乾ヤスタカ|コアなバイクブログ

CB125Tの系譜【2】年式とスペック|CB125からCB125T最終型まで

CB125T 年式スペック

第1部では初の市販車CBであるCB92を中心に話しました。CB125Tの先祖にあたるベンリィスーパースポーツCB92の開発経緯や、CBの兄弟車についてです。

本記事ではCB125Tシリーズの年式とスペックをメインに紹介します。

タイトルの車名をクリックすると、メーカー公式サイトを見ることができます。

(サイトが存在する車両のみ)

目次

■ベンリイ C90

c90
出典:http://www.honda.co.jp/sou50/Hworld/Hall/2r/images/photo/50.jpeg

1958年発売
エンジン:空冷4サイクル前傾並列2気筒OHC
排気量:125cm3
最高出力:11.5PS/9,500rpm
最大トルク:0.91kg-m/8,200rpm
最高速度:115km/h
車両重量:115kg
始動方式:キック

CBシリーズの元祖CB92のエンジンベースになったモデル。

名前こそ「CB」が入っていないが外すわけにはいかないでしょう。

■ベンリィ スーパースポーツ CB92

CB92 honda
出典:http://www.honda.co.jp/sou50/Hworld/Hall/2r/images/photo/20.jpeg

1959年発売
エンジン:空冷4サイクル2気筒OHCチェーン駆動
排気量:124.67cm3
最高出力:15.0PS/10,500rpm
最大トルク:1.06kg-m/9,000rpm
最高速度:130km/h
車両重量:110kg
始動方式:セル&キック
変速機:4速リターン
販売価格:155,000円

第1部で紹介したとおり、市販車としてCBの名を冠した最初のモデル。

名前が示すようにレースで勝つためのマシン。

*再生すると音声が出ます。音量にご注意ください

■ベンリィ CB125(CB93)

cb93 honda
出典:https://www.honda.co.jp/pressroom/products/images/motor/l_benly-cb92_1964-10.jpg

1964年発売
エンジン:空冷4ストロークOHC2バルブ2気筒124cc
排気量:124.6cc
最高出力:15ps/10,500rpm
最大トルク:1.07kg-m/9,200rpm
車両重量:127kg
価格:165,000円

世界GPに参戦したレーシングマシンの技術を投入したCB92の後継モデル。

パイプフレームが使われ、フロントフォークがテレスコピックになった。CB92のようなスーパースポーツではなく、公道での扱いやすさを重視したスポーティーモデル。

■ベンリィCB125(1968年8月発売)

CB125_1968
出典:DreamCBⅡ

エンジン:空冷4ストロークOHC2バルブ2気筒
排気量:124cc
最高出力:15ps/11,000rpm
最大トルク:1.05kg-m/9,000rpm
最高速度:130km/h
車両重量:116kg
始動方式:セル&キック
価格:147,000円

フルモデルチェンジ。カラーリングが変更され5速ミッションを採用。

デザイン面でも進化し、スポーティーな走りを実現した。

■ベンリィCB125(1969年5月発売)

CB125_1969
出典:DreamCBⅡ

マイナーチェンジ。ポジションランプ、フロントブレーキスイッチ、サイドリフレクターなどの安全装備が追加された。

ハンドル切れ角の変更など熟成が進められている。車両重量は5kg増の121kgになった。

■ベンリィCB125(1972年8月)

CB125_1972
出典:http://www.honda.co.jp/news/1972/image/mc7208065-1.jpg

エンジン:空冷4サイクルOHC2バルブ2気筒
排気量:124cc
最高出力:14.0PS/10,500rpm
最大トルク:1.0kg-m/9,000rpm
最高速度:125km/h
車両重量:125kg
始動方式:セル&キック
変速機:5速リターン
販売価格:155,000円
月間生産計画:2,000台

全面的にモデルチェンジされた。

ギヤレシオが見直され加速性能が向上、エンジンはバフ仕上げ、シリンダーヘッドやクランクケースカバーのデザインも刷新。フロントブレーキにはディスクブレーキが採用された。

メーターやハンドルの高さ、ステップ位置が変更になりロングツーリングでも疲れにくいよう細やかな部分が熟成された。

余談だが同時期にCB125JXが発売。JXは単気筒モデルだが、2気筒のCBと混同されているのをしばしば見かける。

■ベンリイ CB125T-Ⅰ

CB125T-I
出典:http://www.honda.co.jp/news/1977/image/mc7703020-3.jpg

発売時期:1977年
エンジン:空冷4サイクルOHC2バルブ2気筒
排気量:124cc
最高出力:16PS/11,500rpm
最大トルク:1.0kg-m/10,500rpm
最高速度:120km/h
車両重量:124kg
始動方式:ブライマリーキック式
変速機:5速リターン
販売価格:198,000円
月間生産計画:4,000台

新設計されたスポーティーモデル。

初めて「T」の名が追加された。

Iはアルファベットの「アイ」ではなくローマ数字の「Ⅰ (イチ)」である。

スペックが示すように歴代CB125ccクラスのなかでも、かなり高回転型エンジンになっている事がわかる。

これはCB125T-Ⅰが、CB125JX(単気筒)の高回転型エンジンに対抗する形で開発されたためだ。
(「絶版車カタログCB大図鑑」より)

■ベンリイ CB125T-Ⅱ(1979年)

CB125T-2
出典:http://www.honda.co.jp/news/1979/image/c-002-1.jpg

エンジン:空冷4サイクルOHC2バルブ2気筒
排気量:124cc
最高出力:15PS/11,000rpm
最大トルク:1.0kg-m/9,500rpm
内径×行程(mm):44.0×41.0
圧縮比:9.4
車両重量:127kg
始動方式:ブライマリーキック式
変速機:5速リターン
販売価格:225,000円

マイナーチェンジモデル。

サイドスタンドとリアキャリアを装備し、キャストホイールに変更。

それにともなって車両重量は3kg増えている。エンジンは市街地での乗りやすさを考慮して中低速重視となった。

■CB125T(JC06)

cb125t_1982
CB125T JC06初期型

発売時期:1982年5月
エンジン:空冷4サイクルOHC2バルブ2気筒
排気量:124cc
最高出力:16PS/10,500rpm
最大トルク:1.2kg-m/9,000rpm
内径×行程(mm):44.0×41.0
圧縮比:9.4
車両重量:136kg
始動方式:セルフ
変速機:5速リターン
販売価格:255,000円
型式:CB125T F
車体番号:JC06-1100001~1103901
年間販売計画台数:6,000台(国内のみ/予定)

前モデルからフルモデルチェンジ。車名から「ベンリィ」の名称が無くなった。

本モデルから生産終了までJC06(ジェイシー ゼロ ロク)と呼ばれる。型式はそれぞれ記載しているので参照してもらいたい。

前年の1981年に発売されたCBX400Fのデザインが踏襲されている。

始動方式はキックが廃止されセルフに変更、リヤサスはプロリンク式が採用されホイールも変更となった。

■CB125T(1984年)

CB125T_1984
出典:http://www.honda.co.jp/news/1984/image/2841023.jpg

エンジン:空冷4サイクルOHC2バルブ2気筒
排気量:124cc
最高出力:16PS/10,500rpm
最大トルク:1.2kg-m/9,000rpm
内径×行程(mm):44.0×41.0
圧縮比:9.4
車両重量:137kg
始動方式:セルフ
変速機:5速リターン販売価格:279,000円
型式:CB125T F
車体番号:JC06-1100001~1103901
年間販売計画台数:3,000台(国内のみ/予定)

早くもマイナーチェンジがおこなわれた。

・60W/55Wのハロゲンヘッドライト
・音色の良いダブルホーン
・ラバーマウントのフレキシブルタイプ・ウインカー
・トリップメーター付スピードメーター
・ツーリングなどに便利なリアキャリアを標準装備

主に装備面の充実が計られた。エンジン特性は低回転寄りになっている。

シルバーとブルーのストライプカラーは「スペンサーカラー」と呼ばれた。

※フレディ・スペンサー
アメリカ出身の元オートバイロードレーサー。WGP500ccクラス(現Moto-GPクラス)で1983年・1985年の世界チャンピオン。1982年デイトナ100マイルレースで優勝。

当時乗っていたCB750Fのカラーリングがスペンサーカラーと呼ばれるようになった。

cb750f フレディ・スペンサー
出典:http://www.autoby.jp/_ct/17105979

後にメモリアルカラーとして、CB400SFやCB750でも同マシンをイメージしたカラーリングを纏った市販車がメーカーから販売されている。

■CB125T(1987年)

CB125T_1987
出典: http://image.bikebros.co.jp/bike_img/0/2227/1_s.jpg

車両重量:139kg
販売価格:289,000円
型式:CB125T J
車体番号:JC06-1200001~1211578
年間販売計画台数:1,500台(国内のみ/予定)

マイナーチェンジが施された。型式は「J」になる。

ホイルがアルミ製キャストになり、キャブレターが負圧式に変更されたほか、細やかな部分が見直されている。

■CB125T(1991年)

CB125T_1991
出典:http://www.honda.co.jp/news/1991/image/14_62.jpg

販売価格:299,000円
型式:CB125T M
車体番号:JC06-1300001~1312302
年間販売計画台数:7,000台(国内のみ/予定)

型式が「M」に変わった。主だった変更はカラーリング。

■CB125T(1993年)

CB125T_1993
出典:http://www.honda.co.jp/news/1993/image/16_45.jpg

販売価格:339,000円
型式:CB125T P
車体番号:JC06-1400001~
年間販売計画台数:7,000台(国内のみ/予定)

型式が「P」になった。バブルの影響か販売価格が一気に4万円高くなっている。主だった変更はカラーリングのみ。

■CB125T(1998年)

CB125T_1998
出典:http://www.honda.co.jp/news/1998/images/cb125t_2980320_1.jpg

型式:CB125T W
車体番号:JC06-1500001~
年間販売計画台数:600台(国内のみ/予定)

カラーリングが変更され型式が「W」となった。価格はPモデルと据え置き。

バブルの崩壊、バイクブームの下火によって年間の販売計画台数が7,000台から600台まで急落した。

(ちなみに2輪の販売統計を見るかぎりバイク全体の販売台数のピークは1988年である)

■CB125T(2001年〜2003年生産終了)

cb125t最終型
出典:https://www.honda.co.jp/news/2001/images/cb125t_2010209.jpg

エンジン:空冷4サイクルOHC2バルブ2気筒
排気量:124cc
最高出力:15PS/11,000rpm
最大トルク:1.0kg-m/8,000rpm
内径×行程(mm):44.0×41.0
圧縮比:9.4
車両重量:139kg
始動方式:セルフ
変速機:5速リターン
販売価格:369,000円
型式:CB125T 1
車体番号:JC06-1600001~
年間販売計画台数:350台(国内のみ/予定)

CB125Tの最終モデルで型式は1(イチ)

排ガス規制に対応するためエアインジェクションシステム(二次空気導入装置)を採用、キャブレターのセッティングが変更された。

パーツリストで確認するかぎりキャブ本体も前型のWとは仕様が異なっており、ジェットニードルの形状が太くなっていたり、エアスクリュー調整ネジがD型に変更されている。

外観上のカラーリングはWと一緒だが、エンジンで見分けることができる。

cb125t エンジン

マフラー取り付け部分の上にパイプがあるのが最終型エンジンの特徴。

(筆者のCB125Tもこの最終型)

排ガス規制に対応したためか、ノーマルではキャブが薄めにセッティングされていて、8,000rpmで頭打ちした。

メインジェットを変更すれば走りが激変する。

(余談だがCB125Tはスーパースポーツであることがホンダの公式サイトで確認できる)

CB125Tの官能的なサウンド

*再生すると音声が出ます。音量にご注意ください

■そのほかのCB125Tモデル

・レッドバロン社が輸入販売していた逆輸入モデルが存在する(シンガポール、マレーシア仕様)

・逆輸入車はブローバイガス還元装置が装備されている
(最終型CB125Tにも還元装置が装備されているが、両者が全く同じ装置かどうかまでは不明)

・主にヨーロッパへの輸出モデル(CB125TD Super Dream)が存在する

・現在は販売されていないがコピーバイクが存在した

・小型限定免許の教習車として長く使用されてきた
(2018年現在も運用している教習所がある。そのため教習車が市場に出回ることがある)教習車はスプロケットの丁数、キャブセッティングが一般モデルと異なっており(スプリングの長さなど部品も一部異なる)、教習車用のパーツリストが存在する

・中国で生産されている単気筒モデルに同名のCB125Tがある

■CB125Tシリーズ名称変更の歴史

1:ベンリィCB125(1964年-)
2:ベンリィCB125T(1977年-)
3:CB125T(1982年-2003年生産終了)

■純正パーツ/社外パーツ

純正パーツは、型式を調べて部品番号をウェビックで検索すれば在庫の有無がわかります。

(バイク用品店などで調べてもらう事も可能)

生産が終了して18年以上が経過してるので年々、純正パーツは入手しにくくなっています。ただ、中国の現地法人が生産をおこなっていたためタオバオで部品が入手できたり、ヤフオクで新品・中古部品が調達できます。

中華部品は当たり外れがありますが、販売ショップによっては不良品は無償で交換してくれます。

(一度、中華製フロントフォークを交換してもらったことがあります。)

比較的、車種専用の社外部品は少ないですが、リアサスはつくりました。

海外でのCB125T

2021年現在、ベトナムやスリランカで人気があるようです。

(インスタグラム、Facebookにて筆者調べ)

これから購入する人へ

年々、悪質なケースが増えているので、個人売買で購入する人は注意してください。

とくに高校生とか、若い人は要注意です。

個人売買でよくあるトラブルや、バイクの価格はどうやって決まっているかなど、くわしく書かれています。

年々、キャブ車を修理しないバイクショップが増えているので、修理難民になりたくない人は、こちらの記事が参考になると思います。

参考:外車と国内メーカーのちがい、よくあるトラブル

外車をメインに取り上げた記事ですが、外車とキャブ車はけっこう共通点があります。

CB125T 年式スペック

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