでパワーダウンは感じませんでした。

これが、カブのエンジンが丈夫だからかなのか、マイクロロンの恩恵かはわかりません。

メンテナンスらしいメンテはせず、オイル交換は3000kmごと。カストロの部分合成油を使ってました。

当時は暖機運転なんて概念がなかったので、真冬だろうがなんだろうが、とにかくエンジンをカチ回していました。

そんな扱い方で約2万kmほど乗りましたが、明らかなパワーダウンは最後まで感じる事はなかったです。新車とほとんど変わらない状態が、ずっと続いたという印象でした。

CB125T/CB150T

空冷4ストローク SOHC並列二気筒 124cc(142cc)

もっとも恩恵を感じたのは高速道路。8,000rpm以上で走行するのですが、長距離を走ると、クランクの振動でけっこう疲れてきます。

スーパーゾイルを使用すると、高回転時の振動が軽減されるのが体感できました。

CB125T オフロード

KAWASAKI LEO120SE

空冷2ストローク クランクケースリードバルブ単気筒
排気量:118.6cc
最高出力:22.5ps/8500rpm

leo120 カワサキ

高回転までエンジンを回した際、クランクの振動がバックステップを通じて強烈に伝わってきます。

強力電気風呂で、足がしびれるぐらいの感覚。

2スト用スーパーゾイルを使用して、振動が大幅に軽減されました。またエンジンを回した時も、通常より振動が軽減されて、スムーズに回ります。

なおかつ、トルク感が増して、スルスルっと加速するようになりました。(4,5回テストしました)

オイル添加剤のデメリットは?

スーパーゾイル/マイクロロンを使用する上で、デメリットを考えてみました。

あえて言うなら、体感できる場合と、そうでない場合があるという事でしょうか。

先ほども触れたように、全てのマシン、全ての人が使用して、かならず変化を体感できるとは限らないため、「せっかく買ったのに効果がなかった」ということがあるかもしれません。

(繰り返しになりますが、体感できない=効果がないとは限らないです)

ただ、スーパーゾイル/マイクロロンに関しては、適切に使用してエンジンが壊れるとか、そういったリスクのある製品ではないので最悪、「何も変わらない」「違いが分からなかった」ぐらいの話です。

(使用方法を守らず、デタラメな使い方をしてしまうと、トラブルを招く可能性はあります)

少なくともガソリン添加剤よりよっぽど、低リスクだと思います。

使用においては、ご自身の走行距離や、予算など、トータルで選べばいいと思います。

良質なエンジンオイル VS 安物エンジンオイルに添加剤を入れる

たとえば、リッター3,500円のオイルを使う場合と、安いエンジンオイルにオイル添加剤を入れる場合、どちらがオイルとしての性能が上なのか?

答えは、良質なエンジンオイルだそうです。なぜなら、安いエンジンオイルは劣化が早く、添加剤も一緒に劣化してしまうから。

またエンジンオイル同様、高いからと言って良い添加剤とは断言できないものの、材料に良質な(高額な)添加剤を使ったオイル添加剤は、相応の金額になります(安い製品はそれなり)

スーパーゾイルの使い方

スーパーゾイルは、エンジンオイル全容量に対して8〜10%以下使用します。

CB125Tはオイル交換時1400ml、オイル全容量 1600mlです。

従って1600mlの10%=160mlのゾイルをエンジンオイルに添加します。

1400ml−160ml=1240mlのエンジンオイルにゾイル160mlを混ぜ合わせる、という事になります。

計算方法は次の通り

1,オイル全容量×8〜10%=スーパーゾイル添加量(A)

2,交換時のオイル量−スーパーゾイル添加量(A)=交換時に入れるエンジンオイル量(B)

3,スーパーゾイル添加量(A)+交換時に入れるエンジンオイル量(B)=メーカーが指定する交換時のオイル量

くわしい使用方法はメーカー公式サイトを参照ください。

フラッシングゾイルは単独で使い、スーパーゾイルはエンジンオイルに添加して使用します。

インプレッション

スーパーゾイルの使用後、エンジンフィーリングが大幅にスムーズになりました。

さまざまなエンジンオイルをテストしましたが、オイル交換だけでは得られない感触です。

「あれ、こんなに回ってるの?!」

高速を走っている時(常時8,000〜10,000rpm)、静かすぎて、もっと低回転で走行しているものと勘違いしてしまいました。クランクの振動が低減されたせいか、高速道路での走行がずいぶんと楽になりました。

(筆者のCB125Tは軽二輪登録しています)

スーパーゾイル(オイル添加剤)は、エンジンオイル以外にもフロントフォークオイルに入れたり、フォークの躍動部分に塗布したり、チェーンオイルとして使ったり、様々な使用方法があります。

またスーパーゾイルをエンジンオイルに添加すると、オイル寿命が延びます。

試しに3,000km走行してオイルをチェックしてみましたが、ほとんど汚れていませんでした。

CB125T 中華製シリンダー
29,298km走行したCB125Tの142ccシリンダー

これまで1,080基以上のエンジンオーバーホールを手がけたメカニックいわく「走行距離のわりに綺麗」なシリンダー。

その後、ピストンリングの交換無しで46,000kmを超えました。未だはっきりと分かるレベルのオイル消費はありませんし、ピストンリング摩耗による白煙もありません。

ちなみにピストン、ピストンリング、ピストンピン、ピストンクリップは中華製です。

2021年8月、エンジンを分解して検証しました。

2ストにスーパーゾイルを使用した場合

エンジンの状態にもよりますが、軽やかに回るようになります。振動も減ります。スクーターでの使用は、効果がわかりづらかったです。

筆者の場合、2ストには焼き付き防止の保険的な意味合いで使用していました。

ゾイル自体は4サイクルオイルのためか、若干、オイルが燃焼しにくくなる傾向があるように感じました。現在は良質な2サイクルエンジン用オイルを単体で使用しています。

スーパーゾイルと燃費

ちなみに、2スト・4ストともに燃費は気にしたことがないので、変化のほどはわからないです。

ほかの方々のレビューを見ていると、燃費が向上したという意見はありますけどね。

「調子が良くなった!」といって、ついアクセルを開けて走る(筆者みたいな)人の場合、あまり燃費向上による恩恵は少ないかもしれません。

いつもと同じように走る→摩擦低減効果・圧縮比向上により、いままでよりもスロットルを開けないで走行する→燃費が良くなる

このような場合、燃費が向上しても不思議ではないですね。

エンジンオイル添加剤はこんな方にお勧め

・通常よりバイクを長持ちさせたい場合
・オイルフィルターが無いバイク
・ギアの入りが悪いバイク(機械的なトラブルが原因の場合を除く)
・オイル寿命を長くしたい場合
・燃費を向上させたい場合
・中古車や、過走行車
・良いコンディションを持続させたい新車

廃油の処理については、お住まいの地域で定められた方法で処分するようにしてください。

もし、廃油を下水に流したりすると、不法投棄になり、「5年以下の懲役若しくは1000万円以下の罰金」が課されることがあります。

私はこうした廃油パックを使用しています。

ダンボールや新聞紙がある場合、それらを活用してもいいと思います。とにかく、自宅の排水溝や、外の側溝などにオイルを捨てるのだけは止めましょう。

オイル添加剤とエンジンオイルの相性

私がゾイル・マイクロロンでテストした限りで、問題なかったエンジンオイルを紹介します。

余談になりますが、エステル系オイルと塩素系添加剤は混ぜない方がいいそうです。

スーパーゾイル・フラッシングゾイル・マイクロロンいずれも非塩素系なので、心配なく使えるのがいいですね。

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